(左から)野球日本代表侍ジャパンの森友哉、山﨑康晃、柳田悠岐(写真:getty Images)

 

 球界屈指の打撃成績を長年残し、リーグを代表する存在として君臨してきた外野手。国際大会での評価も高かったが、度重なる故障や時期の重なりにより、WBCの舞台には立てていない。[1/6ページ]

WBC未出場の大打者

柳田悠岐

 

 

 

・・投打:右投左打

・身長/体重:187cm/90kg

・生年月日:1988年10月9日(37歳)

・経歴:広島商 - 広島経済大

・ドラフト:2010年ドラフト2位(ソフトバンク)

・2025年成績:20試合出場、打率.288(73打数21安打)、4本塁打、9打点

 

 2017年の第4回WBCでは主軸候補に挙げられていたが、右肘の故障により招集が見送られた柳田悠岐。以降、WBCとは無縁となっている。

 

 2010年ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団すると、プロ3年目の2013年に2桁本塁打を放ってブレイク。

 

 2015年には打率.363、34本塁打、99打点、32盗塁、出塁率.469の活躍で首位打者、最高出塁率に加え、最優秀選手に輝いた。

 

 

 

 2018年には打率.352、キャリアハイの36本塁打、102打点を記録し、2度目の首位打者を獲得するなど、球界を代表する打者として君臨。

 

 2021年の東京五輪では全試合にスタメン出場し、金メダル獲得に尽力した。

 

 しかし、2023年の第5回WBCは、けがへの不安などもあって出場辞退。近年は相次ぐ故障に苦しんでいる。

 

 2025年は20試合の出場にとどまり、打率.288、4本塁打、9打点という成績でシーズン終了。

 

 コンディション不良が重なり、主要国際大会への出場は2021年の東京五輪のみとなっている。

 中継ぎ左腕として長年安定した成績を残し、リーグ屈指の信頼感を築いてきた投手。国際大会では結果を残しているものの、WBCでは編成や役割の兼ね合いから招集に至らなかった。[2/6ページ]

 

鉄腕リリーバーの不遇

岩崎優

 

 

 

・投打:左投左打

・身長/体重:185cm/92kg

・生年月日:1991年6月19日(34歳)

・経歴:清水東高 - 国士舘大

・ドラフト:2013年ドラフト6位(阪神)

・2025年成績:53試合登板(51回1/3)、1勝3敗31セーブ8ホールド、40奪三振、防御率2.10

 

 9年連続で40試合以上に登板するなど、中継ぎ左腕では球界トップクラスの実績を持つ岩崎優。意外にも国際大会への出場は、2021年の東京五輪のみになっている。

 

 プロ入り当初は先発として経験を積んだ岩崎。プロ4年目の2017年にリリーフへ転向すると、同年は66試合に登板して一気にブレイク。

 

 2019年には48試合の登板で3勝26ホールド、防御率1.01と抜群の安定感を誇った。

 

 

 

 侍ジャパンには、2021年の東京五輪で初選出。3試合の登板を無失点で抑え、金メダル獲得に貢献した。

 

 2022年以降はクローザーを担い、翌2023年には60試合の登板で35セーブを挙げて最多セーブを獲得。

 

 2025年も53試合登板、1勝3敗31セーブ、防御率2.10と優れた成績を残した。

 

 NPBでもトップクラスの結果を示しているが、東京五輪以降は侍ジャパン未選出。WBCとは無縁のキャリアを歩んでいる。

 若くして守護神に抜擢され、球界を代表するクローザーとして活躍してきた右腕。国際大会で重要な役割を担った経験はあるが、WBCとはタイミングが合わず出場機会を逃してきた。[3/6ページ]

 

守護神とWBCのすれ違い

山﨑康晃

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:179cm/88kg

・生年月日:1992年10月2日(33歳)

・経歴:帝京高 - 亜細亜大

・ドラフト:2014年ドラフト1位(DeNA)

・2025年成績:17試合登板(15回)、0勝3敗1セーブ1ホールド、12奪三振、防御率4.20

 

 2019年のWBSCプレミア12や2021年の東京五輪では、ブルペンの中心を担った山﨑康晃。だが、主要国際大会の中でWBCのみ出場経験がない。

 

 ルーキーイヤーから守護神に抜擢され、58試合登板、2勝4敗37セーブ、防御率1.92の活躍で新人王を獲得。

 

 同年11月に開催されたプレミア12で、早くも侍ジャパンメンバーに名を連ねた。

 

 

 

 翌2016年は33セーブを挙げたが、防御率3.59と数字を落としたこともあり、2017年開催の第4回WBCでは選出されず。

 

 それでも再び安定感を取り戻し、2018年から2年連続で最多セーブのタイトルを獲得。

 

 2019年のプレミア12では5試合に登板し、3セーブ、防御率0.00を記録。守護神として優勝に大きく貢献した。

 

 2021年の東京五輪でも日の丸を背負ったが、以降はパフォーマンスの低下もあり、侍ジャパンから遠ざかっている。

 

