Lifetime IFA金融研究チームは4月7日、「資産運用イメージ形成・行動ハードルの比較研究」の結果を発表した。同調査は2025年5月~7月、18歳~59歳の男女184名を対象に実施した。

  • 資産運用への行動ハードルの違い

    資産運用への行動ハードルの違い

同調査では、預金以外の金融商品(投資信託、株式、暗号資産など)を保有している者を「投資層」、それ以外の者を「非投資層」と分けて実施した。

資産運用について、非投資層が抱く「難しい」という認識は、投資層の約2.7倍に達する。そのほか「よくわからない」「面倒」「怖い」という認知が高かった。特に「面倒感」には顕著な差が見られ、非投資層では77%が資産運用を「面倒」と認知している。

また、自由回答の結果を分析すると、何を「難しい」と感じているのか、投資層・非投資層では異なることがわかった。投資層が、売買のタイミングや商品の選定など「手法の最適化」を難しいと考えるのに対し、非投資層は「何から始めればいいか不明」「お金を減らしてしまいそう」という未知性・不可知性に難しさを感じている。

  • 資産運用への行動ハードルの違い

    資産運用への行動ハードルの違い

将来やお金への不安は投資層・非投資層ともに約8割と高く、差は見られなかった。投資行動を分けるのは不安の有無ではなく、投資層はお金を「人生を豊かにする資源・手段」、非投資層はお金を「生活に不可欠な守るべき対象」と捉えるなど、「お金の価値観」が異なることが明らかになった。

  • お金に対する不安の違い

    お金に対する不安の違い

投資層は非投資層に比べ、周囲に資産運用をしている人がいる割合が約3.7倍高かった。投資開始の要因の約40%は家族や友人などの人的要因であり、外的刺激が行動の大きな引き金となっている。

  • 投資を始めるきっかけになるもの

    投資を始めるきっかけになるもの

非投資層の約7~8割が、アドバイザーの介在により「運用が楽になる・安心できる」と回答した。知識提供だけでなく、価格変動時のストレスを軽減する精神的伴走が、投資への心理的ハードルを下げる重要な鍵となる。

  • 資産運用への行動ハードルの違い

    資産運用への行動ハードルの違い

非投資層の約7割は「投資をしたい」と考えており、潜在ニーズは極めて高いことがわかった。投資を促進するには、制度や知識の提供以上に、「自分にもできる」という自己効力感の形成や、身近なロールモデルの可視化など、心理的な壁を取り払うアプローチが有効であることがわかった。