マクラーレンF1が39億円超で落札!ゴードン・マレーの傑作2台がオークション史上最高値を更新

ゴードン・マレーの最新モデルS1 LMとマクラーレンF1が、RMサザビーズのオークションで新記録の高値を付けた。その他、2025年11月から12月にかけて開催された世界のクラシックカーオークションから、トピックスをいくつかご紹介しよう。

【画像】RMサザビーズのオークションに登場したゴードン・マレーのS1 LM、T.50、マクラーレンF1(写真7点)

ゴードン・マレーが手がけたモデルにとって、興味深い数週間だった。まず11月下旬、ラスベガスGPに合わせて開催されたRMサザビーズのオークションで、ゴードン・マレー・スペシャル・ヴィークルズ(GMSV)によるS1 LMの最後の1台が、2063万ドルで落札された。これは、オークションに登場した新車としては史上最高値といっていいだろう(数カ月前にチャリティーオークションで落札されたフェラーリSP3を別にすれば)。この車両自体は、実はまだ存在していない。おかげで落札者は、マレーと共にその開発に直接関わるチャンスを手に入れたわけだ。

S1 LMに影響を与えた元祖が今も王者であるのはいうまでもない。それを証明するように、RMが次に発表した記録更新は、1994年マクラーレンF1の2531万7500ドル(約39億3000万円)だった。ハイダウンフォース・キットを装着し、インテリアはLM仕様の1台だ。RMサザビーズの「アブダビ・コレクターズ・ウィーク」オークションでは、これが落札額トップとなり、総売上は8506万4125ドルだった。

マクラーレンといえば、このオークションには、「トリプルクラウン」に挑戦するレーシングカー3台が出品された。その1台は2026年のF1マシン、マクラーレンMCL40Aだ。レースに出走する前にF1マシンが出品されるのは史上初めてのことで、落札額は1148万ドルだった。オーナーには、2026年シーズンが終了したあとに納車される。

ゴードン・マレーのファンにとってもう少し”手頃”な選択肢としては、T.50が560万ドルで落札されている。ほかに、2006年パガーニ・ゾンダ・リヴィエラが1013万ドルという高値を付けたことも特筆に値する。

アールキュリアルは、ルノー秘蔵のお宝を集めたオークションで1100万ユーロを売り上げた。これは、ルノーがフラン工場の敷地内に建設する新ヘリテージセンターの資金となる。F1やル・マンの重要なレーシングカーが何台も含まれ、ワンオフのプロトタイプもあった。なかでもひときわ高値が付いたのは、1997年のF1チャンピオンに輝いたウィリアムズ・ルノーFW19で、131万2400ユーロだった。これに僅差で続いたのは、非常に特別な1977年ルノー・アルピーヌA442だ。生産1台目であり、アルノー、ピローニ、フレクランのドライブで同年のル・マン24時間レースに出走した。落札額は127万8080ユーロ。もっと地に足の着いたモデルも多数出品された。例えば1994年ルノー・クリオ・ウィリアムズ・フェーズ2は、新車当時からルノーが所有していた1台で、5万4180ユーロで落札された。

Words: Mahew Hayward

翻訳:木下 恵 Translation: Megumi KINOSHITA