『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』は、確定申告シーズンに重なるフィッシング詐欺をテーマに緊迫の展開が加速。母が被害に遭いかけたと知ったエリート職員が独断で“オトリ作戦”に踏み切り、拉致という危機へ――現実と物語の接続が、視聴者視線を引き寄せた。

視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(1月26日~2月1日)をまとめた。

  • 『おコメの女』主演の松嶋菜々子

    『おコメの女』主演の松嶋菜々子

冬のスポーツイベントに高い関心

この週は各局の冬ドラマがいよいよ物語の中盤に差し掛かり、展開が加速している。今回のランキングを層別で見ると、個人全体ではNHKの教養・ドキュメンタリー番組が週末の夜に高い支持を得る一方で、コア層では日本テレビ系の人気バラエティがトップ10の半数を占める結果となった。平日の夜を中心に、多くの視聴者が関心を寄せる企画の強さが際立っている。

また、『別府大分毎日マラソン』(TBS)のランクインなど、冬のスポーツイベントへの関心の高さもこの時期ならではの傾向だろう。特に今大会は、正月の『箱根駅伝』で目覚ましい活躍を見せた選手が出場したこともあり、駅伝ファンの熱量をそのまま引き継ぐ形で注目を集めた。

受験シーズン特有の空気感や季節の特番などの影響もあり、世間の興味の所在が数値として如実に表れた一週間と言えそうだ。

  • コア視聴層ランキング

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  • 個人全体ランキング

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正子の制止を振り切り「オトリ作戦」を独断で実行

松嶋菜々子が主演を務めるドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』(テレビ朝日)は、個人全体4位の注目度66.4%。 今回は確定申告シーズンという現実の季節感に即した、所得税の不正還付を巡るフィッシング詐欺がテーマとなった。

物語の主軸を担ったのは、佐野勇斗演じる東大卒のエリート職員・笹野耕一。正子(松嶋)から単独調査を命じられた笹野が、被害に遭いかけた人物が実の母・真由美(堀内敬子)であることを知る場面は、今話の大きな転換点となった。

家族が関わったことで冷静さを欠いた笹野は、正子の制止を振り切り、母に協力を仰ぐ「オトリ作戦」を独断で実行。 その直後、待ち合わせ場所で拉致されるという衝撃的な危機に直面する。

緊迫した展開が続く中、笹野が絶体絶命の状況で機転を利かせ、証拠となる金塊のインゴットナンバーを仲間に送信する描写は、彼の専門能力の高さを示す見どころとなった。

事件解決後、笹野が自身の原点として「母が褒めてくれるのがうれしくて勉強を頑張ってきた」と母への思いを吐露するシーンでは、キャラクターの人間味が繊細に表現されている。

SNS上でも「敏腕調査官役がかっこよすぎて憧れる」「佐野勇斗くんや千葉雄大くん他キャストが豪華」といった声が寄せられており、主演の凛とした佇まいに加え、若手実力派キャストが織りなすドラマ性に高い関心が集まっている。

物語の終盤では、正子が組織を立ち上げた目的が閣僚との関わりにあることが示唆され、今後のさらなる波乱を予感させる放送回となった。