「奥入瀬渓流ホテル by 星野リゾート」(青森県十和田市)は1月20日、十和田市立第一中学校の生徒を対象とした「氷瀑ライトアップツアー」体験会を実施した。
同ホテルでは、この自然を未来に繋いでいきたいという想いから、地域の子どもたちに向けた活動を行っている。2021年に開始された、冬の奥入瀬渓流の風物詩「氷瀑(ひょうばく)」の魅力を伝える取り組みは、本年で5回目となる。これらの活動を通じて、子どもたちが自然の魅力や地元の文化に触れ、自然を守りたいという意識のきっかけになることを目指している。
今回は生徒12名が参加し、渓流コンシェルジュによる氷瀑ディスカバリーや氷瀑ライトアップツアーを通して、その魅力を体験した。
氷瀑を通して地元の魅力を知る「氷瀑ディスカバリー」
奥入瀬渓流の冬の魅力や地域の環境について深く考えるきっかけとなる特別講座「氷瀑ディスカバリー」を行った。講座では、奥入瀬渓流ホテルの渓流コンシェルジュが、氷瀑がどのように作られるのかという形成プロセスや、冬ならではの観光の魅力を、生徒たちと対話を重ね、クイズを交えながら分かりやすく伝えた。生徒は熱心に耳を傾け、気温や風向きによって毎日形を変える「一期一会の美しさ」や、国立公園の環境を守りながら共生する工夫といった、自分たちが住む地域の自然が持つ「唯一無二の価値」について理解を深めた。
自然の造形美を間近に感じる「氷瀑ライトアップツアー」
専用バスで、奥入瀬渓流の名所「馬門岩」と「千筋の滝」を巡り、渓流コンシェルジュの小林信輔が、氷瀑の観察ポイントを解説した。到着後のカウントダウンに合わせて氷瀑がライトアップされると、生徒からは大きな歓声が上がった。かつて教員を目指していた小林氏は、「自分たちが住む地域には、世界中の人が憧れる唯一無二の宝物があることを知ってほしい。そして、いつか自らの言葉でこの美しさを語れるようになってほしい」という自身の想いを生徒たちに語りかけた。生徒たちは、厳しい自然が作り出した氷の造形美を間近に観察し、地元の自然を誇りに思う大切さと、冬の奥入瀬ならではの光景を心に刻んでいた。
地元の自然資源の価値を再認識するワークシート学習
氷瀑の観察後、その価値を理解し保護する意識を育むため、感想を共有する時間を設けた。世界中から観光客が訪れる背景を学び、生徒からは「身近な場所にこんな幻想的で美しいものがあるんだと分かった」「自然を守るためにゴミを捨てない、捨てさせないということができるのかなと思いました」「ごみ量を減らす。将来車に乗る際は電気自動車を選ぶなど、自分にできることから始めたい」等の声があがった。生徒が家族や友人に地域の魅力を伝える意欲を持つなど、郷土の価値を再認識し、この景色を未来へつなぐきっかけとなった。



