第8話「墨俣一夜城」では1566(永禄9)年の様子が描かれた。最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。

まずは、浅薄な言動を繰り返す斎藤龍興(濱田龍臣)に不満を募らせる美濃三人衆のシーンが挙げられる。織田側の動きを不審に思った安藤守就(田中哲司)は竹中半兵衛(菅田将暉)から助言を受け、龍興に進言するがまったく聞き入れられなかった。その結果、守就の懸念通り墨俣に一夜にして砦が出現する。この緊急事態に龍興は自らの言動を棚に上げ三人衆を糾弾する。

この典型的なバカ殿ムーブに、三人衆は大きな不満を感じながらも出陣した。SNSでは「美濃三人衆、顔ぴくぴくしていてもう大分腹に据えかねているな」「こんなに言うことがコロコロ変わる上司はいつの時代も嫌われるよな」と三人衆への同情が集まった。

安藤守就の娘・得月院は竹中半兵衛の正室。1564(永禄7)年に政を顧みず、自堕落な龍興に業を煮やした守就と半兵衛は共謀して稲葉山城を乗っ取った。半年ほど経った後に稲葉山城は龍興に返還された。

  • (C)NHK

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坂井喜左衛門、直と小一郎の結婚を許す

そして、喜左衛門が直と小一郎の結婚を許したシーンが挙げられる。第2話「願いの鐘」で直が小一郎、藤吉郎とともに中村を旅立ったのが1559(永禄2)年なので、あれから実に7年の歳月が経過しているにもかかわらず、喜左衛門の態度は頑なであり、直は倉に閉じ込められる。しかし直は幼いころ、蔵の棚が倒れてくるのを喜左衛門が守ってくれたことを思い出した。父親の想いを理解した直は無事に喜左衛門と和解、喜左衛門から餞別として白無垢を贈られる。

SNSでは「まあ、藤吉郎のしでかしたことを考えると喜左衛門の態度も仕方ないかな」「未練たらたらだね。ととさまは直がかわいくて仕方ないんだな」と、喜左衛門の複雑な胸中に投稿が集まった。

結果的には和解をしたために直は命を落とす。喜左衛門の胸には一層の後悔が押し寄せているのではないだろうか。

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墨俣城、一夜で燃え尽きる

さらに、豊臣秀吉の逸話でも有名な墨俣の一夜城も大きく注目された。一夜とはいかなかったが、わずかな期間に建てられた砦は斎藤龍興を大いに驚がくさせる。兵力で大きく上回る斎藤側に、それこそ一夜で落とされたものの、最後は火を放つことで斎藤側に大きな打撃を与えた。燃え落ちる砦を見守る藤吉郎(池松壮亮)の顔は誇らしげだった。

SNSでは「一日で作って敵を呼び寄せて一日で焼き払うから一夜城なんだな」「一夜城が炎で包まれるところ、凄かったな。ただ作戦的には失敗だったのが口惜しい」と、墨俣城をめぐるエピソードにコメントが集まった。

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竹中半兵衛、登場

また、今孔明・竹中半兵衛が初登場を果たした。体が弱くひょろひょろのその見た目はパブリックイメージの通りのビジュアルだった。知略だけでなく、剣術などにも優れていたといわれているが、作中で描かれることはあるのだろうか。SNSでは「菅田将暉半兵衛、陰キャ特有の目が泳いでる演技がリアルすぎて笑える」「着物姿に松明片手なんて場違いすぎるな」と、天才軍師の登場に盛り上がりを見せた。

小一郎、直を失い慟哭(どうこく)する

最後に、落命した直と対面して慟哭する小一郎のシーンが挙げられる。命からがら藤吉郎とともに戻ってきた小一郎だったが、突きつけられたのはあまりにも残酷な現実だった。喜左衛門から贈られ、小一郎との結婚で着るはずだった白無垢は死装束となってしまった。家族が悲しみに暮れ一言も発せない中、小一郎の絶叫だけが響く。藤吉郎でさえ、硬い表情で小一郎を見守るしかなかった。

SNSでは「小一郎が村同士の争いを策で仲裁してたからな。ある意味小一郎が村を離れたことが巡って直の死に繋がったのかも」「ようやく幸せになりそうだったのになぁ。小一郎、どうやって立ち直るんだろう」と、小一郎と直を襲った悲劇に投稿が集まった。

直の演者が永野芽郁から白石聖に代わったのは周知の事実だが、早すぎる退場を受けてネットでは「脚本変更があったのでは」「交代の影響が物語の構造に残っているのでは」といった推測が浮上している。白石さんの好演により「直ロス」という言葉も広がっており、視聴者にも強く印象を残したようだ。

きょう8日に放送される第9話「竹中半兵衛という男」では、小一郎と藤吉郎が竹中半兵衛の調略に動き出す。そんな2人に美濃三人衆の1人・安藤守就が接触。また、兄弟から報告を受けた織田信長(小栗旬)は斎藤龍興の籠る稲葉山城を包囲する。

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