アイドルグループ・SixTONESの松村北斗が、1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマ等を表彰する「2026年 第50回エランドール賞」でエランドール賞を受賞。4日、都内で行われた授賞式に登壇して喜びを語り、お祝いゲストに映画『すずめの戸締まり』の新海誠監督がサプライズ登場した。

  • 松村北斗

    松村北斗

松村北斗

多くの方が口にしますが、いざ賞をいただいても、それがなかなか「自分の実力で、自分に与えられた賞だ」とは思えないのは、僕も同じです。

僕を作品に選んでくださった方々、現場で時間や労力を割いてくださった方々、そして作品を見て感動して、僕のことを胸に留めてくださった方々――そのおかげだと思っています。

そして、こういう賞をいただくことで、現場で「松村のために一緒に頑張ってよかったな」と支えてくださった方々が、後からでもやりがいのようなものを感じていただけるのだとしたら、こんなにうれしいことはありません。今、そのことも含めてうれしい気持ちです。

これからも、少しでも多くの方にとっての活力になったり、感動することで心のストレッチにつながったりするような活動ができるよう、責任を持って精進してまいります。どうぞ今後もよろしくお願いします。

新海誠監督

北斗くんにこの場でお祝いを伝えたり、「ありがとう」という気持ちを伝えたい監督や脚本家、作品の作り手は他にたくさんいらっしゃると思います。今日は僕が、それを勝手に代表する気持ちでここに来させていただきました。本当におめでとう。

北斗くんに最初にお会いしたのは4年前、『すずめの戸締まり』のオーディションの時でしたよね。あの時の印象は、「ほとんど完璧なのに、どこか未完成な雰囲気のある人なんだな」というものでした。

その後、付き合いを続けてだんだん分かってきたのは、北斗くんの完璧さというのは、持って生まれた巨大な才能と、それ以上の、たゆまない努力――それが作り上げているのだろう、ということです。

一方で、彼から感じる“未完成さ”は、決して素晴らしい仕事に満足せず、「まだもっとすごいことができたんじゃないか」という後悔がずっとあったり、まだ見せたことのない表現があるんじゃないかと、見たことのないものを探し続けているところ。そこが、北斗くんの未完成さを感じる部分なのかなと思いました。

「松村北斗」という宝を得たことで、日本の映画やドラマは確実に物語れる幅が増えたと思います。その上、アイドルでしょう? SixTONES、6周年だよね。おめでとうございます。

普段は僕たちにキラキラしたものを振りまいてくれて、同時に日本の作品の幅を広げてくれている、奇跡のような存在だと思います。これからも北斗くんの奇跡を、たくさん見せてください。

――松村さん、笑顔があふれていましたね。

松村:皆さんが花束を渡されていくのを袖で見ていて。お伺いしたら、みんな知っているようなんですけど、僕は全く知らなくて。もしかしたら花束ないかな、ぐらいの気持ちでいたんです。

新海:今回のお話を伺って、僕なんかでいいのかなと思ったんですけど、こんな機会がないと、なかなか会えないし、今年初めて会えました。

松村:そうですね。月1ぐらいでご飯に行っていて。

新海:なので、素敵な機会をいただけたけてうれしいです。

――新海監督はどんな存在ですか?

松村:現場で、先ほどのように「完璧さ」と「未熟さ」のどちらも言ってくださって、つまりはそれが魅力だということを、出会った頃からずっと言い続けてくれていて。僕は自分で、未熟というか、本当に不器用だし、才能や技術があるものとして作品に出ているわけではない、という気持ちがすごく強いんです。でも、こうして肯定してくださる方がいて、もちろん賞に選んでくださった皆様がいると思うと、「技術だけじゃないのかもしれないな」と思えて。人を喜ばせる、人を感動させるって、そういうことなのかもしれない。僕みたいな人がこういうところに立って、新海さんのような言葉をくださる方がいると、もしかしたら僕のように不器用な方が、まだまだ頑張る理由になるのかなと思うと本当に頑張れるので、そういうきっかけをくれた方でしたね。

新海:アイドルをやってるのが信じられなくて。オーディションの時から、もうキャラクターを作っていて。普段のお仕事をやりながらそれだけの準備をして。本当に全力なんです。これが僕の現場だけではなくて全てでやっているんだったら、いつ寝てるんだろうって、大みそかの『紅白(歌合戦)』とかを見ながら、「北斗くん、ずっと仕事やってるな」と心配してたんですけど、体は大丈夫ですか?

松村:体は……大丈夫だったり、ダメだったり(笑)

新海:時々休んでください(笑)。でも、たくさんまた新しいものを見せてください。