地域の食材や郷土食を取り入れたお惣菜が評判で、コンテストでは毎年入賞。そんな実力派のローカルスーパーが、福島県いわき市にある「マルト」です。全国から注目を集める食の宝庫には、どんな秘密があるのでしょうか。ひと口食べれば思わずうなる、マルトのお惣菜の魅力をのぞいてみました。

  • 取材したのは「マルトSC中岡店」。お客さんが続々訪れていた

    取材したのは「マルトSC中岡店」。お客さんが続々訪れていた

フラ文化を感じられる店内

マルトはいわき市内に24店舗、茨城県内に13店舗を展開するローカルスーパー。

いわき市といえば、日本のフラ文化誕生の地として知られる「スパリゾートハワイアンズ」がある街で、映画『フラガール』『フラ・フラダンス』の舞台としても有名です。現在は市を挙げて、「フラシティいわき」のまちづくりが進められています。

そんな街らしく、マルトの店内にもフラ文化のエッセンスが。「フラシティいわき」のロゴやブランドパターンがあしらわれ、売り場のあちこちで地元の文化を感じられるつくりになっています。

  • フラシティいわきのロゴとブランドパターン

    フラシティいわきのロゴとブランドパターン

「地元の魅力を、私たちを通して発信していく」というスタンスを大切にしているというマルト。福島県内の6次産業化商品を紹介するコーナーが目を引きます。

  • 浜通りとは、いわき市を含む太平洋沿岸の地域

    浜通りとは、いわき市を含む太平洋沿岸の地域

お米売り場には、いわき市のブランド米「Iwaki Laiki」が山積みに。店内のあちこちから、「フラシティいわき」の雰囲気が感じられました。

  • スパリゾートハワイアンズのフラダンスチームが描かれている

    スパリゾートハワイアンズのフラダンスチームが描かれている

  • 売り場の飾り板にもフラのイメージがあしらわれている

    売り場の飾り板にもフラのイメージがあしらわれている

全国レベルの評価! お惣菜売り場に並ぶ「グランプリ受賞作」

マルトは「地元愛プロジェクト」として、いわき市の行政や教育機関と連携した商品開発を進めています。

たとえば高校生のアイデアを商品化したり、福島県の課題となっている「減塩」に取り組んだお惣菜を開発したり。管理栄養士や薬剤師も加わり、味だけでなく健康面にも配慮した商品づくりを行っているそう。

特にお惣菜は、「惣菜・弁当グランプリ」や「お弁当・お惣菜大賞」などのコンテストで受賞の常連。毎年のように金賞や優秀賞を獲得し、高い評価を受けています。

  • この日はひな祭りが近かったので、季節のあしらいがされていた

    この日はひな祭りが近かったので、季節のあしらいがされていた

唐揚げに特化した「からあげグランプリ」では、北日本スーパー総菜部門で3年連続金賞を受賞。コンテストに出品するお惣菜は、特別に開発したものではなく、普段から店頭で販売している商品を選んでいるのだとか。

「いつも食べているあのお惣菜が金賞!」というニュースは、常連客にとっても誇らしい出来事でしょう。

  • PB商品の沖縄産塩「マルトマース」、福島県産のにんにくや米粉などを使っているそう

    PB商品の沖縄産塩「マルトマース」、福島県産のにんにくや米粉などを使っているそう

さらに、「お弁当・お惣菜大賞2021」で最優秀賞を受賞したのが、マルトの「店内手作りおにぎり」。全国ネットのメディアでも紹介され、大きな注目を集めました。

  • おにぎりも各種コンテストで高い評価を得ている

    おにぎりも各種コンテストで高い評価を得ている

このおにぎりを握るのは、東京の名店「おにぎり浅草宿六」三代目亭主・三浦洋介さんの指導を受けた“おにぎり職人”のスタッフだけ。認定試験は厳しく、ときには1人も合格できないこともあるそうです。さらに合格後も、定期研修の試験結果によっては降格になる場合もあるのだとか。

使われている米にもこだわりがあります。いわき産コシヒカリの上位ブランド「Premium Iwaki Laiki」と、福島県のトップブランド米「福、笑い」をブレンドしているそうです。

