インテージヘルスケアは、全国の15〜79歳の男女約1万3,000人を対象に、市販薬の購入実態や情報収集行動を調べた「OTC医薬品ブランド 生活者意識データベース」の分析結果を公表した。今回は特に20代以下の若年層に焦点を当て、市販薬購入時の情報収集源の傾向を示している。
調査では、総合感冒薬や整腸薬、外用鎮痛消炎剤など一部市販薬の購入時に参考にした情報源を確認したところ、全体ではパッケージや店頭POP、友人・家族などの口コミが上位に挙がった。一方、20代以下はこれらに加え、「AIで調べる」と回答した割合が9.5%と全年代で最も高く、全体比約2.8倍だった。
また、20代以下では、市販薬の情報収集における「生成AI」の利用率が「企業・ブランドのWebサイト」とほぼ同水準となった。従来の“検索して公式サイトを読む”という行動から、“AIに尋ねて要点を取得する”というスタイルにシフトしていることがうかがえるという。
オフラインでの情報源に目を向けると、全体では「店員・薬剤師」などの専門家が上位である一方、20代以下では「友人・家族などの口コミ」を重視する傾向が見られた。若年層の「タイパ(タイムパフォーマンス)」志向が、市販薬購入時の情報選択にも反映されていると考えられる。
同社は、生成AIの回答に出典が示されるようになったことで、内容の不正確さに対する不安が以前より低減し、市販薬という信頼性が求められる領域でもAI利用が進んでいると分析。一方で、AIが不正確な内容を正しいように提示する「ハルシネーション」のリスクも依然として残るとして、企業側が“生成AIに正しく参照される情報設計”を行う重要性を指摘している。

