(左から)近藤健介、則本昂大、桑原将志(写真:産経新聞社)

 

 2025年オフも複数の選手がFA権を行使し、他球団への移籍を選択した。また、海外FA権を行使しメジャー移籍を検討しつつも、最終的に国内球団を選んだ選手も存在した。過去にも同様のケースで国内他球団へ移籍した例は少なくない。そこで今回は、海外FAで国内移籍を選んだ現役選手を取り上げたい。[1/6ページ]

 

まさかの“巨人入り“…元同僚との再開も

則本昂大

[caption id="attachment_246632" align="aligncenter" width="530"] 読売ジャイアンツへの入団会見を行う則本昂大(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投左打

・身長/体重:178cm/82kg

・生年月日:1990年12月17日

・経歴:滋賀・八幡商 - 三重中京大

・ドラフト:2012年ドラフト2位(楽天)

 

 球界に大きな衝撃をもたらした、則本昂大の読売ジャイアンツ移籍。新天地でどのような投球を見せるのだろうか。

 

 2012年ドラフト2位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団すると、ルーキーながら開幕投手の大役を任された則本。ローテーションの柱としてフル回転し、15勝をマーク。

 

 同年は日本シリーズでも獅子奮迅の働きを見せ、悲願の日本一を達成したのち、新人王に輝いた。

 

 

 

 2014年から2018年にかけては、5年連続で最多奪三振のタイトルを獲得。球界を代表するピッチャーとして、日本代表にも選出された。

 

 2024年からは抑えとして起用されると、54試合の登板で3勝4敗4ホールド32セーブ、防御率3.46と好成績を残し、セーブ王に輝いた。

 

 2025年オフにMLB移籍を目指して海外FA権を行使したが、最終的には断念し巨人入りを決断。田中将大と再び同僚になった。

 

 百戦錬磨の右腕が新天地でどのようなパフォーマンスを見せるのか、期待が高まっている。

 2025年オフも複数の選手がFA権を行使し、他球団への移籍を選択した。また、海外FA権を行使しメジャー移籍を検討しつつも、最終的に国内球団を選んだ選手も存在した。過去にも同様のケースで国内他球団へ移籍した例は少なくない。そこで今回は、海外FAで国内移籍を選んだ現役選手を取り上げたい。

 

 

出場機会を求めて…パ・リーグ復帰を選んだベテラン

伊藤光

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/88kg

・生年月日:1989年4月23日

・経歴:明徳義塾高

・ドラフト:2007年高校生ドラフト3巡目(オリックス)

 

 2026年から東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーする伊藤光も、海外FA権を行使した1人である。

 

 2007年高校生ドラフト3巡目でオリックス・バファローズに入団し、2013年に正捕手の座を獲得。

 

 同年は規定打席に到達して打率.285を記録するなど、バッティングでも確かな実力を発揮していた。

 

 

 

 若月健矢の台頭により徐々にスタメンでの出場機会が減少。7試合の出場にとどまっていた2018年シーズン途中に横浜DeNAベイスターズへトレード移籍した。

 

 新天地でもスタメン出場は限られたものの、2019年は84試合に出場したように、限られた機会で自らの役割を果たした。

 

 しかし、2024年は山本祐大がレギュラーに座り、松尾汐恩も台頭。2025年はわずか6試合の出場でノーヒットに終わった。そしてシーズンオフに海外FA権を行使。

 

 太田光や安田悠馬といった候補はいるものの、絶対的正捕手は不在だった楽天が獲得を発表。再びパ・リーグでプレーする伊藤は、低迷するチームの起爆剤になれるだろうか。

 2025年オフも複数の選手がFA権を行使し、他球団への移籍を選択した。また、海外FA権を行使しメジャー移籍を検討しつつも、最終的に国内球団を選んだ選手も存在した。過去にも同様のケースで国内他球団へ移籍した例は少なくない。そこで今回は、海外FAで国内移籍を選んだ現役選手を取り上げたい。[3/6ページ]

 

 

功労者が下した別れの決断…“異例の退団会見”も

桑原将志

[caption id="attachment_243435" align="aligncenter" width="530"] 埼玉西武ライオンズへの入団会見を行う桑原将志(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:174cm/80kg

・生年月日:1993年7月21日

・経歴:福知山成美高

・ドラフト:2011年ドラフト4位(横浜)

 

 横浜DeNAベイスターズ一筋でプレーを続けてきた桑原将志は、埼玉西武ライオンズで新たなキャリアをスタートさせる。

 

 福知山成美高から2011年ドラフト4位で横浜に入団。高卒5年目の2016年に133試合と出場機会を増やすと、規定打席に到達して打率.284。11本塁打をマークする長打力も光った。

 

 翌2017年には全試合出場を果たし13本塁打をマークしたが、その後は打撃不振に。2020年はわずか34試合の出場にとどまり、打率.139とどん底を味わった。

 

 

 

 それでも、2021年には復活を果たし、135試合に出場。キャリアハイとなる打率.310、14本塁打をマークした。

 

 2024年の日本シリーズでは6試合で打率.444、9打点の大暴れ。球団26年ぶりの日本一に貢献し、シリーズMVPに輝いた。

 

 しかし、2025年は死球の影響もあり、本来のパフォーマンスを見せられなかった桑原。DeNAで14シーズンプレーした中、海外FA権の行使を決断した。

 

