「虫だから大したことない」では済まされません。かつては数十億匹の大群が作物を食べつくし、国を滅ぼしかけたことも――。人類を恐怖に陥れた“災害”の実態とは?

自然の中には、人間の命を脅かす“危険生物”が数多く存在しています。しかし、人類は太古の昔から、そうした脅威と向き合いながら生き延びてきました。鋭い牙や爪、猛毒など、それぞれ異なる武器を持つ生き物たちに対し、人はどう対処してきたのでしょうか。本記事では、書籍『危険生物VS人類 サバイバル図鑑』(宝島社)より、人と危険生物の攻防の歴史や、思わずゾッとする生態について紹介します。

今回のテーマは「バッタ」です。

数十億匹の大群で草を枯らしつくす! バッタ

  • トビバッタの仲間のトノサマバッタ ※画像はイメージです

    トビバッタの仲間のトノサマバッタ ※画像はイメージです

一気に作物は全滅! 国すらも滅ぼす破壊力

紀元前2000年頃、メソポタミアという地域でバッタの大群が穀物を食べつくして田畑が全滅し、人間が飢えで死んでしまい、国までが滅びそうになったという記録があります。古代の中国やエジプトなどの川の近くや、オスマン帝国でも大変な被害がありました。

この大群でやらかした犯人は、サバクトビバッタやワタリバッタなどのトビバッタという種類です。大雨などで大群が発生すると、一気に億単位で草という草を食べつくしながら、時には数千キロも移動します。

作物がやられると人間だけでなく家畜の餌もなくなり、ますます困ります。さらにバッタが去った後の死がいが腐ると、周りの水が汚れて病気も引き起こしたから、コワいなんてものじゃありません。人を直接襲わなくても、暮らしを壊されてしまうのです。

日本にいるイナゴは、こうしたバッタよりも小さく、ほとんど大群にはならないので、少しほっとします。

  • 『危険生物VS人類 サバイバル図鑑』より

    『危険生物VS人類 サバイバル図鑑』より

ポイント

サバクトビバッタが集団発生した時は、日本の本州の1/3くらいが覆われてしまうほど! 日本にいるトビバッタの仲間はトノサマバッタです。トノサマバッタは単独で行動していますが、時には大量発生して村の水田や畑を枯らすほどの被害がありました。

※本記事は『危険生物VS人類 サバイバル図鑑 』の一部を再編集したものです

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