スーパーでの買い物時、「また値上がりしている」と感じた経験はありませんか? ここ数年、食品価格の上昇はニュースで繰り返し報じられていますが、その影響は統計や数字だけでなく、私たち一人ひとりの日常感覚として確実に蓄積されています。

特に米や卵、食用油などは代替がききにくく、購入頻度も高いです。そのため、数十円~数百円の値上げであっても、家計への心理的インパクトは想像以上に大きくなります。食事は毎日するものである以上、食品の価格高騰という話題は人ごとではなく、私たち全員に深く関わってくるテーマです。

  • 「価格高騰を感じる食品」ランキング、3位は卵! わかりみが深い1位は?

本記事では、アンケート結果のランキングだけでなく、なぜその食品が選ばれたのか、そこにどんな生活実感があるのかを掘り下げていきます。

価格高騰を感じる食品ランキング

マイナビニュース会員に、「価格高騰を感じる食品」について聞いてみたところ、ランキングはこのような結果となりました。

1位:米(45.7%)
2位:お菓子(チョコ・スナック類)(12.6%)
3位:卵(8.2%)
4位:食パン(パン類全般)(4.5%)
4位:即席麺(カップ麺・袋麺)(4.5%)
6位:野菜(玉ねぎ・キャベツ・じゃがいもなど)(4.1%)
7位:鮭・サンマなどの魚類(3.0%)
8位:冷凍食品(2.2%)
9位:牛肉(1.9%)
9位:豚肉(1.9%)
9位:調味料(しょうゆ・マヨネーズ・ケチャップなど)(1.9%)
12位:牛乳・乳製品(ヨーグルト・チーズ含む)(1.5%)
12位:パスタ(乾麺)(1.5%)
14位:果物(バナナ・りんごなど)(1.1%)
14位:納豆・豆腐など大豆製品(1.1%)
14位:食用油(1.1%)
17位:缶詰(0.7%)
18位:鶏肉(0.4%)

価格が高騰していると感じる食品

ここからは上位にランクインしたものや、それを選んだ理由を紹介していきます。

米(45.7%)

  • :米

価格が高騰していると感じる食品、1位は「米」でした。実に半数近くの方が米の値上がりを実感している様です。

米はほぼ毎日の食卓に登場する主食であり、家庭の食費に占める割合が大きい食品です。5kg・10kgといった単位で購入するケースが多いため、数百円の値上げでも出費増を強く実感しやすくなります。また、外食や弁当価格にも影響しやすいですし、「自炊しても節約にならない」と感じる要因にもなります。

在庫管理や買い替えのタイミングが明確な分、過去の価格との比較がしやすい点も、価格高騰を強く意識させる理由と言えるでしょう。

選んだ理由

・「スーパーの店頭で銘柄米は5kg2,300円くらいで購入できたが、今は同じ銘柄が5,000円以上しており、値上がり率が最も大きいと思う」(46歳男性)
・「外食などでも大盛りやおかわりが有料になってきているから」(46歳男性)
・「おにぎりやお弁当が高い」(48歳男性)
・「ご飯を食べたいのに高すぎてパンやうどんを食べている」(45歳女性)
・「前に買っていたときよりも倍以上の値段しているからです」(37歳男性)
・「毎日食べるものだから困ります」(41歳女性)
・「食生活において主食で一番大事なものだから」(45歳男性)
・「値段が高すぎて買えないから」(48歳男性)
・「日本人の主食だから。まさに米騒動」(47歳男性)
・「ニュースにもなっていて、比較的目立つので」(38歳女性)
・「他の物は価格が上がったり下がったりですが、米は上がったまま下がらないし、上がり方が急激すぎた」(45歳男性)

お菓子(チョコ・スナック類)(12.6%)

  • お菓子(チョコ・スナック類)(

2位にランクインしたのは「お菓子」でした。お菓子は日常的に購入される嗜好品であり、価格の変化に気づきやすい食品です。特にチョコレートやスナック類は原材料価格の影響を受けやすく、値上げが頻発しています。

さらに、価格上昇と同時に内容量が減るケースも多く、実質的な値上げを体感しやすい点が特徴です。「気軽に買っていたものが気軽に買えなくなった」という心理的な変化が、価格高騰の印象を強めています。

