ビジネスパーソンが"今読むべき本"を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計130万人のユーザーに活用されています。

この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!

「勝手にネガティブ」をやめるには?

4月の1位は『考えてはいけないことリスト』(堀田秀吾、フォレスト出版)でした。

  • 『考えてはいけないことリスト』(堀田秀吾、フォレスト出版)

    『考えてはいけないことリスト』(堀田秀吾、フォレスト出版)

会議後、上司がため息をついて「おつかれさま」も言わずに無言で去ってしまった――。そんな場面に遭遇すると、「会議でのあの発言がまずかったかも」「作った資料がイマイチだったかな」と、悶々としてしまうのではないでしょうか。

本書では「考えても仕方ないのに、つい考えてしまうこと」をテーマに、科学的エビデンスからそのメカニズムを解き明かし、「どうすれば余計なことを考えずにすむのか」を教えてくれます。

相手の表情や周囲の空気を読み取り、勝手に悪い方向へ解釈してしまう背景には、ネガティブな情報に注意が向きやすい「ネガティビティ・バイアス」や、自分の思い込みを強める情報ばかりを集めてしまう「確証バイアス」があるといいます。これらが組み合わさることで、ネガティブ思考が暴走してしまうのです。これを防ぐには、「これは自分の推測にすぎない」と意識すること。相手の本心は、相手にしかわかりません。思い込みすぎないよう、自分に言い聞かせることが大切です。

本書ではほかにも多くの「考えてはいけないこと」が紹介されています。つい人の反応を気にしてしまう人や、ネガティブ思考に陥りがちな人におすすめの一冊です。

部下をスイスイ動かす「上手な指示の出し方」

2位は『上手に「指示できる人」と「できない人」の習慣』(鶴野充茂、明日香出版社)でした。

  • 『上手に「指示できる人」と「できない人」の習慣』(鶴野充茂、明日香出版社)

    『上手に「指示できる人」と「できない人」の習慣』(鶴野充茂、明日香出版社)

指示出しは簡単そうで、意外と難しいもの。「資料、いい感じに作っておいて」などと曖昧に指示をして、想定外のアウトプットが返ってきた経験はないでしょうか。

たとえば、部下からプロジェクトの進捗報告がなく、状況を把握したい場合。「指示が上手な人」の伝え方は、どちらでしょうか?

A「納期は守ってもらわないと困るから。遅れそうなら、早く言ってよ」
B「予定通り進まないことって普通にあるから。遅れそうなら、早く聞いてほしくて」

答えは「B」です。Aのように言われると、部下は萎縮して本当のことを言いづらくなるでしょう。進捗が遅れていても、それを隠そうとしてしまうかもしれません。一方、Bであれば「遅れていても責められないんだ」という安心感が生まれ、結果として状況を率直に報告しやすくなるはずです。

本書では、指示が上手な人と下手な人を比較しながら、効果的な指示の出し方をわかりやすく解説しています。チーム運営を任されるリーダーやマネジャー、必読の一冊です。

「やる気が出ない」を解消する"超簡単なこと"

3位は『ミニマル脳習慣』(菅原道仁、PHP研究所)でした。

  • 『ミニマル脳習慣』(菅原道仁、PHP研究所)

    『ミニマル脳習慣』(菅原道仁、PHP研究所)

最小限の労力でパフォーマンスを上げたい――本書は、そんな人にぴったりの一冊。脳神経外科医である著者が、「脳のパフォーマンス向上に効果があり、なおかつ日常生活の負担にならない続けやすい習慣」を教えてくれます。

たとえば、やる気を出してスピーディーに物事に取りかかるには、どうすればよいのでしょうか。その答えは、「小さく行動する」ことです。「企画書を今日中に完成させないといけないけれど、どうにもやる気が出ない……」という場合は、まずイスに座ることを目標にします。そして、無事に座れたら「えらい!」と自分を褒めるのです。

さらに、PCの電源を入れたら「いいじゃん!」、パワーポイントを開いたら「すごい!」というように、小さな行動と"褒め"を繰り返していきます。 やる気のカギを握るのは、喜びや達成感を味わったときに分泌される「ドーパミン」という脳内物質です。自分を褒めてドーパミンを分泌させていくうちに、無理にやる気を出そうとしなくても、自然と作業に取りかかれるようになるのです。 がんばりすぎずに最大の成果を出したい人は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう

今月のランキングは、パフォーマンスの向上に取り組むマイナビ世代の姿が見えた結果となりました。本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。

4月のランキングでは、『こうやって、センスは生まれる』(秋山具義、SBクリエイティブ)、『13歳のときに知りたかった強みの見つけ方』(土谷愛、かんき出版)、『デンマーク人の休む哲学』(針貝有佳、大和書房)、『今さら聞けない 休養の超基本』(片野秀樹、朝日新聞出版)などがベスト10にランクインしました。来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。