 2025年は自己ワーストの17試合の登板にとどまり、防御率4.20に終わった。再びブルペンの一角に加わりたいところだ。

 走攻守すべてで高水準の能力を誇り、長年チームの中心として結果を残してきた外野手。主要国際大会では限られた出場にとどまり、WBCの舞台には一度も立っていない。[4/6ページ]

 

MVP外野手の未経験

丸佳浩

 

 

 

・投打:右投左打

・身長/体重:177cm/94kg

・生年月日:1989年4月11日(36歳)

・経歴:千葉経大付高

・ドラフト:2007年高校生ドラフト3巡目(広島)

・2025年成績:90試合出場、打率.267(326打数87安打)、6本塁打、26打点、5盗塁

 

 最優秀選手に2度選出されるなど、球界トップクラスの実績を持つ丸佳浩。だが、主要国際大会への出場は、2019年開催のWBSCプレミア12のみとなっている。

 

 2007年高校生ドラフト3巡目で広島東洋カープに入団すると、高卒4年目の2011年に外野手のレギュラーを奪取。

 

 2013年には盗塁王(29個)を獲得。同年から7年連続でゴールデングラブ賞に輝くなど、走攻守で高いパフォーマンスを示した。

 

 

 

 特に2018年には打率.306、39本塁打、97打点、10盗塁、出塁率.468と傑出した成績をマークし、最高出塁率や最優秀選手などに輝いた。

 

 翌2019年からは読売ジャイアンツでプレー。同年11月に開催されたプレミア12では侍ジャパンに選出され、全8試合にスタメン出場するなど、優勝に尽力した。

 

 その後も安定した成績をおさめているが、WBCへの出場経験はない。

 

 2025年は故障で出遅れ、90試合の出場で打率.267、6本塁打、26打点に終わり、12年続いていたシーズン2桁本塁打が途切れた。

 

 2026年は、巻き返しを図るシーズンとなりそうだ。

 打てる捕手として球界に強烈な印象を残し、タイトル獲得経験も持つ打撃型捕手。代表候補に挙がった時期はあったが、移籍やコンディションの影響でWBC出場は叶わなかった。[5/6ページ]

 

攻撃型捕手の選考事情

森友哉

 

 

 

・投打:右投左打

・身長/体重:170cm/85kg

・生年月日:1995年8月8日(30歳)

・経歴:大阪桐蔭高

・ドラフト:2013年ドラフト1位(西武)

・2025年成績:50試合出場(161打数33安打)、打率.205、1本塁打、14打点

 

 2019年には首位打者を獲得するなど、“打てる捕手”の代表格となっている森友哉。意外にもWBCを含め、主要国際大会への出場経験がない。

 

 大阪桐蔭高から2013年ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団。高卒1年目から一軍で存在感を放つと、翌2015年には外野手を兼任してスタメンに定着。

 

 2019年には打率.329、23本塁打、105打点の活躍で首位打者、最優秀選手に輝いた。

 

 

 

 2022年オフには国内FA権を行使し、オリックス・バファローズに移籍。

 

 翌2023年3月開催の第5回WBCでは代表候補に名前が挙がっていたが、移籍初年度のため、出場辞退を表明した。

 

 同年は打率.294、18本塁打、64打点の好成績をおさめ、4度目となるベストナインを獲得。

 

 だが、2025年は故障による出遅れもあり、50試合の出場で打率.205、1本塁打、14打点と不本意なシーズンを過ごした。2026年は、巻き返しのシーズンとなりそうだ。

 長年先発左腕として安定した成績を残し、タイトルや主要国際大会も経験してきた投手。国際舞台での実績は十分だが、WBCだけは巡り合わせに恵まれず未経験となっている。[6/6ページ]

 

左腕エースの空白

大野雄大

 

 

 

・投打:左投左打

・身長/体重:184cm/85kg

・生年月日:1988年9月26日(37歳)

・経歴:京都外大西高 - 佛教大

・ドラフト:2010年ドラフト1位(中日)

・2025年成績:20試合登板(120回)、11勝4敗、72奪三振、防御率2.10

 

 WBSCプレミア12や東京五輪など、国際大会を複数回経験している大野雄大。だが、国際大会ではWBCのみ未経験となっている。

 

 佛教大から2010年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。プロ3年目の2013年に自身初の規定投球回をクリアし、10勝を挙げると、同年から3年連続で2桁勝利をマーク。

 

 2015年11月に行われたプレミア12では、日本代表入りを果たした。

 

 

 

 その後は成績を落とし、不本意なシーズンを過ごしたが、2019年に復活。同年11月のプレミア12では3試合(5回)を投げ、2勝、防御率1.80の活躍で、優勝の立役者となった。

 

 翌2020年には20試合の登板で11勝6敗、10完投、148奪三振、防御率1.82と傑出した成績をおさめ、投手2冠(防御率・奪三振)に加え、沢村賞も受賞。

 

 2021年の東京五輪でも侍ジャパンに名を連ねたが、以降は代表に選出されていない。

 

 2025年は5年ぶりに2桁勝利を記録するなど、息の長い活躍を見せているが、WBCとは無縁となっている。

 

 

【了】