シアトル、バンクーバー、そして日本――国境を越えて育った住吉美紀の人生には、常に“父の背中”があった。だが、その父は54歳の若さで突然この世を去る。20日放送の『徹子の部屋』で、住吉が語ったのは、型破りで愛すべき父との思い出、そして今だからこそ感じる深い実感だった。
アメリカにカナダ、海外で過ごした幼少期 父は映画出演の経験も
元NHKアナウンサー・住吉美紀が、20日放送のテレビ朝日系トーク番組『徹子の部屋』(毎週月~金曜13:00~)に出演。
父の商社勤務に伴い、小学校入学前から約4年半をアメリカ・シアトルで過ごした住吉。一度も帰国せずに生活していたため英語は自然と身についたが、「日本語の方が不自由だったかもしれません」と当時を振り返る。
中学時代は日本で過ごしたものの、高校では再び海外へ。カナダ・バンクーバーで過ごした。同地は“ハリウッド・ノース”とも呼ばれ、映画やドラマのロケが盛んな土地。実は住吉の父も、思わぬかたちで映画に出演したことがあったという。
「(マフィアの)ドンの葬儀シーンを撮るということで、参列者のエキストラを大募集していて、父は強面だったので、知り合いの日本人から『絶対に住吉さんは応募した方がいい』と勧められて、映画に出演したんです」と、ユーモラスなエピソードを明かした。
そんな父は、住吉が大学生の頃、50歳で突然会社を退職し、カナダへの移住を決断する。家族旅行中のレストランで切り出されたというその宣言は、あまりにも唐突だった。
「家族にニューヨーク旅行をしているときに、レストランで父が急に『お父さんから発表があります。会社を辞めて、カナダの移民になります。これから以降の人生、家族4人で暮らすことはない』と言ったんです(笑)」
大胆な決断から4年後、父は54歳の若さで交通事故により急逝。当時25歳、社会人3年目だった住吉は、早朝に母からの連絡で訃報を知ったという。
「手が震えて、歯もガチガチと震えてしまって。信じられなくて、しばらく呆然としていたんですが、その日のうちにカナダに向かったのを覚えています。嘘であってほしいと思いながら、飛行機に乗っていました」
現在52歳となった住吉は、父が亡くなった年齢に近づいたことで、あらためてその若さを実感しているという。
「50歳に近づいてきたときに、“まだこんななかで父は突然亡くなったんだ”と。父もまだまだ思い半ばだっただろうなと」と、静かに父への思いを語っていた。
住吉が出演した20日放送の『徹子の部屋』は、Tverで27日まで見逃し配信中。
【編集部MEMO】
『徹子の部屋』は、1976年にスタートしたテレビ朝日系トーク番組。2026年で50周年を迎え、放送回数は1万2,000回を超えている。
