ビジネスパーソンが"今読むべき本"を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計130万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
"やる気スイッチ"を押す超簡単な方法
3月の1位は『ハーバード、スタンフォード、科学的に証明された時間をムダにしない人の習慣』(堀田秀吾、アスコム)でした。
やることに追われて、一日があっという間に終わってしまう。それなのに、大事なタスクに手をつけないでだらだらとスマホを見てしまう……ということ、ありますよね。
「やるべきことがあるのに、やる気が出ない問題」は昔から話題にされますが、本書によると、その原因は「感情」にあるのだそう。このようなとき、私たちの心の中では「やらなきゃ」「やりたくない」という気持ちがせめぎ合っています。そして不安やストレスなどネガティブな感情が勝つと、脳は「スマホを開く」「机の掃除を始める」といった気持ちがラクになる選択をしてしまうのだそうです。
これを防ぐにはどうすればいいでしょうか。その方法の一つは「最初の15分だけやってみる」こと。15分だけでも着手してみると、取りかかりの心理的ハードルが下がって、行動のスイッチが入るのだそうです。いわば"やる気スイッチ"ですね。
その他では、タスクを細分化して達成を見える化する、「完璧じゃなくていい」と口にして不安を消す、なども効果的です。「もっと時間を上手に使いたい」という人におすすめの一冊です。
「お金を増やしても幸せになれない」のはなぜ?
2位は、『あっという間にお金はなくなるから』(佐藤舞(サトマイ)、KADOKAWA)。
お金って大事ですよね。でも、お金さえあれば幸せになれるのでしょうか? 本書は、そんな本質的な問いを投げかけてきます。
著者のサトマイこと佐藤舞さんは、「人生という超長期ゲームにおいて、お金という単一の資本を増やすことだけに集中するのは、極めてリスクが高い」といいます。その理由として挙げるのが、「お金」が機能するための条件です。
お金には「何かと交換する力」はあるけど、「他の資本」が正常に働いていないと十分に機能することができません。たとえば、健康でなければどんなに高価な料理でもおいしく食べられないし、信頼できる人間関係がなければビジネスも成功しません。「お金さえあればうまくいく」というわけではないのです。
とはいえ、お金が重要なファクターであることも事実。大事なのは、お金とそれ以外の資本(健康、衣食住、人とのつながり、知識や経験、自然環境、文化・教養など)を組み合わせて、戦略的に育て、活用していくことだといいます。
もし今、人生やキャリアに迷いを感じているなら、本書のアドバイスは心にささることでしょう。「幸せとは何か」について考えさせられる一冊です。
「体力がない人」が仕事のパフォーマンスを上げる秘策とは?
3位は『体力がない人の仕事の戦略』(和田秀樹、クロスメディア・パブリッシング)。
お金や時間のマネジメントが注目される中、意外と見過ごされがちなのが「体力(エネルギー)」です。私たちは心のどこかで「筋トレやワークアウトをすれば体力は増えるし、増やし続けることができる」と信じていないでしょうか?
たしかに体力づくりは大切ですが、ベースの体力には個人差がありますし、実践したからといって全員がエネルギッシュになれるわけでもありません。「体力がない」と自覚する人は、やみくもにそれを増やそうとするよりも「ないなりの戦略」を立てるべきである――というのが本書の主張です。
そこで提案するのが、体力がない人のための「手抜き3原則」。(1)ムリして我慢しない、(2)限界まで頑張らない、(3)嫌なことはやらない、の3つです。この原則を意識して、仕事や生活を見直してみましょう。そして「手を抜くところは抜いて、重要なところには力を入れる」とメリハリをつけると、エネルギーを消耗させずに成果を出すことができるでしょう。
ある調査によると、18~34歳の50%以上が、体力不足や体調不良によって仕事のパフォーマンスが落ちていると感じているそうです。"限りある体力"でパフォーマンスを上げるためにも、手に取ってほしい一冊です。
話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう
今月は、人生や仕事の質の向上をテーマにした本が上位に並びました。本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。
3月のランキングでは、『Google NotebookLM 徹底活用術』(ヨス、松山将三郎、染谷昌利、日本実業出版社)、『「1分」の使い方』(上岡正明、朝日新聞出版)、『スタンフォード式 最高の休み方』(鈴木亜佐子、すばる舎)、『疲れない心をつくる休息の作法』(枡野俊明、三笠書房)などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。


