
今年で開催25周年という大きな節目を迎えるサマーソニック。その四半世紀にわたる歩みを、公式プレイリストとビデオポッドキャストで振り返るSpotify限定コンテンツ「5x5 Years of SUMMER SONIC」の公開がスタートした。
本日5月15日にはビデオポッドキャストの第3回「Episode 4: 2015-2019」が配信開始。5月22日まで毎週金曜日の正午に新エピソードが更新される(全5回)。本プログラムでは、オーガナイザーの清水直樹(クリエイティブマン代表取締役社長)と、サマソニ初回からメインステージのMCを務めるサッシャが登場。長年現場を共にしてきた二人だからこそ語れる、貴重な振り返りトークを楽しむことができる。
Rolling Stone Japanでは、この対談のテキスト版をお届けする。本記事では、2015年〜2019年をプレイバック。[構成:西廣智一]
左からサッシャ、清水直樹(Photo by Mitsuru Nishimura)
2015年:ファレルとディアンジェロの忘れがたい記憶
サッシャ:まずは2015年、この年のヘッドライナーはケミカル・ブラザーズとファレル・ウィリアムスという、これもなかなか攻めたラインナップです。
清水:ケミカルはいつか出てもらいたかったアーティストで、ソニックマニアでもオファーしていたのかな。
でも、いろいろ進めていく中で「ここはケミカルにヘッドライナーをやってもらうしかないんじゃない? やってみよう」っていうことで。アンダーワールドとかプロディジーみたいな流れで、ケミカルもできるよねってことで決めた。もうひとつのファレルは、これまでのジェイ・Z(2010年)から続くラップやヒップホップアーティストの流れもあり、かつこのときすでに世界的に”現象”だったから、このタイミングでもうやるべきだろうと。
ケミカル・ブラザーズ (C) SUMMER SONIC All Rights Reserved.
サッシャ:ファレルは以前N.E.R.Dでもサマソニに出ていますし、ちょうどこの頃は「Happy」が映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』のサントラで大変なことになっていましたよね。
清水:そう。なので、「Happy」のときに子供たちを何十人かステージに上げることになって。2、30人上げたのかな。あの中にうちの子供もいたからね。子供を集めなきゃいけないっていう中で、うちの子がいたから「じゃあ上がって!」ってことになって。でもね、大した踊りができてなくて(笑)。親としては「もっと盛り上げてよ!」みたいな。
サッシャ:親目線(笑)。でも、子供たちにとっては大切な思い出になりますもんね。
ファレル・ウィリアムス (C) SUMMER SONIC All Rights Reserved.
サッシャ:この年はアリアナ・グランデも出てますし、あとはイマジン・ドラゴンズですよね。
清水:そうね。この2アーティストと、あとゼッドがやっぱりね。
サッシャ:これはもう転換点になったステージですね。
清水:盛り上がってたよね。
サッシャ:このときまで、時代的にMARINE STAGEでDJがひとりでステージを占領するっていうのが根付いてなかったんですよね。インドアの暗いところはよくても、やっぱりVJにも頼るようなアーティストには難しかった。でも、ゼッドが全部変えたんですよ。
清水:変えたね。僕らもできないと思ってたんだよ。だって、ライブ=アーティストがステージ上を動いて盛り上げなきゃいけないっていう発想があったから。でも、あのときのゼッドだったらということで、もちろん間違いなくいけちゃったんだけど、この年の大阪ではゼッドがトリをやったんだよ。
サッシャ:ああ、そうだった!
