元プロ野球選手の“デーブ大久保”こと大久保博元氏が23日、YouTubeチャンネル『デーブ大久保チャンネル』で公開された動画「なぜ日本はMLB球を使わないのか? デーブ大久保が斬る、日本球界の“闇”と世界基準の差。」に出演。NPBにおける“飛ばないボール”の現状と、日本球界が抱える課題について持論を述べた。

“デーブ大久保”こと大久保博元氏

“デーブ大久保”こと大久保博元氏

世界で戦うならばボールも…

今回のWBCでは準々決勝でベネズエラに敗れ、ベスト8で大会を終えた侍ジャパン。同戦では伊藤大海や隅田知一郎らが被弾するなど、自慢の投手陣が打ち崩され、NPBの“飛ばないボール”がやり玉にあがる状況となっている。

この件について、デーブ氏は「昨年、いろんな人に取材をしましたけれど、やっぱり日本のボールは飛ばないって言われました」「春から夏ぐらいまでは、ボールが飛ばないって言われた。調べて取材してみると、どうも結構下の反発係数にしてたと」と語り、係数の規定内ではあるものの、極めて低い数値に設定されていた可能性を指摘。

続けて、「で、実際飛ばない。飛ばないって言った選手がすごく多かった」「飛ばないってことはホームランにもならない、打球が弱い、野手の間を抜けにくい、打率は下がる。3割バッターほとんどいないですもんね」と、飛ばないボールが打者に与える悪影響を整理。その上で、「夏ぐらいからどうも反発係数の規定内だけれども、一番上のところに持っていった。で、ボールが飛び出した」と述べ、シーズン途中で規定の範囲内での調整が行われたのではないかとの見解を示した。

また、デーブ氏は「飛んだ飛ばないで一番言われるのはミズノさん」と、批判の矛先がメーカーに向いてしまっている現状にも言及。しかし、現場の担当者さえボールの仕様の詳細は知らされていないと説明した。

さらに、「誰が飛ばそうって言ってるのか、誰が飛ばさないにしようって言ってるのか。 世間の動き見て決める人がいるんだろうけども、これグレーなゾーンになっちゃってます」と不透明な意思決定プロセスを疑問視。その上で、「利益的には大きいんでしょうけれども、 世界で戦うならばボールもメジャーリーグで使っているローリングス社製にすればいいんです。アメリカのボールを日本も使ったほうが絶対にいいんです」と提言していた。

【編集部MEMO】
『デーブ大久保チャンネル』は、西武の一軍打撃コーチ、楽天の監督、巨人の一軍打撃チーフコーチなどを務めた、元プロ野球選手の“デーブ大久保”こと大久保博元氏によるYouTubeチャンネル。清原和博氏や愛甲猛氏、広澤克実氏、槙原寛己氏をはじめとするレジェンド選手をゲストに迎えた動画が人気を博しているほか、野球界のニュースや自身の近況についてもトーク。巨人のコーチを退任する際には、原辰徳前監督からの招聘秘話、コーチ就任時の率直な心境を涙ながらに語った動画が注目を集めた(※動画「【報告】巨人軍を退団して、居酒屋の親父に戻ります。」にて)。