 その後、西武への移籍を発表。新天地でもガッツ溢れるプレーと明るいキャラクターで、新しい風を吹き込むだろう。

 2025年オフも複数の選手がFA権を行使し、他球団への移籍を選択した。また、海外FA権を行使しメジャー移籍を検討しつつも、最終的に国内球団を選んだ選手も存在した。過去にも同様のケースで国内他球団へ移籍した例は少なくない。そこで今回は、海外FAで国内移籍を選んだ現役選手を取り上げたい。[4/6ページ]

 

 

“メジャー移籍“から一転…誰も予想しなかった国内移籍

九里亜蓮

[caption id="attachment_248684" align="aligncenter" width="530"] オリックス・バファローズの九里亜蓮(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:188cm/98kg

・生年月日:1991年9月1日

・経歴:岡山理大付高 - 亜細亜大

・ドラフト:2013年ドラフト2位(広島)

 

 広島東洋カープ在籍時に海外FA権を行使した九里亜蓮の移籍劇も、プロ野球ファンに大きな衝撃を与えた。

 

 亜細亜大から2013年ドラフト2位で広島に入団した。入団後は先発、リリーフ両方の役割を担ったが、突出した成績を収められていなかった。

 

 それでも登板機会を確保し続け、プロ8年目の2021年に大ブレイク。25試合の登板で13勝9敗、防御率3.81の好成績を記録。自身初の個人タイトルとなる最多勝に輝いた。

 

 

 

 現在では珍しいと言える完投もいとわず、鉄腕ぶりを発揮。2023年は26試合の登板で3つの完封勝利を挙げ、8勝ながら防御率2.53と安定感を発揮した。

 

 2024年に海外FA権を行使。当初はメジャーリーグ挑戦を視野に入れた権利行使と見られていた。

 

 しかし、結果的にはオリックス・バファローズへの移籍を決断した九里。誰もが驚く移籍となった中、移籍1年目から先発ローテの一角として11勝を記録した。

 2025年オフも複数の選手がFA権を行使し、他球団への移籍を選択した。また、海外FA権を行使しメジャー移籍を検討しつつも、最終的に国内球団を選んだ選手も存在した。過去にも同様のケースで国内他球団へ移籍した例は少なくない。そこで今回は、海外FAで国内移籍を選んだ現役選手を取り上げたい。[5/6ページ]

 

 

最強ヒットメーカーが…“大争奪戦“勃発

近藤健介

[caption id="attachment_240536" align="aligncenter" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの近藤健(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投左打

・身長/体重:173cm/85kg

・生年月日:1993年8月9日

・経歴:横浜高

・ドラフト:2011年ドラフト4位(日本ハム)

 

 日本を代表するバッターとして活躍する近藤健介。北海道日本ハムファイターズ時代に海外FA権を行使した経緯がある。

 

 2011年ドラフト4位で日本ハムに捕手として入団したが、バッティングを活かすために指名打者での出場、さらにはコンバートを経験。

 

 2015年に129試合に出場し、自身初の規定打席に到達。打率.326のハイアベレージを記録しブレイクを果たした。

 

 

 

 その後、2018年に打率.323、2020年に打率.340と毎年のように高打率をマーク。2022年オフに海外FA権を行使し、福岡ソフトバンクホークスに移籍した。

 

 移籍初年度から全試合出場を果たすと、打率.303、26本塁打、87打点の好成績を収め、本塁打王、打点王の二冠に輝いた。

 

 翌2024年には129試合に出場し打率.314、出塁率.439を記録。自身初となる首位打者、4度目となる最高出塁率のタイトルを獲得した。

 

 2025年は怪我に悩まされ、75試合の出場にとどまったが打率.301と持ち味を発揮。2026年こそ怪我なく過ごし、日本一連覇を成し遂げたいところだ。

 2025年オフも複数の選手がFA権を行使し、他球団への移籍を選択した。また、海外FA権を行使しメジャー移籍を検討しつつも、最終的に国内球団を選んだ選手も存在した。過去にも同様のケースで国内他球団へ移籍した例は少なくない。そこで今回は、海外FAで国内移籍を選んだ現役選手を取り上げたい。[6/6ページ]

 

 

“地元凱旋“で安定感…衰え知らずの先発右腕

岸孝之

 

 

 

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/77kg

・生年月日:1984年12月4日

・経歴:名取北高 - 東北学院大

・ドラフト:2006年大学生・社会人ドラフト希望枠(西武)

 

 西武ライオンズ(現:埼玉西武)でキャリアをスタートさせた岸孝之も、海外FAで国内他球団に移籍した1人だ。

 

 名取北高、東北学院大を経て2006年大学生・社会人ドラフト希望枠で西武に入団。ルーキーながら先発ローテーションの一角を担い、プロ1年目に11勝をマークした。

 

 続く2008年も26試合の先発登板で2桁(12勝)をマークすると、日本シリーズでは2戦2勝、無失点の大活躍を見せ、日本シリーズMVPを受賞した。

 

 

 

 翌年以降も度々2桁勝利を記録するなど、西武のエース格として活躍を続け、2014年にはノーヒットノーランを達成。

 

 迎えた2016年オフ、海外FA権を行使した岸は、地元仙台が拠点の東北楽天ゴールデンイーグルスへの移籍を決断。

 

 移籍2年目の2018年には23試合の登板で11勝4敗、防御率2.72の数字を残し、最優秀防御率のタイトルを獲得。移籍後もリーグを代表する投手であることを証明した。

 

 40歳で迎えた2025年も6勝を記録し、ここまでプロ通算170勝を積み重ねた岸。2026年もベテランらしいピッチングでチームを支え続けるだろう。

 

 

【了】