
先発左腕として安定感を示し、シーズンを通してローテーションを回せる投手。侍ジャパンのサポートメンバーに入っている点も追い風で、編成の再調整が必要になれば、追加招集の筆頭候補になり得る。[1/6ページ]
サポートメンバーの本命候補
隅田知一郎(埼玉西武ライオンズ)
[caption id="attachment_245232" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの隅田知一郎(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:177cm/81kg
・生年月日:1999年8月20日(26歳)
・経歴:波佐見高 – 西日本工大
・ドラフト:2021年ドラフト1位(西武)
・2025年成績:23試合登板(159回2/3)、10勝10敗、149奪三振、防御率2.59
2025年は初の2桁勝利を挙げた隅田知一郎。第6回WBCでは代表漏れとなったが、強化試合のサポートメンバーに選出。チームメイトの平良海馬(西武)が出場辞退となった場合、追加招集の候補といえるだろう。
波佐見高、西日本工大を経て、2021年ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団。ルーキーイヤーから先発として多くの登板機会を得た。
2024年は初めて規定投球回をクリア。9勝10敗と負け越したが、防御率2.76と安定感を見せた。
さらに、翌2025年は23試合(159回2/3)を投げ、10勝10敗、防御率2.59をマーク。
井端ジャパンでは、初陣となった2023年開催のアジアプロ野球チャンピオンシップや昨年開催の第3回WBSCプレミア12など、数多くメンバー入り。直近では、昨年11月に行われた韓国との強化試合にも招集された。
しかし、本選のメンバーには宮城大弥や、強化試合で猛アピールした曽谷龍平(ともにオリックス)などのサウスポーが選出。押し出される形で、隅田は選外となった。
一方、侍ジャパンのサポートメンバーとして、今月27、28日に行われる壮行試合への参加が決定している。
平良が出場辞退となった場合、代役は「右の救援投手」が基本線と目されるが、左腕の割合を増やすことも選択肢となれば、国際大会の経験もあり、サポートメンバーとしても呼ばれている隅田は、有力候補となりそうだ。
クローザーとして圧倒的な成績を残し、短期決戦向きの適性も高い救援右腕。平良海馬の役割に最も近い存在として、追加招集の最有力候補として名前が挙がりそうだ。[2/6ページ]
リリーフ右腕の最有力
松山晋也(中日ドラゴンズ)
[caption id="attachment_244883" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの松山晋也(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:188cm/92kg
・生年月日:2000年6月23日(25歳)
・経歴:八戸学院野辺地西高 – 八戸学院大
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位(中日)
・2025年成績:53試合登板(52回2/3)、0勝1敗46セーブ5ホールド、72奪三振、防御率1.54
平良海馬(西武)が離脱となれば、現実的な選択肢はブルペン陣の補充だろう。その中で、追加招集の本命候補といえるのが、松山晋也だろう。
八戸学院野辺地西高、八戸学院大を経て、2022年育成選手ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。プロ1年目の6月に早くも支配下契約を勝ち取った。
同年は36試合に登板し、防御率1.27をマーク。翌2024年はセットアッパーの役割を担い、59試合登板、43ホールドポイント(2勝41ホールド)、防御率1.33の好成績を残し、最優秀中継ぎのタイトルに輝いた。
さらに、2025年はライデル・マルティネスの読売ジャイアンツ移籍に伴い、クローザーに抜擢。開幕から支配的なピッチングを続けた。
最終的に同年は、53試合登板で46セーブ、防御率1.54をマーク。マルティネスと最多セーブのタイトルを分け合うなど、さらなる飛躍を遂げた。
井端ジャパンには、強化試合で2度メンバー入り。直近の韓国戦でも、1回無失点と結果を残した。
第6回WBCでも守護神候補に名前が挙がっていたが、平良や大勢(巨人)、松本裕樹(ソフトバンク)らとの競争に敗れ、まさかの代表漏れとなった。
松山は国際大会への出場経験はないものの、近年の成績を見れば、NPB屈指のリリーバーといえる。平良の代役が必要となれば、打ってつけの存在となるだろう。
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将来性抜群の若手サウスポー
金丸夢斗(中日ドラゴンズ)
[caption id="attachment_249028" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの金丸夢斗(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:左投左打
・身長/体重:177cm/77kg
・生年月日:2003年2月1日(23歳)
・経歴:神港橘高 – 関西大
・ドラフト:2024年ドラフト1位(中日)
・2025年成績:15試合登板(96回2/3)、2勝6敗、78奪三振、防御率2.61
大学時代にも井端ジャパンへ抜擢された経験を持つ金丸夢斗。侍ジャパンのサポートメンバーとして参加が決定しており、本選メンバーに繰り上げとなる可能性もゼロではなさそうだ。
神港橘高、関西大を経て、2024年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。ルーキーイヤーの2025年は、15試合に先発登板。
同年は打線の援護なく2勝6敗と負け越したが、防御率2.61をマークした。
井端ジャパンには、関西大4年時の2024年に行われた欧州代表との強化試合で異例の初招集。
さらに、昨年11月に開催された韓国との強化試合でも代表入りした。
第6回WBCのメンバー入りはならなかったが、侍ジャパンのサポートメンバーとして、3月2、3日に行われる強化試合への参加が決定。
