
メジャー実績のある長距離砲も、日本では攻守に精彩を欠き低迷。致命的なミスも重なり、わずか5試合で姿を消す結果となった。[1/6ページ]
まさかのミスを犯した大砲
ホアン・フランシスコ
[caption id="attachment_259842" align="alignnone" width="1200"] 巨人時代のホアン・フランシスコ【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投左打
・生年月日:1987年6月24日
・経歴:レッズ - ブレーブス - ブルワーズ - ブルージェイズ
・NPB通算成績:5試合出場、打率.167、1打点
強烈なインパクトを残し、わずか1年でチームを去ったのがホアン・フランシスコだ。
ドミニカ共和国出身のフランシスコは、2009年にシンシナティ・レッズでメジャーデビュー。その後、ミルウォーキー・ブルワーズで2桁本塁打を記録するなど、持ち味のパワーを発揮していた。
メジャー通算48発の実績を誇り、長打力不足の解消を狙った読売ジャイアンツは、2015年4月にフランシスコを獲得。デビュー戦で来日初安打と初打点をマークし、早速お立ち台に上がる最高のスタートを切った。
しかし、その後は打撃の状態が上がらず、守備でも不安定さを露呈。5月4日の広島東洋カープ戦では、内野フライをお見合いして落球する「サヨナラインフィールドフライ」という痛恨のミスを犯した。
デビューからわずか5試合で二軍に降格し、打率.167でシーズンを終了。期待された本塁打を1本も放つことができず、同年オフに自由契約となった。
一発の魅力はあったものの、プレーの粗さも目立った外野手。MLBドラフト1巡目で指名された逸材だったが、わずか1年で退団となった。[2/6ページ]
ミス連発で粗さ露呈
ルイス・ブリンソン
[caption id="attachment_259843" align="alignnone" width="1200"] 巨人時代のルイス・ブリンソン【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1994年5月8日
・経歴:コーラルスプリングス高 - ブルワーズ - マーリンズ - ジャイアンツ
・NPB通算成績:88試合出場、打率.248、11本塁打、35打点、1盗塁
一発の魅力こそありながら、度重なるミスが解雇につながったルイス・ブリンソン。読売ジャイアンツで2年目を迎えることはできなかった。
テキサス・レンジャーズからMLBドラフト1巡目(全体29位)で指名を受けたように、若くして将来を嘱望される存在だったブリンソン。2018年にはマイアミ・マーリンズで11本塁打をマークした。
一方、確実性に難があり、メジャーでは打率1割台、または2割台前半の結果に。目立った実績は残せず、2023年に巨人へ入団した。
同年4月の横浜DeNAベイスターズ戦では、初アーチを含む5安打6打点の大暴れ。ファンに鮮烈なインパクトを与えた一方、アウトカウントを勘違いしての走塁死や守備でのボーンヘッドなど、プレーの粗さが目立ち始めるようになる。
最終的には11本塁打を放ち、パンチ力を見せる場面もあったが、巨人は翌年の契約を更新せず。わずか1年で日本を去った。
ダイエーで圧倒的な実績を誇った守護神も、移籍後はまさかの大不振。防御率12点台と苦しみ、期待を裏切る結果に終わった。[3/6ページ]
防御率12点台に沈んだ守護神
ロドニー・ペドラザ
[caption id="attachment_259844" align="alignnone" width="1200"] 巨人時代のロドニー・ペドラザ【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1969年12月28日
・経歴:テキサス大 - 米マイナー
・NPB通算成績:194試合登板、12勝12敗117セーブ、防御率2.99
福岡ダイエーホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)での活躍から一転、読売ジャイアンツで大きく成績を落としたのがロドニー・ペドラザだ。
マイナーリーグでプレーしたがメジャー昇格を果たせず、ダイエーに入団したペドラザ。主にクローザーとして起用された。
来日1年目は48試合に登板し、防御率1.98という圧巻の好成績。さらに2000年、01年はともに30セーブ以上を挙げ、2年連続で最優秀救援投手のタイトルを獲得した。
2002年オフにダイエーを退団し、巨人に入団。ダイエー時代のようなパフォーマンスを期待されたが、好調とは程遠い状況が続いた。
2003年はわずか7試合の登板にとどまり、防御率12.00と期待を大きく裏切る成績に。シーズン序盤の6月中旬には早くも解雇となり、そのまま現役を引退することになった。
