横浜銀蝿から元キングレコード執行役員に Johnnyが“音楽の楽しさ”を取り戻すまで
ラジオ発のエンタメニュース&コラム「TOKYO FM+」がお届けするインタビューコラム。今回は、実に40年ぶりとなるソロアルバムをリリースする伝説のロックバンド「T.C.R.横浜銀蝿R.S」のギタリスト、Johnnyさんにインタビューを敢行。タイトルに自身のルーツでもあるヨコハマを冠したアルバム『ヨコハマ・グラフィティ』には、彼のどのような思いが込められているのであろうか? ソロ活動再始動、音楽の楽しさ、ライブツアーへの意気込みなどについて話を伺いました。

Johnnyさん

Johnnyさんは、1980年にT.C.R.横浜銀蝿R.C.(以降、横浜銀蝿)のギタリストとしてキングレコードよりデビュー。バンド在籍中の1981年にシングル「ジェームス・ディーンのように」でソロデビュー。バンド解散後はしばらくソロ活動を行うも、家族ファーストで就職することを選び、レコード会社のキングレコードで数々のアーティストの音源制作に携わってきました。2023年の退社後、本格的にバンドに復帰し精力的に活動しています。

◆――40年ぶりのソロ活動について――

Johnny:キングレコードで働いていたころの部下だった子が、2026年が(自分が)ソロデビューしてから45年目なので「45周年記念にアルバムを出しませんか?」と言ってくれたんです。

67歳にして、まさか40年ぶりにフルアルバムを作ることが出来るなんて思ってもいなかったです。アルバムを出せるということ以上に、当時の部下だった子たちが盛り上げてくれたのがなによりも嬉しかったです。

◆――今回のアルバムについて――

Johnny:どういったことを歌いたいかを考えたときに、誰もが通ってきた10代・20代の頃のキラキラ感、心の葛藤や思い、経験のかけらをぎゅっと詰め込みたかったんです。そして、もう1つ描きたかったのが、自分が10代や20代前半のときに思い描いていた、「あの頃になりたかった大人になれたのかな?」「あの頃の自分に恥ずかしくない大人でいられているかな?」ということです。

年齢を重ねていくにつれて、この人と付き合うとメリットがあるかなとか、そういったことを考えるようになったりして、子供の頃のような純粋さは無くなっていくと思うんです。変わっていくのは当然なんですが、過去は変えられないけれど、未来はどんなふうにでも作っていける。だから、もう一度、自分のことを振り返って考えてみてほしいなと思ったんです。

もし、子供の頃になりたかった大人になれていないと思うなら、じゃあこれからどうしたらなれるんだろうって、もう一度考えてみてもいいんじゃないかなって。もし、世界中の誰もが子供の頃の純粋な気持ちを忘れなかったら、争いごとや不幸な出来事って、もっと少なくなるんじゃないかなって思うんです。

このアルバムには、「もう一度、子供の頃の気持ちに立ち返って、自分や世界のことを考えてみようよ」っていうメッセージも込めています。

◆――音楽って楽しい!――

Johnny:30歳でレコード会社のキングレコードに就職し、音楽でご飯を食べられるなんてありがたいし、幸せでしたが、年齢を重ねてだんだん役職が上がってくると、「好き・嫌い」ではなく「売れる・売れない」になってきて、最後のほうは1つのセクションを任せられるようになり、「お前のセクションでは何十億売り上げなければならない」など、家で音楽を聴くのがイヤになるくらい目の前のことに追われていました。

そんななかで、横浜銀蝿 40周年として期間限定でバンドに復帰をしたときに「これだよな! 音楽って!」と、下手でも純粋に好きなことをやっていた高校生のときの気持ちに戻れた。それからまた音楽が楽しくなって、家にいるときはほとんどギターを手にしています。

そして、このソロアルバム『ヨコハマ・グラフィティ』の曲作りに関しては誰にも迷惑がかからないので(笑)大変だったけれど楽しかったです。

◆――ライブツアーの意気込み――

Johnny:ソロライブは40年前に一度だけやったことがありましたが、ソロツアーは当時一度もやったことが無いんですよね。ドキドキ、ハラハラ、でも緊張はしたくないですね! 緊張して楽しめないのはもったいないって思っています。

年齢的にも限りある時間だと思っていますので(笑)、たとえ上手くいかないことがあっても、いつまでも悔やんだり後悔したりするのは、時間がもったいないと思っています。目の前の現場に一生懸命取り組んで、緊張するよりも楽しむために日々努力しています。

◆――ソロ活動再開と発表したときのファンの反応――

Johnny:ありがたいことに「アルバム楽しみ!」「絶対ライブ行く!」という声が多かったです。

◆――これから挑戦したいこと――

Johnny:横浜銀蝿として、もう一度日本武道館に立ちたいというのはあります。

◆――Johnnyさんにとって「横浜銀蝿」の存在とは――

Johnny:横浜銀蝿での3年3か月の活動で得た経験が、その後の自分の生き方、考え方のベースになっています。デビュー前は未来の自分をイメージ出来なかったし、本気になって努力するってことはなかったですね。

勉強もそこそこ出来て、女の子にもそこそこモテて、テキトーに生きてもそこそこ器用にこなせている生き方をしていました。

デビューが決まったときも、青春の記念に1、2枚出せれば良いと思っていたけど、嵐さん(Dr.)がバンドとしての目標を「2年でアルバム1位、シングル1位、武道館満タン」と掲げました。

結局、2年では達成できず、すべてクリアするのに3年3カ月かかりましたが、物凄く努力した結果、その目標はすべて達成できました。死ぬ気になって頑張ることの大切さ、手が届いたときの充実感、この3年3カ月こそが自分の人間形成につながったことは間違いないです。

◆――ファンに向けて一言――

Johnny:たくさんの想いがつまったアルバムを是非聴いてほしいです。そして、人生初めてのツアーで、カッコ良いJohnnyをみせるので応援に来てください!

<Johnnyプロフィール>

1980年9月に「T.C.R.横浜銀蝿R.C.(THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLONG SPECIAL)」(以降、横浜銀蝿)のギタリストとしてキングレコードよりデビュー。バンド在籍中の1981年11月にシングル「ジェームス・ディーンのように」でソロデビュー。バンドとしてのデビューから3年3カ月で横浜銀蝿は解散。解散後、30歳のときに子供が出来たことをきっかけに、家族のために頑張ろうと決意し表舞台から去り、レコード会社のキングレコードに就職。2018年、60歳になったときに大恩人のキングレコードのディレクターが亡くなり、葬儀の際にボーカル・翔と再会。2020年に横浜銀蝿の結成40周年の節目に期間限定でバンドに復帰。2022年7月にバンドのリーダーでもあるドラムの嵐が逝去、生前最後の会話で言っていた「やっぱり横浜銀蝿はJohnny、お前がいなきゃダメなんだよ、ずっと一緒にやろうぜ」という言葉を胸に、2023年にキングレコードを退社後、本格的にバンド復帰し精力的に活動している。

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