俳優の佐藤二朗が、1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマ等を表彰する「2026年 第50回エランドール賞」でエランドール賞を受賞。4日、都内で行われた授賞式に登壇して喜びを語り、お祝いゲストに映画『爆弾』で共演した寛一郎が駆けつけた。

  • 佐藤二朗

    佐藤二朗

佐藤:さっき、僕を含めてエランドール賞を受賞した素敵な6人(岡山天音、夏帆、佐藤二朗、高石あかり、松村北斗、芳根京子)の皆さんと一緒に説明を受けたんですけど、僕だけ老眼鏡をしてまして。右隣が松村北斗さん、左が岡山天音さんだったんですけど、2人からとってもいい匂いがしました。

 ……で、「だから何が言いたいんだ」という話なんですが。僕の息子が3歳の時に、血も涙もない三択問題を出してきたことがありまして。「次のうち、お父さんはどれでしょう。(1)人間 (2)男 (3)不細工」って。僕は力なく「全部正解だね」って言った記憶があります。

 何が言いたいかというと――。エランドール賞って、昔から「すごくキラキラした人が受賞する賞」というイメージがあるんです。だから今回、賞を取れて本当に良かったなと思っております。

 こんな“羽子板みたいな顔をした中年のおっさん”が真ん中あたりに行くっていうのは、日本の映画界というか、日本のエンタメ界にとって悪いことではない、口はばったいのは百も承知で、そんな思いがありました。だから今回この賞をいただけて、とってもありがたいし、うれしいし、光栄だし、ありがたいです。……今「ありがたい」が2回出ましたけど、それぐらいありがたいということです。

寛一郎:二朗さん、本当におめでとうございます。作品を見ていただけた方なら分かると思うんですけど、僕は作品の中で、二朗さんとずっと一緒にいたような感覚があって……本当におめでたいですね。正直、エランドール賞がどういった賞なのか、最初はあまり分かっていなかったんですけど…

佐藤:おいおいおいおい、俺がもらうのが不服みたいなことか?

寛一郎:そういうことじゃなくて(笑)。調べてみたら、業界の人たちが「未来を託してもいい」と思う人に渡す賞なんですよね。そう考えると、これはもう二朗さんが“もらうべくしてもらった”んだなと、本当に思いました。僕はずっと二朗さんのお芝居も見ていましたし、現場でのありよう、役者としてのありようというか……難しい役どころの中で、現場をリードしている姿を見て、本当に勉強になりました。これからも素晴らしい映画で、二朗さんを一ファンとして見たいと思います。おめでとうございます。

佐藤:寛一郎、エランドールってフランス語で「黄金の飛翔」って言うんだって。56歳からのこの受賞は年齢関係ないんで、56歳でも“飛翔”してやろうと。なんでこれを先に挨拶で言わなかったんだろう。

 あと、『爆弾』で取り調べ室の撮影の廊下で、寛一郎に話したことがあるんだよね。寛一郎って普段しゃべってる時は全くそんな感じしないのに、芝居で2人になると、「(寛一郎の父・佐藤)浩市さんがいる…」と思ったんだよ。俺、感動して。それを寛一郎に言ったら「最初ちょっと嫌な時期もあったけど、今はとってもうれしい褒め言葉です」って言ってくれて。その会話が一番覚えてるんだよね。

寛一郎:はい、覚えてます。光栄ですよ。

佐藤:幼い頃から浩市さんの現場によく行ってた、って話もしてくれて、それが印象に残ってるんだよね……なんかまるで君(寛一郎)が受賞したみたいだな!

寛一郎:ありがとうございます(笑)