メジャーで実績を残した右腕も、日本では通用せず炎上続き。球団史に残る“超スピード解雇”となり、早々に姿を消した。[4/6ページ]
超スピード解雇された右腕
ダン・ミセリ
[caption id="attachment_211419" align="alignnone" width="530"] 巨人時代のダン・ミセリ【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1970年9月9日
・経歴:フィリップス高 - パイレーツ - タイガース - パドレスなど
・NPB通算成績:4試合登板、0勝2敗、防御率23.62
散々な成績に終わったダン・ミセリも、読売ジャイアンツを1年で退団している。
ピッツバーグ・パイレーツ時代の1995年には21セーブをマーク。また、サンディエゴ・パドレスではワールドシリーズに登板したように、大舞台での経験値も持っている選手だった。
そんな中、巨人はメジャー通算41勝、35セーブの実績を誇るミセリを獲得。しかし、オープン戦で結果を残せず、不安を残しつつ開幕を迎えた。
迎えた2005年、広島東洋カープとの開幕戦で9回に登板。セーブシチュエーションだったが、グレッグ・ラロッカに同点アーチを浴びると、緒方孝市に勝ち越し本塁打を許して負け投手に。
それ以降もピリッとしない投球が続き、4月中に球団史上最速(当時)で解雇。NPBでは、期待に応える投球ができなかった。
メジャーでオールスター選出の実績を持つ守護神候補も、故障と不安定な投球で低迷。期待に応えられず、1年で退団となった。[5/6ページ]
NPBで苦しんだ守護神候補
ライアン・クック
[caption id="attachment_259845" align="alignnone" width="1200"] 巨人時代のライアン・クック【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1987年6月30日
・経歴:サザンカリフォルニア大 - ダイヤモンドバックス - アスレチックス - レッドソックス - マリナーズ
・NPB通算成績:13試合登板、0勝2敗6セーブ、防御率4.80
2019年に読売ジャイアンツでプレーしたライアン・クック。守護神候補として期待されながらも、結果を残せなかった1人である。
クックは2008年のMLBドラフトでアリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団し、2011年にメジャーデビュー。オークランド・アスレチックスに移籍した翌2012年は、71試合に登板して防御率2.09という成績を残し、オールスターゲーム選出も果たした。
翌2013年も71試合に登板したが、それ以降は故障もあり不本意なシーズンの連続。そんな中、新天地として選んだのが巨人だった。
抑えとしてセーブを重ねていた一方、右肘痛を発症し4月に二軍降格。復帰に時間を要したが、先発として試合を作ることもあった。
とはいえ球団の期待を満たす働きができず、わずか1年での退団が決定。メジャーでの華々しい実績とは裏腹に、日本では本来のポテンシャルを証明できなかった。
メジャーでレギュラーを張った外野手も、日本では打撃不振に苦しみ低迷。期待された守備でも存在感を示せず、わずか1年で退団した。[6/6ページ]
強肩を発揮できなかった外野手
ゲーブ・キャプラー
[caption id="attachment_162083" align="alignnone" width="530"] 巨人時代のゲーブ・キャプラー【写真:産経新聞社】[/caption]
・投打:右投右打
・生年月日:1975年7月31日
・経歴:ムーアパーク大 - タイガース - レンジャーズ - ロッキーズ - レッドソックス
・NPB通算成績:38試合出場、打率.153、3本塁打、6打点、2盗塁
入団当時は強肩が武器とされていたゲーブ・キャプラー。しかし、読売ジャイアンツでその武器を発揮することはなかった。
デトロイト・タイガースでキャリアをスタートさせ、2000年にはテキサス・レンジャーズで打率.302、14本塁打、66打点の成績を残し、レギュラークラスの選手として活躍した。
そんな中、キャプラーは2004年オフに巨人と契約。当時の巨人は強力打線を形成する一方、外野の守備が課題となっており、強肩のキャプラーに大きな期待がかけられていた。
それまでレギュラーを務めた清水隆行を外し、開幕から試合に出場し続けたキャプラー。だが、極度の打撃不振に陥り、最終的にわずか38試合の出場にとどまった。
打率.153、3本塁打と低迷した結果、わずか1年で日本を去ることに。同年のチームも5位に沈み、巨人にとってもキャプラーにとっても、厳しい1年となった。
【了】