西日本鉄道は、12月24日付で鉄道旅客運賃の上限変更認可申請が国土交通大臣に認可されたと発表した。これを受けて、同社は2026年4月1日に鉄道運賃改定を実施する。
改定後の初乗り運賃は180円。現在は運賃に鉄道駅バリアフリー料金を加算した170円としているが、今回の運賃改定に合わせ、2023年3月から実施してきた鉄道駅バリアフリー料金の加算を廃止する。初乗り運賃以外の普通旅客運賃も距離別に見直しとなり、4~6kmは現行の220円から240円、10~13kmは現行の320円から360円など、全区間で値上げに。西鉄福岡(天神)~大牟田間(74.8km)の運賃は現行の1,050円から1,140円となり、90円値上げされる。
改定率は定期外11.1%、通勤定期15.6%、通学定期9.0%。全体では12.4%とのこと。増収率は定期外9.0%、通勤定期14.5%、通学定期8.1%、合計10.7%とされている。定期旅客運賃の平均割引率に関して、通勤定期が現行の39.3%から37.2%に低下する一方、通学定期は現行の81.2%から82.2%に上昇するとしている。
同社は運賃改定の背景として、少子高齢化や自家用車への移行により輸送人員が長期的に減少していることを挙げる。2024年度の輸送人員はピーク時の約7割、前回の運賃改定を実施した1997年度の約8割にとどまる。一方で、安全・安定輸送の確保とサービス向上に向けた設備投資を継続して行う必要があり、2026~2028年度の設備投資額は合計で292億円を計画。仮に運賃改定を行わない場合、2026~2028年度の収支率は88.2%まで悪化するという。
こうした状況を踏まえ、「現行運賃では、将来にわたって鉄道事業を安定的かつ継続的に運営し、公共交通機関としての使命を果たしていくことは困難な状況にある」と同社は説明。運賃値上げへの理解を求めている。
