ビザ・ワールドワイド・ジャパンとGMOペイメントゲートウェイは2月16日、オンライン総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」において、Visaが展開する「クリック決済(Click to Pay)」の提供を開始した。

  • GMOペイメントゲートウェイ、Visaの「クリック決済」を決済基盤に実装

    GMOペイメントゲートウェイ、Visaの「クリック決済」を決済基盤に実装

EC市場拡大、承認率最適化の重要性高まる

経済産業省の「令和6年度電子商取引に関する市場調査の結果」によると、2024年の日本国内BtoC EC市場規模は26.1兆円となり、前年から拡大している。EC化率は9.8%に上昇しており、オンライン取引は継続的に拡大している。

市場拡大に伴い、決済時の利便性と安全性の両立に加え、承認率の安定性や決済プロセス全体の最適化が求められている。入力負荷や認証工程の複雑さは購入途中離脱の要因となるほか、承認率の低下は売上機会の損失に直結する。ネットワークトークンを活用した決済構造は、安定性向上に加え、決済データの一貫性確保を通じて承認処理の安定化に寄与する基盤として重要性が高まっている。

Visaが展開するクリック決済は、Visa Acceptance Platformの機能の一部であり、EMVCo(決済に関する技術仕様や標準化を推進する組織)が策定した国際標準仕様「Secure Remote Commerce」に基づくオンライン決済の仕組みである。カード番号や有効期限などの再入力を不要とし、事前登録済みのカード情報を選択することで決済が完了するため、シームレスなチェックアウトを実現する。

PGマルチペイメントサービスで「クリック決済」を実装

本機能はクレジットカード決済のオプションとして提供され、オプション費用は無償。現時点では「リンクタイプ Plus」の接続方式に対応しており、今後他方式での対応も予定しているという。

クリック決済の実装により、過去利用したことのあるECサイトはもちろん、初回利用のECサイトであっても、消費者のカード情報入力負荷を軽減し、購入離脱抑制に寄与する。また、標準仕様に基づく認証フローにより、承認処理の安定化を図る。

GMO-PGは複数のアクワイアラと接続するPSP(決済代行会社)として、特定の接続形態に依存せず、承認制御・トークン管理・不正検知を横断的に最適化する設計を進めている。ネットワークトークンを前提とした決済データ構造は、AIを活用した不正検知や承認制御ロジックとの親和性が高く、将来的な自動化取引環境にも適応可能な設計基盤となる。年間22兆円超の処理金額を有する決済基盤を担うPSPとして、蓄積されたデータと培った知見を活かし、Visaとの連携のもと、日本市場における承認率最適化を推進している。承認率の安定は、事業者の売上機会最大化に直結する重要な要素となる。

両社は今後も、決済体験の改善と承認率最適化を通じて、事業者の売上機会最大化に貢献するとしている。