フジテレビ系報道番組『日曜報道 THE PRIME』が22日に最終回を迎えたことを受け、元フジテレビで神奈川県知事の黒岩祐治氏が、自身のSNSで思いをつづった。1992年にスタートした『報道2001』から続く日曜朝の政治討論番組の系譜が幕を閉じたことに、「なんともやるせない気持ちでいっぱい」と率直な胸中を明かしている。
『報道2001』立ち上げ時のキャスターだった黒岩氏は「“NewsはNewとは言いながら、一番新しい過去を伝えるものだ。我々は未来を伝えたい。ニュースをただ伝えるのでなく、発信したい”という思いで始まった」と、番組の原点を回顧。当時、未来を象徴する言葉だった「2001」というタイトルが実際の年を超え、その系譜が2026年まで続いたことに言及した。
番組が開始した92年には、東京佐川急便事件が発生。政治とカネの問題が大きくクローズアップされ、政治改革の議論へと発展した時代背景の中で、「誰も想像しなかった自民党の野党転落、細川連立政権の樹立」といった歴史的転換も経験したと振り返る。さらに、番組に出演する政治家の発言が世論や政治の流れに影響を与える「テレポリテックス」と呼ばれた時代があったことにも触れた。
また、フジテレビの『報道2001』、NHKの『日曜討論』、テレビ朝日の『サンデープロジェクト』といった各局の日曜朝の政治討論番組がしのぎを削り、同じゲストが各番組を“渡り歩く”ことで議論が深まっていった当時の状況についても回想した。
『日曜報道 THE PRIME』の最終回では、茂木敏充外相がスタジオに生出演。日米首脳会談から帰国直後というタイミングでの出演について、「長年にわたって繋いできた信頼関係があればこそ」と評価し、「ニュースでは伝えられなかった首脳会談の詳細が当事者から語られ、まさにニュースを発信する番組の真骨頂だった」と、後輩たちを称えた。
さらに、NHKの昼のニュースで同番組での発言が大きく取り上げられたことにも触れ、「伝統はしっかりと引き継がれていたことを確認することができた」と実感を込めた。
黒岩氏は最後に、「ひとつの時代が終わったと痛感しています。来週からは『日曜報道』ロスになりそうです」と結び、34年にわたる歴史に幕を下ろしたことへの惜別の思いをにじませた。
【編集部MEMO】
フジテレビ日曜朝の討論番組は『竹村健一の世相を斬る』を発展的に解消してスタートした『報道2001』から、『新報道2001』『報道プライムサンデー』『日曜報道 THE PRIME』とつながれた。後番組は、谷原章介、伊藤俊介(オズワルド)、鈴木唯アナが出演する情報番組『SUNDAYブレイク.』が29日にスタートする。
