ナフサ不足による原料高騰のニュースを耳にし、「昔のオイルショックは実際どうだったのか」と、改めて気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マイナビニュース会員312名を対象に実施した「オイルショックに関するアンケート」の中から、オイルショック当時に何が品薄となり、人々は何を買い占めていたのか、寄せられたリアルな声をもとに当時の状況をご紹介します。
多くの人が記憶する「オイルショック」という経験
まず、オイルショック当時の買い占めや品薄について、体験・記憶・聞いた話があるか尋ねました。回答として最も多かったのは「ニュースや本などで知っている程度」(29.2%)でしたが、実際に当時の状況に触れた層を見ると、「子どもだったが、当時の様子を覚えている」(21.5%)、「家族や知人から聞いたことがある」(20.8%)、「自分自身が体験したことがある」(17.3%)と続いています。
これらを合わせると、全体の約6割が当時の出来事として何らかの記憶やエピソードを持っており、多くの人にとってオイルショックは今なお歴史的な出来事として意識されているようです。
生活の土台が揺らいだ、広範な品不足の現実
次に、オイルショック当時、品薄や買い占めがあったものとして印象に残っているものを尋ねました。
圧倒的に多くの人が挙げたのは「トイレットペーパー」であり、回答者の92.6%がこれを体験、あるいは記憶していることが明らかになりました。しかし、その不安は決して紙類だけにとどまらず、「ティッシュペーパー」(36.3%)、「灯油・ガソリン」(15.3%)、「洗剤」(11.6%)、「米」(11.1%)と続いており、エネルギー源から日用品、そして主食の米に至るまで、生活に不可欠なもの全般が不安の対象となっていたようです。
世間では「紙がなくなった騒動」としてのイメージが強く残っていますが、アンケート結果からは、特定のモノ不足という枠を超え、暮らしの根幹に関わるあらゆるインフラが手に入らなくなるかもしれないという、深い不安の中にあった当時の人々の切実な状況がうかがえます。
当時の焦燥感を物語る、人々の記憶
情報が限られていた当時、人々はどのような不安を抱え、日々の買い物と向き合っていたのでしょうか。アンケートに寄せられた、当時の様子を物語るエピソードを紹介します。
・「スーパーで『ひとりひとつまで』と購入制限があり、子どもも借り出された。当時はロール状のトイレットペーパーではなく『ちり紙』で、大きくて嵩張り、売り場やレジがかなりごった返していた」(50代/男性)
・「車のトランクに大量のトイレットペーパーや塩・砂糖を積んで帰ってきて家に運び込むのを手伝わされた」(60代/男性)
・「トイレットペーパーが購入できなかったので、節約して使用していた」(80代/女性)
・「整理券をもらったり、朝早くから店の前に並んでいた記憶がある」(60代/男性)
・「一時期、トイレットペーパーが配給制になるというデマが広がったと田舎の祖母から聞いたことがある」(50代/男性)
・「祖母がトイレットペーパーを買い集めていた、と聞いたことがある」(40代/男性)
生活必需品全般に広がっていた品薄の不安
今回のアンケート結果を振り返ると、オイルショックという出来事が、単なる「紙がなくなった騒動」に留まるものではなかったことが浮き彫りになりました。実際には、紙類に限らず、灯油や米など生活を支えるあらゆるものが手に入らなくなるかもしれないという状況が、当時の暮らしを大きく揺らしていた時代だったようです。
特定の品物だけでなく、生活必需品全般が不足するかもしれないという現実に、当時の人々は向き合っていました。情報が乏しく、先行きが見えにくい時代だからこそ、私たちの暮らしを守るために何を準備し、どう冷静に向き合うのか。当時の記憶は、そうした生活の備えや心のあり方について、今あらためて考えるための大切な問いかけを私たちに残しているのかもしれません。
オイルショックに関するアンケート
調査時期:2026年5月13日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:312名
調査方法: インターネットログイン式アンケート


