カンロは2月13日、2025年 12月期決算および2026経営方針説明会を開催した。説明会にはカンロ 代表取締役社長 CEOの村田哲也氏、取締役常務執行役員 CFOの佐藤光記氏が登壇した。
グミの小売販売金額が大幅増
カンロの2024年度の売上高実績は、前年比9.4%増の347億7100万円、営業利益は前年比9.5%増の46億9100万円となっている。これは過去最高の売上高・利益を達成した形だ。
キャンディ市場の小売販売金額を見てみると、主なカテゴリーで前年比増加、特にグミの販売金額は14%増の1297億円と大きく伸長した。
飴(ハードキャンディ)の販売金額が1285億円だったため、飴よりもグミの販売金額の方が多いという結果になっている。
なお、カンロの市場シェアについては、キャンディ市場全体のメーカーシェアは11.7%。飴のメーカーシェアは19.5%、グミのメーカーシェアは14.9%となっている。
2026年度の業績予測
2026年の通期業績予想としては、売上高・利益ともに過去最高を更新する予想で、売上高は前年比5.0%増の365億円、営業利益は4.4%増の49億となる見込み。
売上高の増収要因としては、飴・グミの主力ブランドを中心に伸長が見込めること、生産設備の更新や人員増強などの生産体制の整備、一部の飴商品の価格改定も寄与してくるという。
営業利益については、増収による限界利益の増加により、「包材等原材料価格の高止まり、人員増強などによる製造固定費の増加」「物流関連コストの上昇(物流2024年問題の顕在化・保管スペース増強)」「事業領域拡大・経営基盤整備に向けた人件費および施策経費の増加」といったコストアップ要因を吸収する形となった。
グローバル事業を加速させる
続いて登壇した村田氏は、2026年度の経営方針として、中期経営計画2030の進捗を説明した。
同社では、「Kanro Vision 2.0」として、「Sweeten the Future(心がひとつぶ、大きくなる。)」というパーパスと「Sweetな瞬間を創り続けることで人々と社会に笑顔を。」というビジョンを掲げている。
この中期経営計画2030の達成に向けた事業戦略の骨子として、カンロは「国内グミ事業でさらなる成長を実現」「商品開発強化と機能性付加による高価値化で国内飴・グミ事業を拡充」「グローバル事業の拡大」「マルチチャネル・D to C化の推進」を進めていくとしている。
「国内グミ事業を中心にさらなる成長を実現するとともに、持続的成長のための事業領域の拡大、ビジネスモデルの拡大を進めていきます」(村田氏)
2026年は、設備などへの先行投資に加えて、国内市場のさらなる競争激化が想定されていることから、経営資源を最大限効率的に活用し、オールカンロで企業価値・ブランド価値のさらなる向上に取り組んでいくという。
その中で挙げられたのが「グローバル事業の拡充」だ。2025年にカリフォルニア州から開始されたグローバル事業だが、2026年はカリフォルニア州だけでなく、隣接州へ展開を広げていくという。
現地での雇用拡大など、基盤整備を推進するとともに、新フレーバーなど商品の展開も拡充を進めていきたい考えだ。
さらに、戦略的投資と経営基盤の強化に向けて「新規事業の成長・創出」にも積極的に取り組んでいくという。
「ヒトツブ事業」では、グミッツェルがブランドを牽引し、ヒトツブカンロは過去最高売り上げを更新した。
同事業では、ポップアップの出店やECサービスの強化などにも注力しており、2026年2月7日~15日には伊勢丹 新宿本店 フードコレクションにて「ヒトツブカンロPOPUPストア」を初出店している。
また商品以外でも、地域貢献の取り組みとして、生産工場がある山口県・長野県を中心に糖の価値創造と地域貢献を通じた活動を推進した。
直近の取り組みでは、山口県光市との連携事業として「カンロ飴食堂のまち ひかり」を2026年春に実施するほか、長野県の地元サッカーチームである松本山雅FCとオフィシャルパートナー契約を締結するなどの取り組みを進めているという。
カンロは、「Kanro Vision 2.0」の実現を通じて、常に生活者に寄り添い、ニーズに応える柔軟性とゆるぎないビジョンに向かいSweetな瞬間をつくり、笑顔を生み出す企業を目指していくとしている。