清水:ファレルと代わって。なぜかというと、大阪では裏のディアンジェロと時間がぶつかっちゃったの。東京はインドアのMOUNTAIN STAGEだから(出番を)遅らせることもできるから、ファレルとディアンジェロをうまくズラせた。でも、大阪は全部アウトドアだったからズラせないし、ファレルもディアンジェロとはぶつかりたくない。だから、ヘッドライナーの位置をわざわざ動かしてゼッドをトリにしたんだけど、これが本当にすごかった。ゼッドならあのタイミングで、もうヘッドライナーをやっても大丈夫だったんだよね。
サッシャ:ゼッドの登場で、サマーソニックのメインステージ、屋外ステージでもDJがアリなんだなって、東京の満員のお客さんを見て思いました。
清水:それがこのあとにも続くから、記念すべき年だったね。
サッシャ:今話にでたディアンジェロも、奇跡の復活でした。この翌年に単独来日しているんですけど、結果それが最後の来日になり。先日お亡くなりになってしまって。
清水:もう一度呼びたかったな。(サマソニ)ベストアクトをいくつか挙げるとしたら、間違いなく彼のライブも入ってくるぐらい、素晴らしいライブだったし。アリアナもこのとき、よくやってくれたよね。
サッシャ:本当ですよね。アリアナも今や、フェスにヘッドライナー以外で出るっていうのは……。
清水:ないない。もうないよ。このぐらいまでは、それこそさっき言った”流れ”が作れてたよね、リアーナ(2012年)からアリアナっていう。
サッシャ:アリアナ見たさに、女子がいっぱい集まってましたね。
清水:そうだったね。
2015年はBTSも出演
2016年:レディオヘッド〜サカナクションの流れに込めた意図
サッシャ:続いて2016年です。この年はアンダーワールドが初めて、そしてレディオヘッドは2度目のヘッドライナー。レディオヘッドはまた東京だけで「Creep」をやってくれました。サカナクションからレディオヘッドって流れもニクいですね。
清水:そうね。レディオヘッドってなかなかサポートアクトを付けないんけど、フェスだったらどう考えたって自分たちの前にほかのアーティストが出るわけだから、こういうチャンスは日本のアーティストに与えたいなと思って。「(トリの前は)日本のアーティストにするよ」ってことは事前に言ってたんだよ。
サッシャ:あ、そうだったんですか。
清水:それで、僕らのほうからサカナクションを含め、いくつか候補を出したかな。その中からサカナクションを選んでもらって、さらにその前にはTHE YELLOW MONKEYがいて……吉井和哉さんがレディオヘッドを好きだっていうのは知っていたし、この流れで出てもらうのがいいんじゃないかなっていう。『OK Computer』の(日本盤)ライナーノーツにも(コメントを)書いているんだよね。そういうことも頭にあったから、ここはこの2アーティストに出てもらいたいなっていうので決めた。
レディオヘッド (C) SUMMER SONIC All Rights Reserved.
SUMMER SONIC大阪&東京の2days
和太鼓グループGOCOOとのステージでお送りしました!
暑い中ご覧いただいた皆さん、ありがとうございました。
次のライブは26日(金)SWEET LOVE SHOWER2016です。 pic.twitter.com/ZpBOU0SbGK — サカナクション (@sakanaction) August 21, 2016
サッシャ:この年は、星野源やゲスの極み乙女と、邦楽とのブレンドに関しても時代の変化を感じますよね。もちろん、これまでもポイントポイントで邦楽アーティストは出てきているけど、ストリーミング時代が近づいてきて、洋楽と邦楽の壁が取っ払われつつあるなっていう感じがします。
清水:そういうのも、当時はあまり意識してなかったけど、あとから見て実感するよね。
サッシャ:清水さんはたぶん、時代の空気感を読んでブッキングしているだけだと思うんですけど、その空気感っていうのが振り返ってみると時代の転換点だったみたいな。
清水:実際そうなのかもしれないね。あと、MARINE STAGEの次のヘッドライナーになるようなアーティストが頭角を現し始めている。The 1975がSONIC STAGEのヘッドライナーをしていたり、ザ・チェインスモーカーズもBEACH STAGEのヘッドライナーを務めたしね。
サッシャ:そうなんですよ。ザ・チェインスモーカーズ、私はどうしても観たかったのに観れなかったんです。
清水:これからどんどん歴史が上書きされていく、その最初の1ページとなるBEACH STAGEのヘッドライナーを観ていた人は少ないのかも。観ていたら貴重だよね。
サッシャ:本当にそうですよ。そして、RAINBOW STAGEで米津玄師さんと和田アキ子さんの名前が並んでいるのもすごい。
清水:米津くんはこれ以来、出てくれてないんだよな。
サッシャ:これが今のところ最後ですか。
清水:そう、出てほしいけど出てないんだよな。
サッシャ:お待ちしております。
清水:この次は完璧な見せ方で出てもらいたいよね。
サマソニ東京ありがとうございました。めちゃ楽しかった。写真はThe 1975のmatty(@Truman_Black)と。ファンだったので嬉しい。 pic.twitter.com/0pH5jshgwq — 米津玄師 ハチ (@hachi_08) August 21, 2016
2017年:カルヴィン・ハリス、DJ初ヘッドライナーの衝撃
サッシャ:2017年に行きましょうか。カルヴィン・ハリスとフー・ファイターズがヘッドライナーの年ですね。カルヴィンの前にはブラック・アイド・ピーズの名前もあります。
清水:いよいよDJがヘッドライナーになったっていう、記念すべき年だね。
サッシャ:そうですね。さっきのゼッドの流れで、「こういうブッキング、こういう配置っていうのもアリだ」と手応えが得られたってことですものね。
清水:そう。あと、この年はなかなかヘッドライナーが決められなかった年でもあったかもね。それで「思い切っていこう」ってところで、カルヴィンもこのときちょうど頂点みたいな感じで動いていたし、コーチェラでもこのちょっと前くらいに過去最大の動員記録を出していたので、いけるだろうと。この日はジャスティスやアバヴ&ビヨンドもいるし、ダンスミュージックの要素を非常に強く意識したブッキングになってるよね。
カルヴィン・ハリス (C) SUMMER SONIC All Rights Reserved.
