第7話「決死の築城作戦」では1565(永禄8)年の様子が描かれたが、最も注目されたシーン以外の見どころを紹介していく。
最初に、直が熱病に倒れるシーンが挙げられる。藤吉郎と寧々の祝言の日に突然、直が中村へ帰ると言い出す。直の本心が分からない小一郎は任務に身が入らず、藤吉郎から小牧に戻るよう促された。そして家に着いた小一郎が目にしたのは熱病に倒れた直。大きく取り乱し、自分にできることを考える小一郎だったが、寧々に祈るしかできることはないと断言される。さらに直は小一郎が戦に出るたびに無事を祈り続けていたことも知らされた小一郎は、直の回復を必死に祈り、その甲斐もあって翌朝直は意識を取り戻す。2人はお互いの本音を打ち明け、さらに絆を深め合った。
SNSでは「お金貯め込むのが好きな小一郎が、直のためには神様へのお願いに糸目をつけないのいいな」「お互いに大事に想っているから踏み出せなかったんだね」と、お互いを想う2人にコメントが集まった。しかしその一方では、「蔦重と瀬川、まひろと道長。3月は別れの季節。去年と一昨年で学んだよね」「死別ルートは無くなったっぽいけど、死ぬより辛い目に遭う離別ルートだったりしないか怖い」と、ふたりの未来を案じる大河ドラマファンの投稿もアップされている。小一郎と直、2人の行く末に注目が集まる。
戦国時代の熱病は合戦よりも多くの人命を奪ったといわれている。当時は医学が未発達で、抗生物質もワクチンもなく、小さな傷からの感染症、流行性の疫病、栄養不良による病気が広くまん延していた。夏季の赤痢・疫痢、冬季の風邪・肺炎などが多く、地域差も大きかったとされている。
美濃三人衆が登場
次に美濃三人衆が初登場を果たしたシーンが挙げられる。織田家と斎藤家の運命を大きく動かすことになる3人に、SNSでは「もうすでに守就の龍興への不信感が感じられるな」「3人揃っているのを見るとテンション上がるな」と三人衆の登場に盛り上がりを見せている。美濃三人衆は安藤守就(田中哲司)・氏家直元(河内大和)・稲葉良通(嶋尾康史)の3人を指す名称。彼らは美濃国の有力国衆であり、斎藤義龍の家老として知られ、のちに斎藤氏を離反して織田信長に属した。三人衆は当時の当主・斎藤龍興の政治に失望していたところ、豊臣秀吉が中心となって三人衆を織田方に引き込んだとされている。後に三者三様の運命をたどる美濃三人衆。今作ではどのように描かれるのだろうか。
蜂須賀正勝、前野長康の危機を救う
最後に蜂須賀正勝(高橋努)が前野長康(渋谷謙)の危機に駆けつけたシーンが挙げられる。自分たちと袂を分かった長康を憎んでいた正勝。しかし、長康がかつて住んでいた屋敷は今も手入れされており、藤吉郎は正勝が長康に戻ってきてほしいと願っていたことを見抜く。屋敷にいる長康と弥助、甚助のもとへ斎藤の兵が迫っていると聞かされた正勝は藤吉郎と小一郎の説得に後押しされるとわだかまりを捨て、旧友の救出に向かった。
SNSでは「去年に引き続き主人公サイドの人の懐に入る能力高すぎるな」「藤吉郎自身が村で鼻つまみ者から這い上がったから、正勝や川並衆の認められなかったつらさに共感するところもあるんだろうな」と藤吉郎の高い人たらしスキルが話題になった。
前野長康は藤吉郎の最古参の家臣として活躍した人物。三木城主・出石城主を務め、豊臣政権の宿老として政務・築城・軍監など幅広い役割を担った。特に実務能力に優れた吏僚型武将として実力を示した。騎乗の才能を認められ、信長から駒右衛門という通称を与えられたと伝わる。ちなみに弟である坪内利定は浪人暮らしをしていた前田利家(大東駿介)を一時期かくまっていたそうだ。
同じく蜂須賀正勝も藤吉郎にとってなくてはならない重臣。もとは美濃の在地勢力のリーダーだった。のちに播磨龍野城主となり、子・家政は阿波徳島藩開祖となる。藤吉郎の股肱の臣として、軍事・普請・交渉など多岐にわたって活躍した。今回は藤吉郎の手腕が随所で光った。正勝と長康の諍いを仲裁し、上の空の小一郎を気づかい、正勝と川並衆を見事に味方に引き込んだ。
SNSでは「ならば一緒に行こう!は疫病神扱いされて来た人間には効きすぎるね」「藤吉郎がなんだかんだちゃんとお兄ちゃんしてるところが好き」と藤吉郎の評価が上昇しています。侍大将となったことで人の上に立つ自覚が出てきたのかもしれない。
3月1日に放送される第8話「墨俣一夜城」では、直が小一郎と夫婦になると宣言。また、墨俣を舞台に斎藤龍興と小一郎の知略が交差する。そこには竹中半兵衛(菅田将暉)の姿も。



