人種差別被害を訴えたケイナン・デイヴィス [写真]=Getty Images

 セリエAの試合中に人種差別的な発言があったことが問題になっている。

 セリエA第36節が9日に行われ、カリアリとウディネーゼが対戦し、2-0でアウェイのウディネーゼが勝利を収めた。しかし、この試合終盤に複数選手と揉み合いになった際に、ウディネーゼに所属するイングランド人FWケイナン・デイヴィスが人種差別的な暴言を受けたという。

 試合後、K・デイヴィスは自身のインスタグラムのストーリーズでカリアリのイタリア人DFアルベルト・ドッセーナを名指ししながら、「この人種差別主義者の臆病者は今日、試合中に僕を猿と呼んだ。セリエAが何らかの措置を取ることを願っている」と非難した。

 これを受け、ウディネーゼはクラブ公式サイトで声明を発表し、「試合中に相手選手から受けた卑劣な人種差別的侮辱行為を受け、ケイナン・デイヴィスを全面的に支持することを表明する。クラブはこのような卑劣な行為を強く非難する。これは、私たちが愛するサッカーのイメージと価値観に深刻な損害を与えるものだ」と非難しながら、スポーツ司法機関にこの問題を迅速に処理することを呼びかけている。

 一方、名指しされたドッセーナは自身のインスタグラムのストーリーズで「人種差別で非難されると悲しくなるし、傷つく。それは非常に重大な告発で、私はその種の侮辱を受けて、他人や同僚に向かいことは決して考えない。このような告発からは身を守る必要があり、このような振る舞いは僕の文化や教育からは程遠いものだ」と人種差別的な発言を完全否定している。

 また、カリアリもクラブ公式サイトで「ウディネーゼが発表した声明に対し、驚きと深い失望をもって受け止めている」とドッセーナを擁護する声明を発表している。

「クラブはその価値観、歴史、そしてスポーツ文化において、いかなる形態の差別、人種差別、暴力も一切容認しないことを改めて強く表明する。個人の尊厳とスポーツの原則に反する行為は、常に明確に非難されなければならない。試合中の出来事については、事実関係を十分に考慮した上で、試合後に説明と釈明が行われた。申し立てられた事件については、客観的な証拠や裏付けが見つからなかったためだ」

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