サッシャ:さらに、2日目のフー・ファイターズの前にはBABYMETAL。
清水:ここはもうね、フー・ファイターズがBABYMETALを大好きっていうことや、BABYMETALをとうとうここに持っていきたいっていうようなストーリー性もあったから、このラインナップはもうフー・ファイターズ(がヘッドライナー)と決めたときから考えていたんだよ。
フー・ファイターズ (C) SUMMER SONIC All Rights Reserved.
サッシャ:2日目のMARINE STAGEで言うと、INABA/SALASが昼前に出ていて、豪華すぎるなと思ったことを覚えてます。
清水:この頃、稲葉(浩志)さんは絶えずいろんなチャレンジをしていて、このあとぐらいからB'zがまただんだんと別格になっていくんだよね。
サッシャ:あと、デュア・リパがこの年に初来日しています。当時22歳、「New Rules」がまだ出たばかりのタイミングでしたけど、今やもうポップアイコンですからね。
清水:このときは確かレイニーも出ていて。有名な話だけど、当時ちょうど2人は付き合っていて。2人とも出演したのはそういうことなのかなと思ったんだけど。
サッシャ:そんなブッキングしてるんですか?
清水:いや、狙ってブッキングしたわけじゃないけど(笑)、どちらかが決まったあとに、もう一方が出たいっていうようなことだったんじゃないかな。
サッシャ:日本でバカンスみたいな? なるほどね。あとは、リック・アストリー。
清水:フー・ファイターズのライブに飛び入りして。あれもめっちゃ良かったね
サッシャ:リック・アストリーの代表曲「Never Gonna Give You Up」を、フー・ファイターズと一緒に歌うっていうのがね。
清水:フー・ファイターズってまた、そういう懐が広いんだよね。リック・アストリーみたいな自分が若い頃に聴いていたポップスターもリスペクトしているし、クイーンとかツェッペリンみたいな70sのレジェンドとも一緒にやるし、音楽を愛しているっていうその一言ですべてを繋げるような力があることを、ステージを観て感じましたね。
サッシャ:ほかにも、まだデビューして2年目のMrs. GREEN APPLEがRAINBOW STAGEに出ていて。大森元貴くんは当時、まだ20歳ぐらいじゃないかな。
清水:メンバーもまだ5人だったときだよね。
サッシャ:フェーズ1の時代だ。そんな彼らも、昨年はMARINE STAGEのトップバッターに大抜擢されました。2022年を含めて3回、サマソニに出演しています。
清水:それが彼らの昨年のコンセプトでもあったんだよね。デビューして10年で、すべてのフェスでそういうふうにもう一度出るみたいな。だから、最後のギリギリでトップバッター抜擢を発表したことで、それがまた昨年の事件になってしまったという。そういう、自分たちで何かストーリーを作りながら、それを実現していくアーティストっていいよね。
サッシャ:去年のミセスは、水柱が上がってましたもんね、プシャーって。
清水:あれはEDM系のDJでないと、なかなか出ないやつだけど(笑)。気持ちよかったよね。
【SUMMER SONIC 2017】
Mrs. GREEN APPLEは18:25〜
RAINBOW STAGEに出演します!!!????#サマソニ#summersonic #MrsGREENAPPLE pic.twitter.com/swK5jQDMSJ — Mrs. GREEN APPLE (@AORINGOHUZIN) August 19, 2017
サッシャ:あとはこの年、ブレイク前夜のCreepy Nutsやちゃんみなも出ているんですよ。
清水:このときはみんな、小さいステージに出ていて。
サッシャ:だから、今年行かれる方は……MARINE STAGEのMCとしてはもちろんMARINE STAGEに来てほしいんですけど、それ以外のステージも含めていろんな場所で、これからブレイクしていくであろうアーティストを青田買いしてほしいなという気持ちになりますね。
2018年:ビリー・アイリッシュ「早すぎた」出演の裏側
サッシャ:続いて2018年です。この年のヘッドライナーはノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズとベック。

ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ (C) SUMMER SONIC All Rights Reserved.

