クリニックフォアグループは4月15日、「生理不順に関する実態調査」の結果を発表した。調査は2026年3月27日~3月30日、18歳~49歳の女性628名を対象にインターネットで行われた。
約7割が「3年以上」生理不順に悩み続けている実態
生理不順の悩みを持つ女性628名に、生理不順に悩み始めた時期を調査したところ、約半数が「3年以上前」から悩んでいることが判明した。そのうち「10年以上前」と回答した人も約20%にのぼり、多くの女性が長期間にわたって生理不順の状態を放置、あるいは解決できずに抱え続けている現状が浮き彫りとなった。
生理不順において具体的に困っていることを尋ねたところ、最多は「いつ生理が来るか予想がつかず、予定が立てづらい(70.1%)」となった。次いで「生理期間が極端に長い・短い(8日以上続く、または2日以内で終わる)(37.7%)」となっており、単なる身体的な不調だけでなく、日常生活のスケジュール管理や心理面における「予測不能なストレス」が大きな負担となっている可能性が示唆される。
約4人に1人が「春の環境変化」で生理不順の悪化を経験
生理不順の悩みを持つ女性628名に、環境の変化やライフイベントのタイミングで生理周期が乱れた経験を調査したところ、22.5%が「【春】入社、異動、引越し、子供の進級・入学などの環境変化」の際に症状の悪化や乱れを感じたと回答した。
また、「季節の変わり目(春先・秋口)などの寒暖差」で乱れを感じる人も23.4%にのぼり、春は社会的な環境変化と気象変化の両面から、女性の体調が揺らぎやすい時期であることが示唆される。
生理不順への影響の要因
生理不順に影響を与えたと感じる要因について詳しく聞いたところ、最多が「対人関係のストレス(48.4%)」、次いで「蓄積疲労・過労(43.4%)」「睡眠の質の低下(42.6%)」が生理不順を加速させる要因であると捉えていることが判明した。
この結果から、新年度に伴う人間関係の緊張や年度末からの多忙による「心理的・身体的負荷」が、生理不順の悪化や困りごとに影響を及ぼしている可能性が示唆される。
生理不順の「6大ガマン・ロス」
生理不順の悩みを抱える女性たちが、日々の生活の中で知らず知らずのうちに直面している「我慢」や「不便」。今回の調査でこれらを「ガマン・ロス」と定義し、多角的に数値を算出したところ、時間・機会・自信・金銭・関係性・荷物という「6つもの領域」において、多重の損失が発生している実態が明らかとなった。
不安からくる"ソワソワ行動"で年間「約32時間」を喪失
生理不順の悩みを持つ女性628名に、生理が「いつ来るか」「漏れないか」といった不安を感じることがあるか調査したところ、約94%が「頻繁にある」「ときどきある」と回答した。
さらに、この不安を感じたことのある女性たちを対象に、その不安を感じる具体的な日数を調査したところ、1か月平均4.7日、年間平均で約56. 4日にものぼることが判明した。1年のうち約2ヶ月分に相当する期間、生理不順に伴う「予測不能な事態」への不安を抱えながら過ごしている計算になる。
また、その不安がある日に、頻繁にトイレへ確認に行ったり、経血漏れを気にしてソワソワする等の行動に費やす時間を調査したところ、1日平均は約34分という結果だった。
これらを加味すると、年間で合計約32時間もの時間が、本来不要な「不安からくる確認作業」のために失われている計算になる。
心から楽しめない日が年間「約14.2日」
生理不順の悩みを持つ女性628名に、生理不順に伴う不安や不快感により、予定をキャンセルせずとも「心から楽しめなかった」「集中しきれなかった」と感じる日数を調査したところ、年間平均で14.2日にのぼることが分かった。
約2週間に相当する貴重な時間が、体調への不安によって「心ここにあらず」な状態で過ぎ去っている実態が浮き彫りとなった。
約4人に3人が「コントロール不能感」という無力感に直面
生理不順の悩みを持つ女性628名に、自分の体や体調を「コントロールできていない」という感覚(自己管理への不安)があるか調査したところ、約75%(約4人に3人)が「強く感じる」「時々感じる」と回答した。
この「コントロール不能感」が日常生活に及ぼす具体的な悪影響を尋ねたところ、最も多かったのが「メンタル面(52.2%)」で、自己嫌悪に陥ったり前向きになれなかったりする心理的ロスが生じていることが判明した。次いで、「家事・育児(48.0%)」において家族に当たってしまう、やる気が起きないといった家庭内での影響や、「予定・計画(42.9%)」において旅行や外出の計画をためらうといった行動制限に繋がっている実態が浮き彫りとなった。
生理不順による「予測不能な事態」の継続は、生活のあらゆる局面で「自分自身の生活を制御できていない」という無力感を生み出し、自己肯定感を著しく損なわせる要因となっている可能性が示唆される。
