新年がスタートしてまもなく1か月。今年こそ、普段なかなかできないような、ユニークで学びにもなる体験を味わってみたい――そんな方に注目なのが、“大人のための非日常体験”をコンセプトにした「EnCounter by Otonami(エンカウンター)」。東京・日本橋の路地裏にオープンすると聞き、ひと足早く体験会に参加してきました。
カウンターのみ・たった7席の特別な空間で味わう“体験×食”
非公開の寺社仏閣や建築の見学ツアーなど、「大人のための非日常体験」を提供するブランド「Otonami(おとなみ)」。そのOtonamiが新たに手がける、食と体験の隠れ家が「EnCounter by Otonami」。作り手とゲストが向かい合い、五感で味わう“学び”と“語らい”を楽しめる場をコンセプトに、1月16日にグランドオープンしました。
「EnCounter」には、encounter(出会い)、人と人、文化と文化をつなぐ縁(en)、カウンター越しに向かい合う時間(counter)というさまざまな意味や想いが込められているそう。トレーラーハウスを改装してつくられた店内は、その名の通りカウンターのみ、たった7席だけ。まさに非日常の特別な雰囲気を感じる空間です。
ここでは、“食にまつわる文化と感性に出会う”というテーマを軸に、事前予約制で多彩な体験が楽しめます。例えば、金継ぎや器、和菓子作り、発酵調味料作りなどを通して食にまつわる「学び」を深めたり、日本酒と発酵食のペアリングなどと語らいを通して「嗜み」をゆったり味わう時間を過ごしたり、と多種多様。
体験時間はメニューによって異なります。60分程度のものから、食事を楽しみながら2時間程度じっくりと、というものまで幅広いので、思い立ったときに気軽に一人でも、友人や家族を誘って一緒に参加しても、と、何度でも訪れたくなってしまいそう。
「菓子作家と共に“こころの色を映す”季節の和菓子づくり」を体験
今回の取材では、「想いを菓子に」をコンセプトに活動する菓子作家 小川紗季さんが直接教えてくれる、Otonami限定の季節の和菓子づくりを体験することに。
和菓子というと、季節のお花や風景など、なにか具体的なモチーフの色やかたちを模したものをイメージしますが、今回、小川さんと一緒につくるのは、参加者自身の感情や四季の美しさを表現した和菓子。
「あなたのこころは今、何色?」をテーマに、真っ白な練り切りに、自分“こころの色”を映し込んで着色し、日本の四季折々の風物を形づくっていきます。
和菓子が大好きな筆者はもっぱら食べる専門、自分で作った経験はありません。いつか体験してみたい! と思っていたものの、全くの素人でも大丈夫かな……と、少々弱気に。
すると小川さんが、ひと通りの手順をデモンストレーション。参加者の目の前で、ゆっくり丁寧に、きれいに仕上げるコツやポイントを解説しながら作ってくれました。
デモンストレーションが終わると、さっそく自分でも同じ手順で作っていきます。
今回のお菓子は、「つつみぼかし」という技法でつくられています。白い生地の中に色をつけたあんを埋め、内側から色が透ける景色を楽しむものだそう。奥ゆかしくて上品な表現ですよね。
色をつけた粒をつくったり、生地で包み込んでいく手順は思っていたよりシンプルで、黙々と集中しながら楽しめました。「子どもの頃の粘土遊びを思い出しますね」と話す体験者の方もいます。
カウンターに並んで座り、同じ体験に取り組んでいくうちに、初対面同士の間にゆるやかな一体感が生まれていく。その感覚がとても新鮮で、心地よい時間でした。
和やかな雰囲気のなか、時間内に参加者全員がきれいに仕上げられると、思いがけず拍手がわきました。
そして最後は、月替わりのお茶とともに、できたての和菓子を味わうティータイム。小川さんも交え、参加者同士が感想を語り合いながら過ごす、ほっと安らぐ時間でした。
7席だけの空間で体験できるメニューは、昼のお出かけや夜の食事会の合間、仕事終わりの寄り道にも取り入れやすい手軽さ。それでいて内容はどれも本格的だから、日常をぐっと豊かで楽しいものにしてくれるはずです。2026年はちょっとしたスキマ時間を活かして、日本橋の路地裏へ寄り道してみてはいかが。