選んだ理由

・「チョコレートの値段が2~3年前の倍くらいになっている」(47歳男性)
・「よく食べるから実感します」(48歳男性)
・「内容量も減って値段そのまま」(44歳女性)
・「チョコレートが気軽に買えなくなっていると感じるから」(35歳男性)
・「1.5倍は上がっているから」(48歳女性)
・「価格も上がっているが、内容量も減っている」(45歳男性)
・「いつも買っていた商品が値上がりしたり、内容量が減らされたりしているから」(38歳男性)
・「露骨にサイズが小さくなったり容量が減ったりしているから」(48歳男性)
・「甘いものがないとストレスがヤバイ」(36歳女性)
・「コンビニで少し買うだけでもいい値段になる」(29歳男性)

卵(8.2%)

  • 卵

3位には「卵」がランクインしました。卵は価格が比較的安定している食品であることから「物価の優等生」と呼ばれています。そのため、値上げ時の違和感が大きくなりやすい食品です。

卵は安価で栄養価が高く、家庭料理に欠かせない存在です。毎日のように使う頻度の高さから、1パックあたりの数十円の上昇でも、月単位では家計負担が増加します。「いつもの価格」を明確に覚えている人が多い点も、価格高騰を実感しやすい理由の一つです。

選んだ理由

・「以前の値段から2.5倍くらいになっている」(48歳男性)
・「よく食べる物だから」(44歳女性)
・「178円で売っていたときがあるのに300円を超えているから」(49歳女性)
・「2倍以上も値段が上がったと思うから」(34歳女性)
・「物価の優等生ですら高いからです」(41歳男性)
・「なかなか値段が下がらないから」(28歳男性)
・「毎日食べるものだからです」(38歳女性)
・「安定価格が崩落したと感じる」(44歳男性)
・「日常において不可欠なものだから」(44歳男性)

食パン(パン類全般)(4.5%)

  • 食パン(パン類全般)

4位に選ばれたのは、「食パン」などのパン類でした。食パンは朝食や軽食として利用頻度が高い食品です。 小麦価格の変動や輸送コストの影響を受けやすく、継続的な値上げが起きやすい特徴があります。

1斤あたりの価格差は小さく見えても、購入回数が多いため、年間で見ると負担感が増します。 米と並ぶ主食の選択肢であることから、価格変動が生活全体に影響しやすい食品と言えます。

選んだ理由

・「パンが好きなのですが、高くて通常の値段では買えないので見切り品を買っています」(48歳女性)
・「頻繁に買うものなので気になるから」(43歳男性)
・「菓子パンはもう高くて日常的には買えない」(43歳女性)
・「昼ご飯でよくコンビニやスーパーでパンを買うので」(37歳女性)
・「お米が高くてパンに切り替えたけれど、最近はパンの値段も高くなってると実感する」(48歳男性)
・「かなり値上げされたから」(48歳男性)
・「よく食べるが、安売りがなくなった」(44歳男性)
・「菓子パンがかなり高くなってきた」(46歳男性)

即席麺(カップ麺・袋麺)(4.5%)

  • 即席麺(カップ麺・袋麺)

同率4位にはカップ麺・袋麺などの「即席麺」もランクインしています。即席麺は保存性が高く、忙しい日の食事や非常食として重宝される食品です。 以前は「安くて便利」というイメージが強かった分、価格上昇とのギャップを感じやすくなっています。

原材料費に加え、容器や包装資材のコスト上昇が価格に反映されやすい点も特徴です。まとめ買いする人ほど、合計金額の増加に気づきやすくなります。

選んだ理由

・「前は5食パックを買えば食費を節約できたが、今ではインスタントラーメンやカップ麺では節約できなくなった」(45歳男性)
・「袋麺をよく買うが、各社かなり値上げしているから」(47歳男性)
・「手軽に買えなくなった」(45歳女性)
・「昔はもっと安かったため」(39歳女性)
・「100円でカップラーメンが買えないことが多いから」(45歳男性)
・「普段から買っているものが高くなっている」(47歳男性)
・「価格を見て買うのを躊躇することが多くなったから」(45歳男性)