急なキャンセル料や隠れコストで年間「約2.2万円」を浪費
生理不順による急な予定変更を経験し、費用の無駄が発生した女性351名に、旅行や飲食店のキャンセル料、チケット代などの直接的な損失額を調査したところ、年間平均で11,810円にのぼることが判明した。
さらに、予定のキャンセル以外で発生する「生理不順でなければ払わなくて済んだ支出(隠れコスト)」についても調査を行った。生理不順の悩みを持つ女性の約4人に3人(76.9%)がこうした隠れコストを自覚しており、その具体的な内容として「生理用品の過剰購入(49.4%)」や「経血漏れによる衣類・寝具の買い替え(33.3%)」、さらに「タイパを買うための急なタクシー利用(13.5%)」などが挙がった。これら隠れコストの年間平均額は10,754円となった。
これら2つの損失を合わせると、生理不順を抱える女性は年間平均で22,564円もの金銭的ロスを余儀なくされている実態が浮き彫りとなった。本来、生理周期がコントロールできていれば支払わずに済んだはずの「不本意な出費」が、年間で約2.2万円という大きな負担となっている可能性が示唆される。
身近な人への不機嫌による後悔が年間「約20回」
生理不順の悩みを持つ女性628名に、生理不順に伴う不安・不快感による余裕のなさから、家族やパートナー、同僚などの身近な人に不機嫌に接してしまい「後悔・反省」する頻度を調査したところ、年間平均で約20回にのぼることが判明した。
具体的なエピソードを尋ねたところ、最も多かったのは「何気ない一言にイラッとして、冷たい態度をとったり無視したりした(60.2%)」だった。次いで「会話が減ったり空気が重くなったりした(43.3%)」、「普段なら言わないようなトゲのある言い方をしてしまった(40.9%)」と続き、生理不順による「心の余裕のなさ」が、コミュニケーションの質を著しく低下させている実態が浮き彫りとなった。
生理周期の不安定さが本人の健康だけでなく、周囲との良好な関係性の維持にまで深刻な影響を及ぼしている可能性が示唆される。
8割以上が予定日以外もナプキンを「お守り持ち歩き」
生理不順の悩みを持つ女性628名に、生理予定日以外でも生理用品を持ち歩いているか調査したところ、81.7%が「必ず持ち歩く」「時々持ち歩く」と回答した。
持ち歩く個数は平均3.85個(ポーチ1個分相当)であり、生理不順による「いつ来るかわからない」不安が、365日バッグの容量と心理的な余裕を圧迫し続けている実態が浮き彫りとなった。
約7割が「自分のケアを後回し」に
生理不順の悩みを持つ女性628名に、生理不順による悩みや受診について、「仕事の予定」や「家族・周囲のケア」などを優先して、自分のことを後回しにしていると感じているか調査したところ、70.7%が「後回しにしている」と回答した。(「非常にそう思う」25.6%、「時々感じる」45.1%の合算)
その理由を詳しく尋ねたところ、最多は「『これくらいの不調なら自分がガマンすればいい』という考えが癖になっている(53.9%)」となった。次いで「周囲に負担をかけるのが心苦しい(22.5%)」「自分自身の不調に対しての周囲の理解が得られないと思うから(20.2%)」「仕事や家事より自分の優先順位が低い(19.9%)」と続き、多くの女性が、生理不順という心身のロスを抱えながらも、日々の忙しさや周囲への配慮を優先するあまり、「自分の体調管理」を二の次にしてしまっている実態が浮き彫りとなった。
「もし生理不順から解放されたら」大切にしたいこと
生理不順による不安や不快感から解放された際、身近な人との時間で何を大切にしたいか調査したところ、「旅行やレジャーを予定変更を気にせず楽しみたい(49.4%)」が最多となった。
また、物理的な予定だけでなく、「リラックスして過ごしたい(45.1%)」、「相手の話を心にゆとりを持って笑顔で聞いてあげたい(40.3%)」、「『当たってしまった』という自己嫌悪をなくしたい(34.4%)」といった、精神的なゆとりを求める声が上位を占めた。
この結果から、生理周期をコントロールすることは、単なる体調管理にとどまらず、「大切な人との関係性を守り、自分自身を肯定して生きる」ための前向きな選択であると言える。
「生理不順のガマン・ロス度 診断」を公開
今回の調査で明らかになった、生理不順がもたらす多重の損失。自分でも気づかないうちに、どれだけの「時間」や「心の余裕」が削られているのかを客観的に測定できる「生理不順のガマン・ロス度 診断」がクリニックフォア公式サイトで公開された。7つの質問に答えるだけで今の状態を算出し、必要なセルフケアのヒントを届ける。