平良海馬(西武)が出場辞退となった際は、「右のリリーフ」の追加招集が有力視されるが、サポートメンバーに入っていることや、井端弘和監督から高く評価されていることを踏まえると、金丸の大抜擢も考えられそうだ。
リリーフとして高い安定感を誇り、勝ちパターンの一角も担える右腕。奪三振能力に加えて制球力にも定評があり、枠の使い方次第では追加招集の候補になり得る。[4/6ページ]
堅実に埋めるブルペン要員
西口直人(東北楽天ゴールデンイーグルス)
[caption id="attachment_249027" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの西口直人(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:183cm/83kg
・生年月日:1996年11月14日(29歳)
・経歴:山本高 – 甲賀健康医療専門学校
・ドラフト:2016年ドラフト10位(楽天)
・2025年成績:52試合登板(50回2/3)、3勝1敗1セーブ31ホールド、70奪三振、防御率1.07
2025年は、トミー・ジョン手術から見事な復活劇を見せた西口直人。第6回WBCメンバー選考においても、最後まで候補に挙がっていた選手の1人だ。
山本高、甲賀健康医療専門学校を経て、2016年ドラフト10位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。プロ5年目の2021年にリリーフとして一軍に定着した。
翌2022年には、リーグ最多となる61試合に登板し、34ホールドポイント(4勝30ホールド)、防御率2.26とフル回転の働きを見せた。
順調にキャリアを積み上げた西口だったが、2023年9月にトミー・ジョン手術を敢行。同年オフには育成契約に移行した。
その後、2025年2月に支配下復帰。同年は開幕から26試合連続無失点の球団記録を更新するなど圧巻のピッチングを続け、勝ちパターンの一角を担った。
最終的に52試合登板、34ホールドポイント(3勝31ホールド)、防御率1.07をマーク。奪三振率は驚異の12.43を誇った。
一方で、侍ジャパン招集歴は、昨年11月開催の韓国との強化試合のみ。WBCメンバー入りも見送りとなった。
しかし、平良海馬(西武)が出場辞退となれば、安定感と奪三振能力を兼ね備えたリリーフ右腕として、白羽の矢が立つ可能性もありそうだ。
長身から投げ下ろす球威で、打者を押し切る本格派右腕。奪三振能力も高く、短期決戦で“流れを切る”役割を担える。右のリリーフを厚くするなら、追加招集候補になり得る。[5/6ページ]
球威で押し切る剛腕枠
杉山一樹(福岡ソフトバンクホークス)
[caption id="attachment_245234" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの杉山一樹(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:192cm/107kg
・生年月日:1997年12月7日(28歳)
・経歴:駿河総合高 – 三菱重工広島
・ドラフト:2018年ドラフト2位(ソフトバンク)
・2025年成績:65試合登板(64回1/3)、3勝4敗31セーブ10ホールド、85奪三振、防御率1.82
2025年は守護神としてさらなる躍進を遂げた杉山一樹。抜群の奪三振能力を誇る剛腕リリーバーは、国際大会でも重宝される存在だろう。
駿河総合高、三菱重工広島を経て、2018年ドラフト2位で福岡ソフトバンクホークスに入団。即戦力として期待されたが、一軍定着にはやや時間を要した。
そんな中、2024年にリリーフとして台頭。シーズン終盤からは勝ちパターンとして起用された。
最終的に同年は、50試合登板で18ホールドポイント(4勝14ホールド)、防御率1.61とブレイクを果たした。
さらに、2025年はシーズン途中から守護神に君臨。同年は65試合に登板し、31セーブ、防御率1.82をマークし、平良海馬(西武)とともに最多セーブのタイトルを獲得。奪三振率は11.89を誇った。
一方で、侍ジャパン招集歴は、昨年3月に行われたオランダとの強化試合のみ。第6回WBCでもメンバー候補に挙がっていたが、選出されることはなかった。
だが、平良が出場辞退となった場合、同じ剛腕リリーバーで代役を立てるとなれば、杉山は有力候補となりそうだ。
直球の球威と落ち球を武器に、救援で結果を残してきた右腕。国際大会の経験もあり、右の救援枠の穴埋めとして、有力な候補といえそうだ。[6/6ページ]
勝ちパターンも可能な救援右腕
藤平尚真(東北楽天ゴールデンイーグルス)
[caption id="attachment_248608" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの藤平尚真(写真:Getty Images)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:185cm/85kg
・生年月日:1998年9月21日(27歳)
・経歴:横浜高
・ドラフト:2016年ドラフト1位(楽天)
・2025年成績:62試合登板(59回2/3)、2勝2敗12セーブ21ホールド、66奪三振、防御率2.11
平良海馬(西武)が出場辞退となった際、追加招集の有力な選択肢となるのが藤平尚真だ。
横浜高から2016年ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。プロ入り後は先発として経験を積んだが、2024年にリリーフへ転向。一気に才能が開花した。
同年は47試合に登板し、防御率1.75と抜群の安定感を発揮。勝ちパターンの一角として躍進した。
さらに2025年は、一時クローザーとしても起用。最終的に自己最多の62試合に登板し、2勝2敗12セーブ21ホールド、防御率2.11の成績を残した。
井端ジャパンでも、定期的に招集されている藤平。特に2024年開催の第3回WBSCプレミア12では、チーム最多の6試合に登板し、1セーブ、防御率0.00をマーク。
同大会では、驚異の9者連続奪三振も記録するなど、圧巻のピッチングを披露した。
第6回WBCメンバーには落選となったが、国際大会の経験や高い奪三振能力を加味すると、代役候補の筆頭格に名前が挙がりそうだ。
【了】