安藤ハザマは、山岳トンネル内での作業に向けた熱中症対策として、PCM(相変化材料)を用いた「冷却プロテクター」を開発した。
同製品は、2025年6月の改正労働安全衛生規則施行により熱中症対策が義務化される中、過酷な環境下で働く作業員の安全確保を目指すために開発した。
山岳トンネルの現場は高温多湿な閉鎖空間であり、岩石落下から身を守るバックプロテクターの着用が不可欠となる。しかし、従来のファン付き作業着はプロテクターと併用しにくいうえ、粉じんの吸い込みや発破時の誤爆リスクといった課題があった。
同製品には、固体から液体へ変化する際に周囲の熱を吸収する物質を利用して冷感をもたらす「PCM(Phase Change Materials」を採用。背中と両肩に大型・小型のPCMを配置し、広範囲に冷感を与える。22℃~26℃で再固形化するため、空調の効いた室内で休憩するだけで冷却機能が回復し、充電の手間なく使用できる。
複数の現場で試験運用を行い、作業姿勢を阻害しないことも確認でき、「冷却効果を実感できた」といった声が寄せられているという。山岳トンネルでの幅広い活用に向けて、5月から仙台銘板から販売が開始される予定。


