“できないくせに完璧主義”な自分に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。上手くできないのに完璧を求め続けてしまうと、心が疲れてしまうものです。本記事では、特徴から原因を紐解き、もっと気楽に生きるための対処法を解説します。

できないくせに完璧主義な人の特徴

  • できないくせに完璧主義な人の特徴

まずは、できないくせに完璧主義になってしまう人に共通する特徴から原因を整理してみましょう。

自己評価が低く能力に自信がない

できないくせに完璧主義な人は、自己評価が極端に低い傾向があります。自分の能力や価値を信じられないため、少しのミスでも「やっぱり自分はダメだ」と結論づけてしまうのです。その結果、失敗すること自体が恐怖になってしまい、完璧でなければ意味がないと考えるようになります。本来であれば、挑戦を重ねる中で少しずつ自信や能力は育っていくものですが、最初から自信がない状態で完璧を求めてしまうため、行動が止まってしまうのでしょう。

周りからの目線を気にしすぎてしまう

他人の評価に過敏になっていることも大きな特徴のひとつです。失敗した姿を見られることや、能力が低いと評価されてしまうことへの不安が強く、常に周囲の視線を意識してしまいます。その結果、十分に準備が整わない限り行動できず、少しでも不安要素があると先延ばししてしまうことも。実際には周囲は気にしていなくても、本人の中での「失敗=評価が下がる」という思い込みが完璧主義を強めているのです。

理想を高く持ちすぎている

できないくせに完璧主義な人は、理想を非常に高く設定してしまいます。やるからには最初から上手くやらなければならない、完璧でなければ意味がないと考え、現実の自分とのギャップに苦しむのです。理想を持つこと自体は悪くないですが、今の自分の実力や成長段階を無視した理想の設定は、モチベーションではなくプレッシャーになってしまうでしょう。そのプレッシャーが「やっぱり無理だ」という諦めにつながり、行動を妨げてしまうのです。

成功した経験が少ない

過去に成功体験を積み重ねてこなかったことも、できないくせに完璧主義になってしまう要因のひとつと言えるでしょう。成功体験の多くは、不完全な状態や失敗を経て何度もトライした結果によって生まれるものですが、その経験が少ないと成功のイメージが描けず、失敗は一度たりとも許されないものと無意識のうちに認識してしまいます。

できないくせに完璧主義なことがもたらす影響

  • できないくせに完璧主義なことがもたらす影響

できないくせに完璧主義でいると、さまざまな悪影響が生じます。

メンタル面への不調

少しでも理想に届かないと自己嫌悪に陥り、頭の中で「自分はダメだ」という思考を繰り返してしまいます。この状態が続くと心が休まる時間がなくなり、慢性的な不安や焦りを抱えるようになるでしょう。また、失敗を過度に恐れるあまり、挑戦する前から強いストレスを感じてしまうことも。常に緊張した状態が続くことで、気分の落ち込みや無気力感につながることも少なくありません。

人間関係の悪化

完璧主義は自分だけに向けられるものではありません。無意識のうちに、他人にも同じ基準を求めてしまう傾向があります。その結果、相手の小さなミスが気になったり、協力よりも正しさを優先してしまったりするのです。納得いかないことが続くと相手の気持ちを考えず強い口調で指摘してしまい、人間関係がぎくしゃくしてしまう原因にもなるでしょう。

行動できずチャンスを逃す

完璧を求めるあまり、最初の一歩を踏み出せなくなることがあります。行動できない時間が長くなるほど焦りが増すという悪循環に陥りがちです。その結果、チャンスを逃してしまうことも少なくありません。完璧主義が原因で動けなくなると、知らず知らずのうちに人生の選択肢を狭めてしまうでしょう。

成長の機会を失う

人は、失敗から学ぶことで成長していくものです。失敗を恐れて行動できずにいると、こうした成長の機会も失います。経験値も少なく、いつのまにか周囲と差がついてしまっていることもあるでしょう。気付かないうちに損しているようなものです。

できないくせに完璧主義な自分から抜け出す方法

  • できないくせに完璧主義から抜け出す方法

できないくせに完璧主義な自分から抜け出す方法を紹介します。できるものから少しずつやってみましょう。

成功の定義を広げて積み重ねる

完璧主義に苦しむ人は、成功の定義を「理想通りにうまくいった結果」だけに限定しがちです。しかし、それでは成功体験がほとんど得られず自信も育ちません。結果が伴わなくても最後までやりきったことや、昨日より少し前進できたことも立派な成功です。成果の大きさではなく、行動した事実に目を向けることで成功体験は自然と増えていきます。その小さな成功を積み重ねることが、「自分は動けば前に進める」という実感につながり、完璧を求めすぎる思考を和らげてくれるでしょう。

6~7割でも十分というマインドセットを持つ

できないくせに完璧主義な人は常に100点を目指してしまいます。しかし、現実の多くの場面では、6~7割の完成度でも問題なく機能するものです。むしろ、完璧を目指すことで行動が遅れたり、チャンスを逃したりするほうが大きな損失になるでしょう。最初から100点を目指すのではなく及第点でOK、という意識を持つことで行動のハードルは大きく下がります。6割で始めてあとから修正すればいい、と考えられるようになると怖いものはありません。

過程も自分で評価する

結果だけで自分を評価している限り、完璧主義から抜け出すのは難しいでしょう。できないくせに完璧主義な人ほど、結果だけを見て過程や努力を評価しようとしません。悩みながら考えた時間や、勇気を出して挑戦したこと自体に価値があると認めてあげることで、自分への見方が変わっていきます。過程を評価できるようになると、失敗への恐れが和らぎ行動しやすくなるはずです。

失敗を前提に進む姿勢を持つ

完璧主義から抜け出すためには、失敗を避けるのではなく、失敗を前提に進む姿勢が重要になります。失敗は能力不足の証明ではなく、成長の途中で必ず通る過程です。上手くいかなかった経験から学び、次に活かすというサイクルを受け入れられるようになると、「失敗=終わり」という思考から解放されます。

完璧じゃなくてもいいと考えて自分の心を軽くしてあげよう!

  • 完璧じゃなくてもいいと考えて自分の心を軽くしてあげよう!

世の中に、最初から最後まで完璧な人などいません。完璧じゃない人のほうが圧倒的に多いのが現実です。自分を追い詰めるのではなく、「完璧じゃなくてもいい」「十分よくやった」「失敗してもいいんだ」と考えるようにして、心を軽くしてあげましょう。