(左から)日本代表時代の田中将大、福留孝介(写真:Getty Images)

 

 3月に開幕する「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。シーズン開幕前という開催時期もあり、WBCに出場した選手がシーズンで不振に陥るケースは珍しくない。一方で、WBCに出場し、その年にキャリアハイの活躍を見せた選手もいる。今季で読売ジャイアンツ2年目を迎えるベテランは、2013年WBC後にシーズンで、歴史的な活躍を見せた。[1/6ページ]

WBC後に無敗の快進撃

田中将大

[caption id="attachment_146890" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の田中将大(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:37歳

・経歴:駒大苫小牧高

・ドラフト:2006年高校生ドラフト1巡目

・日米通算成績:432試合登板、200勝118敗3セーブ、防御率3.10

 

 2013年、歴史に残るシーズンを過ごした田中将大だが、WBCでは苦労する場面も見られた。

 

 東北楽天ゴールデンイーグルスにドラフト1巡目で入団した田中は、プロ1年目に11勝。同年に新人王を獲得すると、2009年から2桁勝利を記録し続け、楽天のエースに成長した。

  

 2009年のWBCに続き、2013年も日本代表に選出された田中。大会の成績を見れば4試合で防御率2.57だったが、先発としては結果を残せず、リリーフでの起用が主となった。

 

 

 

 シーズンへの影響も懸念された中、開幕から連勝街道を突き進み、1度も負けることなくシーズンを完走。24勝0敗1セーブ、防御率1.27、勝率10割というアンタッチャブルな数字をマークし、歴史に名を残した。

 

 東北にリーグ優勝と日本一をもたらしたのち、MLBを経て楽天に復帰。2025年からは読売ジャイアンツに所属し、昨季9月30日には史上4人目となる日米通算200勝を達成した。

 

 だが、シーズン成績では10試合登板で3勝4敗、防御率5.00と苦戦。今季は、勝負の巨人2年目を迎える。

 3月に開幕する「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。シーズン開幕前という開催時期もあり、WBCに出場した選手がシーズンで不振に陥るケースは珍しくない。一方で、WBCに出場し、その年にキャリアハイの活躍を見せた選手もいる。かつてシカゴ・カブスなどでプレーした強打者は、2006年WBC後のシーズンにリーグMVPを受賞した。[2/6ページ]

 

大会後にキャリアハイでMVP

福留孝介

[caption id="attachment_240724" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の福留孝介(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投左打

・経歴:PL学園高 - 日本生命

・ドラフト:1998年ドラフト1位

・日米通算成績:2619試合出場、打率.280、327本塁打、1273打点、105盗塁

 

 2006年のWBCでは苦しんだ一方、シーズンで大活躍を見せたのが福留孝介だ。

 

 PL学園高、日本生命を経て、1998年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。即戦力としてプロ1年目から出場機会を獲得し、2002年には打率.343をマーク。自身初となる首位打者のタイトルを獲得した。

 

 2005年も打率3割(.328)を記録した福留は、2006年のWBCで日本代表入り。ただ、プレッシャーが影響したのか本来のバッティングを発揮できず、先発から外れる試合もあった。

 

 

 

 それでも準決勝の韓国戦で値千金のホームラン。日本中を興奮の渦に巻き込んだ。また、シーズン開幕後は好調を維持し、終わってみれば打率.351、31本塁打、104打点の成績。打率・打点でキャリアハイの成績を残し、同年のリーグMVPにも輝いた。

 

 その後はMLB、さらには阪神タイガースでもプレーし、最後は古巣の中日に復帰。打撃でも守備でも魅せる、まさに一流プレーヤーだった。

 3月に開幕する「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。シーズン開幕前という開催時期もあり、WBCに出場した選手がシーズンで不振に陥るケースは珍しくない。一方で、WBCに出場し、その年にキャリアハイの活躍を見せた選手もいる。元巨人で現役メジャーリーガーとして活躍するベテラン投手は、2017年WBC後のシーズンで沢村賞を受賞した。[3/6ページ]

 

WBC後に圧巻17勝と沢村賞

菅野智之

[caption id="attachment_244879" align="alignnone" width="530"] 日本代表の菅野智之(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:36歳

・経歴:東海大相模高 - 東海大

・ドラフト:2012年ドラフト1位

・日米通算成績:306試合登板、146勝84敗、防御率2.60

 

 2017年、まさに圧巻のパフォーマンスを見せたのが菅野智之だ。

 

 東海大時代から格の違いを見せつけていた菅野は、プロ2年目にリーグMVPを獲得。2015年は10勝11敗と負け越したものの、防御率1.91と安定感抜群の投球を披露し、球界トップクラスの選手となった。

 

 2017年のWBC、日の丸のユニフォームに袖を通した菅野。侍ジャパンのエースとしてチームを牽引し、準決勝のアメリカ戦では6回1失点の好投を見せた。しかし、チームは1-2で敗れ、勝利を掴み取ることはできなかった。

 

 

 

 激闘を終えて迎えたレギュラーシーズン、菅野はさらに凄みを増した投球を見せる。25試合に登板してキャリアハイの17勝、同じく防御率も過去最高の1.59。自身初の沢村賞の栄誉に輝いた。

 

 その後、苦しんだ時期もありながら一線級の活躍を見せ、2025年はボルチモア・オリオールズでプレー。今季からはコロラド・ロッキーズに活躍の場を移し、WBC日本代表にも選出されている。

