
昨季は高打率で存在感を示し、今大会は遊撃での先発が有力視される。ただし守備面の不安も指摘され、併用起用の可能性も取り沙汰されている。[1/6ページ]
打力で掴む先発ショート
小園海斗
[caption id="attachment_251789" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの小園海斗(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/91kg
・生年月日:2000年6月7日(25歳)
・経歴:報徳学園高
・ドラフト:2018年ドラフト1位(広島)
・2025年成績:138試合出場、打率.309(521打数161安打)、3本塁打、47打点、12盗塁
2024年開催のWBSCプレミア12では、二塁のレギュラーを担った小園海斗。今大会は遊撃での起用が見込まれるが、守備面でやや不安が残る。
報徳学園高時代には、2年時から高校日本代表に選出。世代屈指の遊撃手として評価を高め、2018年ドラフト1位で広島東洋カープに入団した。
高卒1年目から一軍デビューを果たすと、高卒3年目の2021年には正遊撃手に定着。
同年は113試合の出場で打率.298、5本塁打、35打点、4盗塁の活躍を見せた。
2023年以降は、二塁や三塁を兼任。昨季は138試合出場、打率.309、3本塁打、47打点、12盗塁、出塁率.365の好成績を残し、首位打者、最高出塁率を獲得。
その後、2024年開催のプレミア12に続いて第6回WBCの侍ジャパンメンバー入りを果たした。
今大会の正遊撃手候補と目されているが、守備面での課題もあり、源田壮亮(西武)との併用を推す声もある。
投手陣との相性や経験値を武器に正捕手候補へ浮上。打撃面も向上し総合力は高いが、併用案も浮上しており、起用バランスが注目点となる。[2/6ページ]
総合力で挑むマスク争い
若月健矢
[caption id="attachment_251787" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの若月健矢(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/88kg
・生年月日:1995年10月4日(30歳)
・経歴:花咲徳栄高
・ドラフト:2013年ドラフト3位(オリックス)
・2025年成績:121試合出場、打率.272(368打数100安打)、6本塁打、31打点、2盗塁
第6回WBCの正捕手候補に挙がる若月健矢。かつてバッテリーを組んでいた山本由伸(ドジャース)をはじめ、チームメイトの宮城大弥、曽谷龍平など特徴を熟知する投手も多い。
花咲徳栄高時代には、高校日本代表に選出。世代屈指の捕手として注目を集め、2013年ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団した。
高卒3年目の2016年から一軍での出場機会を増やし、2019年には自己最多の138試合に出場。だが、同年は打率.178、1本塁打と打撃に苦しんだ。
それでも次第に打撃成績を上げ、2023年には96試合の出場ながら、打率.255、6本塁打を記録。
昨季は121試合出場、打率.272(規定未満)、6本塁打、31打点の成績でベストナインとゴールデングラブ賞のW受賞を果たした。
井端ジャパンには、昨年11月に開催された韓国との強化試合で初選出。そのまま本選メンバーにも選出された。
今大会はどのような捕手運用になるのか、注目ポイントの1つとなりそうだ。
本塁打王と打点王の二冠を達成した大砲も、代表では定位置が確約されていない。三塁や外野、DHと激戦区が並び、起用法が最大の焦点となる。[3/6ページ]
2冠王の起用法問題
佐藤輝明
[caption id="attachment_251790" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの佐藤輝明(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:187cm/95kg
・生年月日:1999年3月13日(26歳)
・経歴:仁川学院高 - 近畿大
・ドラフト:2020年ドラフト1位(阪神)
・2025年成績:139試合出場、打率.277(537打数149安打)、40本塁打、102打点、10盗塁
昨季は打撃2冠(本塁打・打点)に輝き、NPB屈指の強打者へと名乗りを上げた佐藤輝明。だが、侍ジャパンのレギュラー確約とはいえない立場だ。
近畿大から2020年ドラフト1位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーから24本塁打をマークすると、同年から3年連続で20本塁打をクリアした。
プロ5年目の昨季は139試合出場、打率.277、40本塁打、102打点、10盗塁と傑出した数字をマーク。
同年は本塁打王と打点王に加え、三塁手部門のベストナイン、ゴールデングラブ賞にも輝いた。
NPBで圧倒的な結果を残し、第6回WBCの侍ジャパン入りを果たしたが、主戦場とする三塁には岡本和真(ブルージェイズ)、村上宗隆(ホワイトソックス)といった前回大会のレギュラーが並ぶ。
外野を守った経験もあるが、両翼には近藤健介(ソフトバンク)、吉田正尚(レッドソックス)らが控え、指名打者には大谷翔平(ドジャース)が君臨する。
WBC本戦でのスタメン起用はあるのか、井端弘和監督の決断に注目が集まる。
