キリンホールディングスは2026年3月23日、今春に幼稚園・保育園を卒園する2019年〜2020年生まれの「令和キッズ」とその保護者1,000組を対象に実施した「子どもの健康管理に関する意識・実態調査」の結果を発表した。本調査は2026年2月19日〜20日、インターネット形式で行われたもの。

令和キッズの健康意識は保護者の子ども時代より9.8倍高い結果に

  • 健康意識と週間意識の比較

    健康意識と週間意識の比較

「我が子(令和キッズ)」と「昭和・平成生まれの保護者自身の子供時代(昭和・平成キッズ)」を比較したところ、62.4%が「令和キッズの方が健康意識が高い」と回答した。一方、「昭和・平成キッズの方が高い」は6.4%にとどまり、9.8倍の差がついた。習慣別では「手洗い・うがいの習慣化」が令和キッズ(57.2%)に対し昭和・平成キッズ(8.7%)で6.6倍、「せきエチケット」も令和キッズ(52.6%)が昭和・平成キッズ(9.5%)を5.5倍上回るなど、世代間で大きな差が見られた。

卒園児の9割以上が健康行動を習慣化。他者への配慮も高い水準

  • 子どもの健康習慣について

    子どもの健康習慣について

子どもの健康習慣について保護者に尋ねたところ、「手洗い・うがいが習慣化している」が94.1%に達した。また、「周囲の体調を気づかうことができている」は93.9%、「せきエチケットができている」は88.2%、「自分の体調について言葉にすることができている」も96.5%と高い水準となった。

  • 子ども自身への調査

    子ども自身への調査

子ども自身への調査でも、70.6%が「手洗い・うがい」を実践し、47.8%が「自分が元気でいるために大事なこと」と認識している実態が明らかになった。

「手洗い・うがい」や「早寝・早起き」も半数以上が能動的に行動

  • 実践している健康行動の自主性について

    実践している健康行動の自主性について

実践している健康行動の自主性について子どもに尋ねたところ、「帰宅時の手洗い・うがい」(62.3%)、「せきエチケット」(58.0%)、「早寝・早起き」(56.0%)のいずれも、過半数が「自分から行動することが多い」と回答した。保護者による客観的な視点でも、手洗い・うがいについて47.7%が「自分から行動する」と回答しており、令和キッズの多くが言われる前に能動的に取り組んでいる様子がうかがえる。

健康行動の理由を9割以上が理解。「周りの友だちのため」という意識も

  • 「帰宅時の手洗い・うがい」を行う理由、「せきエチケット」について

    「帰宅時の手洗い・うがい」を行う理由、「せきエチケット」について

「帰宅時の手洗い・うがい」を行う理由について、保護者の93.2%が「子どもは理由を理解して行っている」と捉えている。実際に子ども自身も、75.1%が「ばい菌を落とすため」、61.3%が「風邪や病気を予防するため」と目的を回答した。「せきエチケット」についても、子どもの75.9%が「周りの友だちにうつさないため」と答えており、自己防衛だけでなく他者への配慮を含めて理解していることが分かった。

周囲に健康行動を促す「免疫ケアリーダー」としての令和キッズ

  • 令和キッズの免疫ケアリーダー実態

    令和キッズの免疫ケアリーダー実態

令和キッズは自身の管理にとどまらず、周囲にも影響を与えている。保護者の57.1%が子どもから「手洗い・うがい」を促された経験があり、約半数の47.8%の子どもがお友だちに対しても同様の呼びかけを行っている。また、54.0%の保護者が子どもから「具合が悪いときは休まないといけない」と言われた経験を持つなど、周囲の人に免疫ケアを広めるリーダー的な側面も明らかになった。

「健康」「栄養」の認知率は9割超。「免疫」も約6割が認知

  • 子どもの健康ワードの理解と認知

    子どもの健康ワードの理解と認知

健康に関する言葉の認知率を調査したところ、「健康」は92.9%、「栄養」は92.3%が認知(意味を知っている、または聞いたことがある)していた。難解な「免疫」という言葉についても、59.2%が認知しており、そのうち16.5%は「何のことか知っている」と意味まで理解している結果となった。小学校入学前の段階で、高い知識レベルを身につけている実態が示された。

健康行動の習慣化を大人が支える役割に

順天堂大学医学部の小林弘幸教授は、今回の結果について「コロナ禍の影響が大きく、以前では考えられないほど知識と行動が身についている」と分析している。未就学児でも正しい情報を吸収し実践できることが証明された一方、習慣化のためには「簡単で楽しめる工夫」が重要であると指摘。また、9割以上の子どもに見られた「周囲を気づかう思いやり」は、自律神経を整え自身の健康にも寄与するものであり、今後もさまざまな場面で発揮されるべきだと述べている。