![イラン代表を指揮するアミール・ガレノエイ監督[写真]=Getty Images](index_images/index.jpg)
イラン代表を指揮するアミール・ガレノエイ監督が、FIFAワールドカップ2026への期待を語った。
4大会連続7度目のW杯出場を決めたイラン代表。開催国を除き、3番目に今大会の出場が決定。日本代表が世界最速で出場を決めてから5日後に出場権を獲得した。
アジアカップでは3度の優勝を誇り、アジアでは日本に次ぐ2位のポジションを長らく守っているイランだが、W杯ではグループステージを突破した経験がない状況。過去18試合でわずか3勝と、世界との差を痛感する結果に終わっている。
加えて、今大会に向けてはイランとアメリカ、イスラエルの間で紛争が勃発。情勢が不安定なことから出場を危ぶむ声も出るなどしているが、国際サッカー連盟(FIFA)ジャンニ・インファンティーノ会長は繰り返しイランの出場を明言している。
2023年3月からチームを指揮しているガレノエイ監督は、『FIFA.com』のインタビューに応じ、才能に恵まれた今の世代がW杯の舞台で輝くことを信じていると語った。
「最近は多くの問題があったが、選手たちは最善を尽くし、犠牲を払ってくれた。彼らは(予選を通して)本当に一生懸命努力し、多くの犠牲を払ってくれたので、感謝の気持ちを伝えるのが私の役目だ。彼らはワールドカップで何か壮大なことを成し遂げられるはずだ。彼らにはそれができる。記憶に残るワールドカップにするための技術的な潜在能力がある」
イランはグループGに入り、ベルギー代表、エジプト代表、ニュージーランド代表と対戦することに。各大陸の実力国が揃ったため、初の決勝トーナメント進出への道は簡単ではない。ただ、アジア予選を通して敗れたのは予選突破を決めた後のカタール代表戦のみ。その後の親善試合等でも結果を残せているが、情勢不安からくる影響は少なくない。ただ、ガレノエイ監督はチームを誇りに思っていると強調し、困難にも立ち向かえると主張した。
「このチームを誇りに思う理由はたくさんある。様々な問題や懸念を抱える困難な状況に直面したが、その一つが試合を開催できないことだった。それでも、我々はワールドカップ出場権を最初に獲得したチームの一つだった」
「イランには、困難な状況下でも解決策を見つけ出す、あるいは生み出すという特別な才能がある。我々は困難な状況にもかかわらず、ここまで来ることができた。現在、ワールドカップまであと2カ月だが、非常に厳しい状況にある」
「しかし、私の考えではサッカーを通して、国内外を問わず、イランの家族や社会に喜びをもたらすことができるはずだ。サッカーは、国家や国民をより緊密に結びつけることができる概念、あるいはプロジェクトだ。それは国内的なものにも、アルゼンチンやブラジルが世界中にファンを持つように、世界的なものにもなり得る」
「イランのサッカーも同様だ。現在、我が国には様々な問題があるが、サッカーを通して国民の団結を促進できることを願っている。我々は国民を愛し、彼らに幸せをもたらしたいと思っている。サッカーを通してそれが実現できることを願っている」
「私の目標は、世界中のどこにも戦争がなく、人々がサッカーを楽しみ、人生を謳歌できる世界を実現することだ。これが、サッカーを通して世界と私の同胞に伝えたいメッセージだ」
イランで生まれ育ったガレノエイ監督は現在62歳。イランが初めてW杯に出場した1978年のアルゼンチン大会の翌年にキャリアをスタート。国内の強豪クラブ・エステグラルで長らく選手として活躍し、イラン代表としても活躍。1999年から指導者キャリアを歩んでいる。多くの苦難にも直面した経験のあるガレノエイ監督は、この夏に新たな歴史を作りたいと意気込んだ。
「今回のワールドカップで素晴らしい思い出を作りたいと思っている。過去のワールドカップで培った経験を活かし、初の決勝トーナメント進出を目指す。グループリーグ突破だけで満足するつもりはないが、ただ結果を出すだけでなく、良いサッカーをしたいと思っている」
「国内外を問わず、代表チームを支え続けてくれた素晴らしいファンの皆さんにも感謝したい。彼らのおかげで予選突破が実現した。おそらく、私の役割は誰よりも重要ではなかっただろう」
イランはW杯初戦でニュージーランド(6/16)と対戦。ベルギー(6/22)、エジプト(6/27)と続いていく。