
ポルシェジャパンより、フルオートマチックコンバーチブルルーフを備えた911 GT3、「911 GT3 S/C」の予約受注開始がアナウンスされた。
【画像】ポルシェ「911 GT3」シリーズ初のオープントップモデル「911 GT3 S/C」(写真14点)
ドライビングプレジャーを特に念頭に置いて設計された、この911 GT3の新しいモデルは、911 S/Tの軽量設計と911 GT3の4.0リッター水平対向自然吸気エンジンを組み合わせており、375kW(510PS)と450N・mのトルクを発生。911 S/Tの特徴的なフェンダーとドアは、ブラックのフロントウインドウサラウンドとの組み合わせにより、911 GT3 S/Cに紛れもない外観を与えている。
特筆すべきは、このスペシャルモデルにはショートレシオの軽量6段マニュアルスポーツトランスミッションのみが用意されていることだろう。また、911 GT3 S/Cは、現行の911シリーズで唯一、純粋な2シーターとして設計されたオープントップバージョンである。2019年に限定モデルとして発売された911スピードスターを彷彿とさせるが、スピードスターとは異なり、911 GT3 S/Cは限定モデルではない。
フルオートマチックのソフトトップを備えながらも911 GT3 S/Cの重量を、991世代の911スピードスターをわずか30kg上回る1,497kg(※欧州仕様)に抑えたことにより、911 GT3 S/CはポルシェGTモデル特有の俊敏性を発揮する。ボンネット、フェンダー、ドアはカーボンファイバー製で、カーボンファイバー製のスタビライザーとシアプレートも固定ヘッドの911 S/Tから受け継がれた。
ブレーキとホイールもS/Tの軽量化の原則に基づいたもので、鋳鉄製ブレーキより20kg以上軽いPCCBブレーキシステムを標準装備。911 S/Tにも採用されたフロント20インチ、リア21インチのセンターロックホイールは軽量マグネシウム製で、これにより約9kgの回転質量が削減された。マグネシウムは911 GT3 S/Cのフルオートマチックカブリオレルーフにも使用されている。また、軽量でコンパクトな40Ahのリチウムイオンバッテリーは従来のバッテリーに比べて約4kgの軽量化に貢献しているという。
2シーター仕様の911 GT3 S/Cには、4way調整機能付スポーツシートプラスが標準装備されている。可倒式バックレストとカーボンファイバー製シートシェルを備えた軽量スポーツバケットシートもオプションとして選択することが可能だ。インテリアでは、サンバイザーとAピラートリムを含めたブラックレザートリムが標準装備され、リアバルクヘッドトリムの中央にはGT3 S/Cロゴが刺繍されている。シートセンターパネルはパンチングレザー仕上げで、911 S/Tと同様にステアリングホイールもパンチングレザーで覆われた。
911 GT3 S/Cは現行の固定ヘッドの911 GT3と同様に、ボタンではなくステアリングホイール左側のロータリーイグニッションスイッチで始動する。911 GT3 S/Cの4.0リッター自然吸気エンジンは、最新の排ガス規制に適合するよう設計されており、2つのパティキュレートフィルターと4つの触媒コンバーターを装備する。この極めて効率的な排ガス浄化システムを搭載しながらも、ルーフを開けたときにはエモーショナルで魅力的なサウンドを提供する。シリンダーヘッドは先代の911 GT3と比較して改良されており、911 GT3 RSから引き継がれたよりアグレッシブなカムシャフトは高回転域でさらにレスポンスの良いパワーデリバリーを実現。6気筒水平対向エンジンは375kW(510PS)を発生し、6段GTマニュアルトランスミッションは911 S/Tや911 GT3に匹敵するスポーティーなショートファイナルドライブレシオが採用された。911 GT3 S/Cの0-100km/h加速タイムは3.9秒、最高速度は313km/hに達するという。
911 GT3 S/Cにオプションとして提供されるポルシェ・エクスクルーシブ・マニュファクチャーのストリートスタイルパッケージも注目点のひとつ。フロントフェンダーの目を引くデコレーティブグラフィックと車両側面の”PORSCHE”ロゴはパイロレッドで、ホイールはエクステリアのアクセントカラーと調和するスレートグレーネオで塗装されている。ヴィクトリーゴールドで仕上げられたブレーキキャリパーにはブラックの”PORSCHE”ロゴがあしらわれ、ホイールリムにはパイロレッドのアクセントストリップが塗装されている。
インテリアで目を引くのは、ポルシェクレストの刺繍が施されたアダプティブスポーツシートプラスだ。シートセンターパネルは、スレートグレー、ガーズレッド、マグネシウムグレー、カラハリの4色の編み込みレザーで、この手の込んだ素材はグローブボックスにも使用されている。インテリアのほぼ全体がスレートグレーとガーズレッドのツートンカラーのレザーで覆われ、その他、細かい部分にもガーズレッドやレザーが効果的にあしらわれている。
オープンポアラミネートウッドのギアノブとパイロレッドで彩られたシフトパターンを備えたダークカラーのシフトレバー、さらにパイロレッドで仕上げられたシフトレバー下の”GT3 S/C”ロゴ、ダッシュパネルのアクセントストリップ、助手席側の”911”ロゴも特別な魅力を引き立てている。
911GT3 S/Cの予約受注は、2026年4月15日(水)より全国のポルシェ正規販売店にてスタートしている。希望小売価格(消費税込)は 3843万円。