ベック (C) SUMMER SONIC All Rights Reserved.
清水:この年は、洋楽アーティストのトータルの並びに対してはすごく高い評価をもらったんだよね。それはビリー・アイリッシュが出ていたっていうことも大きくて。
サッシャ:ビリー・アイリッシュも当初ブッキングしたときより、(出演する頃には)めちゃめちゃビッグになっちゃって困ったと言っていましたよね。
清水:まだそれなりにって感じだったかな。(2009年の)レディー・ガガほどのことではなかったけど、注目度はすでにハンパなかったんだよね。
サッシャ:当時はまだ「bad guy」を歌ってなかったんだ。
清水:そう、これ以降ですよ。だから、このサマソニが終わったあとにすごくデカくなって、あとから「よくビリーをブッキングしましたね」ってあらゆるインタビューで言われて。実際のところ、「いやいや、こうなるとは思いませんでした」としか答えようがないんだけどね。
サッシャ:こちらが目をつけたのか、向こうからオファーがあったのか、どちらなんですか?
清水:これはね、SXSWっていうオースティンのコンベンションがあるんだけど、ビリーはそこでもかなり注目されているアーティストでもあったから、観に行ったのよ。そのときの会場が教会で、彼女がひとりで歌うようなセットだったんだけど、今みたいに大きいステージになっても、基本的にはその頃とコンセプトは変わらないようなところもあって。それを観たときに「これは只者じゃないぞ」ってことで、ライブを観たうえで決めたのよ。
サッシャ:清水さんが「これは呼ばないといけない!」と思ったと。
清水:そういう匂いがしたんだよね、「今やっておきたい」っていう。
サッシャ:あと、J・バルヴィン。ラテンブームの先駆けですよね。
清水:それとこの年は、サマーソニックもそうだけど、ソニックマニアがめちゃくちゃ充実していたんだよ。ナイン・インチ・ネイルズ、マイ・ブラディ・ヴァレンタインがメインステージで、サブのほうにマシュメロとかが出て、もうひとつのステージでフライング・ロータスとかサンダーキャット、ジョージ・クリントンまで〈Brainfeeder〉のアーティストをひとつにまとめて。それがもう最高にクールなステージになったし、結果的にソニックマニア史上最高の2万5000人を動員して。これはすごかったね。

サッシャ:あとはこの年、チャンス・ザ・ラッパーがヘッドライナーの前に出ているんですけど、このライブもすごかった。
清水:すごかったね、本当に。夕暮れ時で、気候的にも気持ち良かったし。
サッシャ:これを全部ひとりでやっちゃうんだ、みたいな。
清水:でさ、確か大阪はこのとき、チャンスの前にワンオクが出たんだよね。
サッシャ:東京とは並びが違ったんですね。
清水:この年、ワンオクは大阪だけ出て、大阪のチケットがまあ売れた。逆に、東京はこの年は2日とも、ちょっと厳しかったっていうのを覚えてる。
サッシャ:ラインナップはすごくいいのに。
清水:そうなんだけどね。サマーソニックはヘッドライナーにめちゃくちゃお金を払うとかじゃなくて、全体像として「ラインナップを充実させれば問題ない」っていう感じで進めてきたんだけど、この年はそれがマッチしなかった。なので、翌年には考え方をまた変えなきゃいけなかったんだよね。
サッシャ:チャレンジの年でもあったと。
清水:そういうことを気づかせてくれた年だよね。
2019年:B'zが彩った20周年の節目
サッシャ:さあ、2019年に行きましょうか。20周年ということで、10年ぶりの3日間開催です。
清水:ということで、また派手にやりましたっていう。
サッシャ:方向性も変えて。
清水:変えたよね。まず、3日間のうち1日で、初めて日本人アーティストをヘッドライナーにしようと考えて、ここ何年いろいろな形で出てくれたりチャレンジしてくれたB'zは絶対にヘッドライナーをやってもらいたいということで、最初のコンセプトのところから話し合いをしてスタートしたと。あとは、レッチリはやはり周年ということで、どうしてもサマソニの集大成として出てほしいと結構前から動いていた。それと、この頃はDJの波が一番ピークだったときで。
サッシャ:EDMブームでしたものね。
清水:そう。これはもう乗るしかないし、だったらそういうステージを作ろうということで、ザ・チェインスモーカーズをヘッドライナーにして、ゼッドやアラン・ウォーカー、そしてここにBLACKPINKを入れると。「なかなかここまで作れないぞ」っていうような豪華な3日間にできたのが、20周年でしたね。
サッシャ:今、BLACKPINKはこのポジションでは出ないでしょうし。
清水:ヘッドライナーしかやらないよね、どう考えても。この時点でも、セカンドヘッドライナーぐらいは余裕できるようなタイミングだったもんね。


レッド・ホット・チリ・ペッパーズ (C) SUMMER SONIC All Rights Reserved.