  • お弁当・お惣菜大賞2021で最優秀賞を受賞した「又兵衛酒干し しまほっけ」

    お弁当・お惣菜大賞2021で最優秀賞を受賞した「又兵衛酒干し しまほっけ」

日本一に輝いたおにぎりが「又兵衛酒干し しまほっけ」です。いわき市の地酒「又兵衛」の酒粕に漬け込んだしまほっけを使った、マルト自慢の一品。

店内手作りおにぎりの中でも、限定具材を使ったシリーズが「フラむす」。帯には「フラシティいわき」のロゴとブランドパターンがあしらわれています。

  • 「フラむす」は一般公募で決まった愛称だそう

    「フラむす」は一般公募で決まった愛称だそう

この日は2種類のフラむすが並んでいました。福島県立小名浜海星高校の生徒が海洋実習で漁獲したマグロや、加茂農園のなめこを使ったものです。

いざ実食! こだわりのお惣菜

数あるマルトのお惣菜の中から、特に気になったものを実食してみました! まずは、お惣菜系から2品。どちらも受賞作です。

  • 「8種だしの旨塩にんにく唐揚げ」と「赤魚竜田の揚げ浸し」はどちらも受賞作

    「8種だしの旨塩にんにく唐揚げ」と「赤魚竜田の揚げ浸し」はどちらも受賞作

「8種だしの旨塩にんにく唐揚げ」は、パックを開けると福島県産にんにくの香りがふわっと立ちのぼります。ていねいにだしを効かせているからか、塩味は控えめながら満足感のある味わい。いくつも食べてしまいそうです。

  • ごはんにもおつまみにも合う!

    ごはんにもおつまみにも合う!

揚げた赤魚を甘めのだしに浸した「赤魚竜田の揚げ浸し」。穏やかな味わいのだしが、噛むほどに広がる赤魚のうま味を引き立てます。だしがしみ込んだ衣まで、しっかり楽しめました。

  • いわき市の郷土料理「かつおの煮浸し」を赤魚でアレンジ

    いわき市の郷土料理「かつおの煮浸し」を赤魚でアレンジ

店内手作りおにぎりは、最優秀賞の「又兵衛酒干し しまほっけ」と、フラむすの「こだわりの自家製ツナマヨ」を。

ほおばった瞬間、お米がふんわりとほどけ、甘みと香りが広がります。

  • 「又兵衛酒干し しまほっけ」と「こだわりの自家製ツナマヨ」

    「又兵衛酒干し しまほっけ」と「こだわりの自家製ツナマヨ」

  • 海苔は食べる直前に巻くスタイル

    海苔は食べる直前に巻くスタイル

ホッケはほどよく脂がのった身の旨味と、ほのかに香る酒粕の風味がたまりません。ツナマヨはマヨネーズを効かせすぎていないため、ツナの味わいがしっかり感じられ、素材の良さが際立っています。

どうしても気になって、おにぎりの断面も見てみました。これだけ具材が入っているのに、ご飯はふんわり。おにぎり職人のレベルの高さがうかがえます。

  • たっぷりの具材が真ん中に収まっている

    たっぷりの具材が真ん中に収まっている

最後は、フラ文化を感じさせるハワイのローカルフード「ロコモコ丼」。数あるマルトのお惣菜の中でも、人気急上昇中の一品です。

  • 愛らしいパッケージの「ロコモコ丼」

    愛らしいパッケージの「ロコモコ丼」

ごはんとハンバーグ、目玉焼き。ロコモコ丼に欠かせない組み合わせを、あっさりめのデミグラスソースがひとつにまとめています。パスタの塩味がアクセントになり、最後のひと口まで楽しめました。

  • フラの魅力を「ロコモコ丼」で発信!

    フラの魅力を「ロコモコ丼」で発信!

今回は、福島県いわき市のスーパーマーケット「マルト」をご紹介しました。地域の魅力が詰まったローカルスーパーは、地元のライフラインとしてはもちろん、観光スポットとして訪れるのもおすすめ。いわきに行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。