アーティストのあのが、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、15日に放送される「家庭教師のマリアさん~女装と恋と推し活と~」。ピンクの服で女装する家庭教師のナカシママリアさん(45)に密着した作品だ。

マリアさんに強く共感したという、あの。自分に正直に生きる姿、そして彼女を“推す”人たちの存在を通して感じた思いや、自身の活動への向き合い方についても語った――。

  • 『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した あの

    『ザ・ノンフィクション』のナレーションを担当した あの

名古屋の街をド派手なママチャリで走る

全身ピンクの女装姿で名古屋の街をド派手なママチャリで走るマリアさんは、不登校など様々な事情を抱える子どもたちに寄り添う、SNSで話題の家庭教師。大学卒業後は学習塾で講師を務め、若くして塾長を任されるほどだったが、人間関係に疲れて退職。そんなある日、ふと立ち寄ったメイドカフェで出会った“カワイイ”ロリータファッションが人生を変えた。

あれからもうすぐ20年…自分の好きな装いで生きる道を選び、今では1日の大半をその姿で過ごしている。

そんなマリアさんのもう一つの顔が、路上でのアイドル活動。仕事帰りの人たちが足を止め、声援を送る。そこで、マリアさんに特別な思いを寄せる女性がいた。夫を事故で亡くし、女手一つで2人の子どもを育て上げた53歳。仕事帰りに偶然出会ったマリアさんの自由な生き方にひかれ、いつしか恋に落ちたという。

マリアさんを誰よりも強く推し、支え続ける存在で、「もしも、かなうなら結婚できたら…」と語る彼女とマリアさんの恋の行方は…。

「ちょっとイラ立って感情が入りそうに」

マリアさんについて、「本当に自分に正直で、やりたいことにまっすぐ生きている人だなと思いました」と印象を語る、あの。家庭教師と聞いて、最初は「本当に!?」と驚いたそうだが、自身の不登校経験も踏まえて、子どもたちに人気の理由が理解できたという。

「ちょっと人間的な感覚がなくて、神格化されている感じがあったんです。堅苦しい先生というより妖精みたいな感じ。そこに対して、子どもたちが素直になれる力があるんじゃないかなって思いました。無責任にも聞こえる言葉は、他人が言ってる言葉だから、普通はそんなに信用しないじゃないですか。でも、マリアさんから言われると素直に受け入れられる感じがある。子どもたちは特にそうなんじゃないかなと思ったし、こういう家庭教師が来たら楽しくて、心を開きやすいなと思いました」

路上ライブで歌唱を披露する姿には、「歌った時のスイッチがあって、歌手としての自覚がありそうで信頼できました」と、同業者として見ていたそうだ。

  • 路上で歌うマリアさん (C)フジテレビ

    路上で歌うマリアさん (C)フジテレビ

『ザ・ノンフィクション』のナレーションは、これで3回目。放送のたびに「聴きやすい」という反響を受けているそうで、「うれしいです。声だけというナレーションの仕事はすごく好きなので、やりがいを感じています」と声を弾ませる。

今回、マリアさんが少し鈍感な部分を見せる場面もあるが、「ちょっとイラ立って感情が入りそうになったので、なるべく声が震えないように頑張りました」と、冷静さを保って声を吹き込んだ。