ザ・チェインスモーカーズ (C) SUMMER SONIC All Rights Reserved.
サッシャ:10周年のときのヘッドライナーは全員洋楽でしたよね。で、20周年にB'zが入って、今年は日本人アーティスト2組(L'Arc〜en〜Ciel、Ado)がヘッドライナー。だから、ワインが熟成していくかのように、時代の変化とサマソニの変化の過程を見ているようで。あと、日本と世界の音楽シーンの壁がとっぱられていく感じとか。
清水:そうだね。とにかく最初は洋楽に対してこだわりがあった。でも、20周年ではどんどんスタジアムを埋めて、そこでソールドアウトするような日本のアーティストにサマーソニックのトリをやってもらいたかった。そして今は、世界を股にかける日本のアーティストも増えて、若いアーティストがどんどんトライしている。その結果が今年なんだと思うよ。
サッシャ:そこはSpotifyとかのおかげだと思いますけどね。音楽ストリーミングサービスという音楽の図書館が、自分のスマホの中に入っているってことですから。
清水:今まではサマーソニックのヘッドライナーをやってもらう日本のアーティストは、格を重視していたと思うんだけど、ベテランであるとかそういったことを一旦忘れて、今世界中で一番聴かれている日本のアーティストであり、チャレンジしているアーティストを大抜擢するっていうのが、また新たなサマーソニックの色になったと。
サッシャ:しかも、これがコロナ前最後のサマソニじゃないですか。僕、覚えているんですけど、2019年(のサマソニ)が終わったとき、清水さんに「すごくよかったね。ここからまたサマソニは新しい時代を迎えるね」と言ったことを覚えていて。でも、そうしたらコロナがあり、結果そのコロナによりストリーミングサービスとか我々の音楽を聴く習慣も含めて、生活が変わったじゃないですか。だから、2019年はその前夜みたいなね。ここからまた時代が変わっていく直前だったんですよね。
清水:2019年でサマソニ20年の総決算を示して、「さあ、次だ!」ってときに、いろんなことが起こっていったっていうことだよね。
サッシャ:とはいえ、2020年はもともと東京オリンピック/パラリンピックが予定されていたこともあって、サマーソニックは違う形で行われる計画があったわけですが、そのへんは次の最終回でお届けしたいと思います。
2019年はサブリナ・カーペンター、King Gnuが初出演
※「5x5 Years of SUMMER SONIC」Part.5 2022-2026に続く
【5x5 Years of SUMMER SONIC】
Part.1:サマーソニックの幕開け、2000-2004年を振り返る

サマーソニック25周年記念スペシャルコンテンツ
「5x5 Years of SUMMER SONIC」
▼Spotify限定ビデオポッドキャスト
番組URL:https://spotify.link/5x5YearsOfSS_Podcast
▼Spotify公式プレイリスト
2000-2004:https://spotify.link/5x5SUMMERSONIC2000-2004
2005-2009:https://spotify.link/5x5SUMMERSONIC2005-2009
2010-2014:https://spotify.link/5x5SUMMERSONIC2010-2014
2015-2019:https://spotify.link/5x5SUMMERSONIC2015-2019
2022-2026:https://spotify.link/5x5SUMMERSONIC2022-2026
*コロナ禍でサマソニ開催中止となった2020年・2021年を除きます。

SUMMER SONIC 2026
2026年8月14日(金)・15日(土)・16日(日)
東京会場:ZOZOマリンスタジアム & 幕張メッセ
大阪会場:万博記念公園