首位打者の実績と高い守備力を武器に、ユーティリティーとして重宝される存在。途中出場だけでなく先発起用も視野に入り、役割は広がりそうだ。[4/6ページ]
万能型の切り札
牧原大成
[caption id="attachment_251792" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの牧原大成(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:172cm/72kg
・生年月日:1992年10月15日(33歳)
・経歴:熊本・城北高
・ドラフト:2010年育成選手ドラフト5位(ソフトバンク)
・2025年成績:125試合出場、打率.304(418打数127安打)、5本塁打、49打点、12盗塁
前回大会では、ユーティリティープレイヤーとして途中出場がメインとなった牧原大成。昨季は首位打者を獲得しており、第6回WBCではスタメンの機会もありそうだ。
2010年育成選手ドラフト5位で福岡ソフトバンクホークスに入団すると、高卒2年目の2012年6月に支配下契約を奪取。
その後は内外野の複数ポジションをこなし、出場機会を増やした。
2022年には120試合出場、打率.301(規定未満)、6本塁打、42打点、13盗塁の好成績をマーク。
翌2023年開催のWBCでは、故障離脱した鈴木誠也(カブス)に代わり、侍ジャパン入りし、代走や守備固めを中心に5試合に出場した。
昨季は125試合の出場で打率.304、5本塁打、49打点、12盗塁の活躍を見せ、首位打者を戴冠。二塁手部門のベストナイン、ゴールデングラブ賞にも輝いた。
2025年シーズンは二塁を中心に外野の全ポジションをこなし、2022年には遊撃や三塁での出場経験もある牧原。幅広い起用が見込まれるだけに、スタメン抜擢もあり得そうだ。
前回大会で世界一に貢献した名手も、昨季は打撃不振に苦しんだ。守備力は健在だが、スタメン確約とはいえず、遊撃のポジション争いは激化している。[5/6ページ]
名手の立場に変化は
源田壮亮
[caption id="attachment_251788" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの源田壮亮(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投左打
・身長/体重:179cm/77kg
・生年月日:1993年2月16日(33歳)
・経歴:大分商 - 愛知学院大 - トヨタ自動車
・ドラフト:2016年ドラフト3位(西武)
・2025年成績:104試合出場、打率.209(320打数60安打)、20打点、8盗塁
前回大会では正遊撃手を担い、世界一の原動力となった源田壮亮。昨季は打撃成績を大きく落としており、今大会は守備固めでの起用も考えられる。
トヨタ自動車から2016年ドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団すると、ルーキーイヤーから正遊撃手に定着。
同年は全143試合に出場し、打率.270、3本塁打、57打点、37盗塁の成績で新人王に輝いた。
その後も走攻守で安定したパフォーマンスを発揮し、2018年から4年連続のベストナイン、7年連続のゴールデングラブ賞を受賞。
しかし、昨季は故障や打撃不振で104試合の出場にとどまり、打率.209、20打点、8盗塁と低調な結果に。ゴールデングラブ賞の座も逃した。
侍ジャパンでは常連メンバーで、2023年開催の第5回WBCでは5試合に先発出場したが源田。
今大会のショートストップは、小園海斗(広島)との争いとなりそうだ。
守備力と配球で評価を高めた捕手が、今大会で正捕手争いに挑む。実績では一歩リードも、分業制の可能性もあり、起用法次第で立場が大きく変わり得る状況だ。[6/6ページ]
正捕手争いの軸
坂本誠志郎
[caption id="attachment_251786" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの坂本誠志郎(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:176cm/79kg
・生年月日:1993年11月10日(32歳)
・経歴:履正社高 - 明治大
・ドラフト:2015年ドラフト2位(阪神)
・2025年成績:117試合出場、打率.247(340打数84安打)、2本塁打、27打点、2盗塁
卓越した捕球技術やインサイドワークを誇り、球界を代表する捕手に成長した坂本誠志郎。第6回WBCでは正捕手候補の1人に挙がる。
履正社高、明治大を経て、2015年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューしたが、梅野隆太郎の存在もあって出番は限られた。
それでも次第に出場機会を増やし、2023年には84試合の出場ながら、ゴールデングラブ賞を獲得。
昨季は自己最多の117試合に出場し、打率.247、2本塁打、27打点の成績でベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝いた。
侍ジャパンには、昨年11月開催の強化試合で代表入りし、今大会が初めての主要国際大会となる。
坂本以外の捕手では若月健矢(オリックス)、前回大会を経験する中村悠平(ヤクルト)が選出されている。
今大会では正捕手を固定するのか、はたまた分業制を採るのか、争点となりそうだ。
【了】