 3月に開幕する「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。シーズン開幕前という開催時期もあり、WBCに出場した選手がシーズンで不振に陥るケースは珍しくない。一方で、WBCに出場し、その年にキャリアハイの活躍を見せた選手もいる。記憶に残る勝負強さ発揮し続けた元巨人戦士も、2009年WBC後にキャリアハイの本塁打数を記録した。[4/6ページ]

 

WBC経験後にキャリアハイの25発

亀井義行

[caption id="attachment_146889" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の亀井義行(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投左打

・経歴:上宮太子高 - 中央大

・ドラフト:2004年ドラフト4巡目

・NPB通算成績:1413試合出場、打率.257、101本塁打、462打点、61盗塁

 

 多くのプロ野球ファンが驚いた亀井義行の選出だが、2009年シーズンは最高の成績を収めた。

 

 中央大から読売ジャイアンツに入団した亀井。ルーキーながらファームで打率.320と打ちまくり、一軍の試合にも出場していた。

 

 2008年は一軍で96試合に出場し、打率.268、5本塁打、23打点をマーク。実績では劣る中、2009年のWBCでは日本代表入りを果たした。

 

 

 

 同大会でもヒットを記録し、優勝を経験してシーズンに突入。2009年4月、中日ドラゴンズの岩瀬仁紀から代打逆転サヨナラホームランを放ち、一躍注目を浴びた。

 

 同年は見事にレギュラーを掴み、規定打席に初めて到達。134試合の出場で打率.290の成績を収め、本塁打数はキャリアハイの25本を数えた。

 

 翌年は不振に陥ったが、2018年、19年に2桁本塁打を放つなど、息の長いプレーヤーとして活躍。巨人ファンからも愛される存在だった。

 3月に開幕する「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。シーズン開幕前という開催時期もあり、WBCに出場した選手がシーズンで不振に陥るケースは珍しくない。一方で、WBCに出場し、その年にキャリアハイの活躍を見せた選手もいる。2006年の第1回WBCで大会MVPに輝いた怪物は、同年のシーズンで17勝を挙げるとともに、キャリアハイの防御率をマークした。[5/6ページ]

 

大会MVPから17勝の快投

松坂大輔

[caption id="attachment_240726" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の松坂大輔(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・経歴:横浜高

・ドラフト:1998年ドラフト1位

・日米通算成績:377試合登板、170勝108敗2セーブ3ホールド、防御率3.53

 

 日本代表としても輝かしい実績を残した松坂大輔。2006年はWBC・シーズンの両方で見事な活躍を見せた。

 

 鳴り物入りで、横浜高から1998年ドラフト1位で西武ライオンズ(現・埼玉西武)に入団。高卒ルーキーながら16勝5敗、防御率2.60という脅威的な成績を残し、同年の最多勝と新人王を獲得した。

 

 その後は入団から3年続けて最多勝を獲得するなど、球界屈指の投手として君臨。沢村賞、最優秀防御率、最多奪三振など多くのタイトルに輝いた。

 

 

 

 2006年には第1回WBCに出場。同大会では3勝を挙げてMVPに輝き、日本の優勝に大きく貢献した。

 

 また、疲れによる影響も感じさせず、2006年シーズンは17勝5敗、防御率2.13をマーク。日米での成績を含め、同年の防御率はキャリアハイの数字となった。

 

 文句なしのパフォーマンスを見せ、2007年からMLBに挑戦。ボストン・レッドソックス2年目には、日米通じて最多のシーズン18勝を挙げた。

 

 2009年のWBCでもMVPを獲得し、日本の大会連覇の中心選手としてプレーした松坂。その後はけがに苦しんだが、今後も語り継がれる名選手であることは間違いない。

 3月に開幕する「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。シーズン開幕前という開催時期もあり、WBCに出場した選手がシーズンで不振に陥るケースは珍しくない。一方で、WBCに出場し、その年にキャリアハイの活躍を見せた選手もいる。球界屈指の打者として活躍し続けている安打製造機は、2023年WBC後のシーズンでキャリアハイの本塁打数を放った。[6/6ページ]

 

WBC優勝後に長打力覚醒

近藤健介

[caption id="attachment_244569" align="alignnone" width="530"] 日本代表の近藤健介(写真:Getty images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投左打

・年齢:32歳

・経歴:横浜高

・ドラフト:2011年ドラフト4位

・NPB通算成績:1361試合出場、打率.307、107本塁打、646打点、55盗塁

 

 前回大会で中心的役割を担った近藤健介は、2023年シーズンでキャリアハイの成績を収めた。

 

 北海道日本ハムファイターズに入団後、着実に成績を向上させていた近藤。2015年には打率.326を記録してリーグ3位、出塁率も.405と大躍進を見せた。

 

 けがに苦しむシーズンもあったが、2020年に打率.340を記録した上、最高出塁率(.465)のタイトルも獲得。日本ハムに欠かせない存在としてプレーした中、2022年オフにFA権を行使し、福岡ソフトバンクホークスに移籍した。

 

 

 

 2023年WBCのメンバーに選出され、同大会では打率.346、1本塁打、5打点をマーク。持ち前のバッティング技術を発揮し、日本の優勝に貢献した。

 

 また、ソフトバンク1年目となる同年シーズンでは長打力が増し、キャリアハイの26本塁打を記録。打率も.303と変わらぬ活躍を見せた。

 

 球界屈指のバットコントロールを持つヒットメーカーは、今年のWBCでもチームを勝利に導く活躍を見せてくれるだろうか。

 

 

【了】