北野天満宮でミウラの還暦を祝う!|KYOTO スポーツカー&スーパーカー・ヘリテージ・ギャザリング2026

2016年から本格的に開催されている、京都・北野天満宮での「KYOTO スポーツカー&スーパーカー・ヘリテージ・ギャザリング(以下、SCHG)」が今年も開催された。北野天満宮の境内には至るところに神の使いである牛の像がみられるが、本殿にはめずらしい立ち牛の木彫刻がある。

【画像】4台のミウラをはじめ、古今東西の名車が北野天満宮に80台以上集う(写真25点)

その姿は、まさにランボルギーニのエンブレム。「牛とのご縁」ということで始まったこのイベントは、2016年は「ランボルギーニ・ヘリテージ・ギャザリング」として開催され、1966年にデビューしたランボルギーニ・ミウラの50周年を祝った。

それから10年が経った今年のSCHGのテーマはもちろんミウラの60周年。題して「ミウラ❣️カンレキ‼️」である。当日は4台のミウラ、そしてミウラに関連したサブテーマの「ミウラと同世代の名車たち(=1960年代のスポーツカー)」や「新旧ランボルギーニ」「ジャンパオロ・ダラーラとマルチェロ・ガンディーニ」、さらに世界の名スポーツカーやスーパーカーが全国から参加した。その数、80台以上。

80台もの車両が集うこのイベントの特徴として、同一モデルがほとんど重複しないことが挙げられる。来場者に多くの種類の車を見て楽しんでもらえるよう、同一車種をできるだけ減らして選考しているのだ。たとえばダラーラ・ストラダーレであればクーペとバルケッタ。ランボルギーニ・ウラカンはSTOとステラート。フェラーリF430ならクーペとスパイダー。マセラティMC20もクーペとチェロ(オープン)といった具合に、見事にバラけている。一部のフェラーリやランボルギーニなどでは同じモデルの参加も見られたが、それでも今年は60モデル以上の異なるタイプの車両が参加した。

そしてこのイベントは、ただ自慢の愛車を並べるだけのものではない。交通安全祈願を目的としたものであり、本殿でのお祈願、参加車両のお祓い、神若会北野天神太鼓会による和太鼓演奏などが行われている。

多種多様なスーパーカーやスポーツカーを無料で気軽に見られるとあって、参加者はもちろんのこと、このイベントの見学を毎年楽しみにしているファンも多い。遠方から観に来る観客だけではなく、”近所のオバチャン”が散歩がてら訪れる姿も見られるなど、10年間継続してきたイベントならではの地域社会への浸透を感じることができた。

今回は、同時開催としてオクタン日本版の「Octane名車研究」イベントも同会場内で実施。「ランボルギーニ・ミウラ」をテーマにしたトークショーで、ミウラに40年以上乗るオーナーに、オーナーならではのリアルな体験談を語っていただいた。その模様は『オクタン日本版』54号(2026年6月30日発売)誌面上でレポートする。

今年のSCHGでは、上述のオーナーのランボルギーニ・ミウラP400Sを「オクタン賞」として選出させていただいたが、80台を超える名車の集いで受賞車を1台に絞るのは本当に難しいと痛感した。もし、もう1台選べるとしたら、クラシックとは対極にある最新ハイパーカーで自走来場されたオーナーの心意気に敬意を表して、アストンマーティン・ヴァルハラにも「オクタン賞」を差し上げたかった。温故知新。クラシックと最新、双方に接し深く知ることで、日本の自動車文化はより奥深く面白いものになっていくと私は信じているからだ。

文:湯淺央子(オクタン日本版編集長) 写真:タナカヒデヒロ

Words: Chikako YUASA (Octane Japan) Photography: Hidehiro TANAKA