
『Octane』UK寄稿者による愛車レポート。2000年ホンダ・インテグラ・タイプRに乗るマシュー・ヘイワードが、お気に入りの真っ赤なシートの補修に挑む。
【画像】劣化し始めたインテグラ・タイプRのシートをリフレッシュ!(写真4点)
”大胆”。それがインテグラの真っ赤なレカロSR3シートを表現する、ひとつの言葉だ。チャンピオンシップホワイトのボディカラーと相まって、この車を特別なものにする重要な要素でもある。私にとってこのシートは、ドライビング体験のうちの非常に大きな部分を占めている。なので、少し古びてきたことに気づいたとき、何らかの対処をする必要があると感じた。
運転席の両サイド内部のフォームが劣化し始めていた、しかもそれだけではなかった。6年間にわたるブラックジーンズを履く習慣によって、柔らかく赤い生地にかなりのダメージを与えていたのだ。見た目も汚らしく、一部では金属製のシートフレームが透けて見えていて、快適性にも欠けていた。とりわけ長旅では、こうした点が顕著に感じられる。
2020年にこの車を手に入れた当時、このシートの見栄えは悪くなかった。しかし、履歴ファイルにはサイドサポート交換の領収書が残されており、過去に修理されていることもわかった。新しいフォームを購入しようとしたものの、最初の段階でつまずいてしまった。レカロ社では在庫切れだったうえに、当時はスペアパーツよりもシート本体の製造が優先されていた。
半ば諦めかけていたその時、Octane誌スタッフ同僚のエリオット・ヒューズとの会話によって状況が変わった。彼は数年前に自身のS2000で同じような問題を経験していたのだという。エリオットとの会話の結果、私はシートクッションを補強するという中期的な対策に取り掛かることにした。そしてそれを実行したことに今ではとても満足している。
シートの取り外し作業は、驚くほど簡単だった。素材のデリケートな性質を考慮して、作業は清潔な環境で行いたいと考えていた。そこで、リビングにスペースを確保し、古いシーツを敷いて分解作業に開始した。YouTubeに解説動画がいくつもあった。それでも実際に分解してみると、作業は非常にシンプルだった。必要な工具も、ほんの数点で済んだ。
シートサイドを取り外してみたところ、全体的に非常に良い状態だったことに驚かされた。ただし、不具合が一箇所あった。薄い金属製のシートフレームが、フォームを突き破ってしまっていたのだ。反対側でも同じことが起きていた。しかも、過去に修理された形跡まで確認できた。ガレージで見つけた補修用の布テープで、接着と補強を施したうえで、全て元通りに組み上げた。
生地の形と張りが本来の状態に戻ったので、続けてシート全体のクリーニングを行った。多くのホンダ関連フォーラムのアドバイスに沿って、洗濯用洗剤ウーライトを希釈した溶液を使い、シートをきれいにした。少し優しくこすっただけで、汚れはすぐに落ちた。その後再装着する前に、室内のラジエーター(暖房)の前で一日かけて乾かした。
フォームの供給が再開された暁には、まともな修復を作業するつもりだ。だが今のところは、数時間に及ぶ予防的なメンテナンスで、これ以上の生地の劣化がないことを願っている。見た感じも格段に良くなったし、現状では私は十分納得している。
文:Matthew Hayward