野菜(玉ねぎ・キャベツ・じゃがいもなど)(4.1%)

6位には玉ねぎやキャベツ、じゃがいもなどの「野菜」が選ばれました。野菜は天候や収穫量の影響を受けやすく、価格変動が激しい食品です。特に定番野菜は使用頻度が高く、少しの値上げでも献立全体に影響します。

「いつも安い野菜」が高値になると、家計だけでなく心理的な負担も増します。 日々の買い物で価格を比較しやすい点も、値上がりを実感しやすい理由です。

選んだ理由

・「昨年の同時期に比べて格段に高いので」(46歳男性)
・「野菜の価格高騰にため息」(40歳女性)
・「時期や天候によって大きく価格変動している」(34歳女性)
・「野菜は全般的に値上がりしてしまい、以前のような値段には戻らなくなったと感じる」(42歳男性)
・「どの野菜を買っても前の倍くらいになっている」(43歳男性)
・「昨年1玉100円程度で購入できていたトマトが、今は250円程度するから」(38歳男性)

鮭・サンマなどの魚類(3.0%)

7位には、「鮭・サンマなどの魚類」が選ばれました。魚類は漁獲量や燃料費の影響を受けやすく、価格が不安定になりがちです。 切り身や一尾単位で価格を確認するため、上昇幅を直感的に把握しやすい食品とも言えます。

特売頻度が減ることで、「以前より買う回数が減った」と感じる人も多いよう。 日常食から少しずつ遠ざかることで、価格高騰の印象が強まります。

選んだ理由

・「焼き鮭が食べたいのに、鮭が高くて買えない」(43歳女性)
・「2年前は1切れ100円で買えましたが、いまほぼ倍になりました」(48歳女性)
・「海が異常なのを実感するレベルの高騰ぶり。将来は魚が食べれなくなりそう」(42歳男性)
・「魚が高くて食べられていない」(42歳男性)
・「鮭などをはじめ、どの魚もとても高くて買いにくい」(48歳女性)
・「いつも買っている魚がとても高いので」(37歳女性)

冷凍食品(2.2%)

8位には、「冷凍食品」がランクイン。冷凍食品は調理の手軽さから、共働き世帯や単身世帯を中心に利用が広がっています。電力コストや原材料価格の上昇が価格に反映されやすい点が特徴です。

まとめ買いするケースが多いため、レジでの合計金額で値上げを実感しやすくなります。利便性と価格のバランスが変化したことで、割高感を覚える人が増えています。

選んだ理由

・「日頃からよく使うものが値上がりしていると感じるから」(43歳男性)
・「保存食として利用しているけれど高い」(41歳男性)
・「今までと比べて高くなっているから」(48歳男性)
・「よく使うから値上がりを実感している」(34歳女性)

牛肉(1.9%)

9位に選ばれた「牛肉」は飼料価格や輸入コストの影響を受けやすく、元々の価格帯が高めであるため、特売時でも以前ほどの割安感がありません。

「ご褒美食材」として購入していた人ほど、購入頻度の変化を通じて値上げを実感します。他の肉類との価格差が広がる点も、価格高騰を意識させる要因でしょう。

選んだ理由

・「異常なまでの高さと量の少なさ」(47歳男性)
・「昔より高くなっていると思う」(37歳男性)
・「焼き肉をするときにとても高く感じるから」(33歳男性)
・「食べたいけれど高いから」(41歳女性)

豚肉(1.9%)

同率9位に入った「豚肉」は日常的に使われる肉類で、家庭料理の定番です。使用頻度が高い分、少額の値上げでも家計全体への影響が積み重なりやすくなります。

容量あたりの価格を比較する人が多く、値上げに気づきやすい点も特徴です。「以前より安く買えない」という感覚が、価格高騰の印象につながっています。

選んだ理由

・「よく購入し、よく食べるので実感する」(49歳男性)
・「牛肉より安い豚肉でも単価の高騰で、量を買おうとすると以前より高く感じるから」(35歳男性)
・「スーパーでの値上がりが目立つので」(42歳男性)

調味料(1.9%)

同じく同率9位にランクインした「調味料」は使用量が少なく見えても、生活に欠かせない食品です。原材料や容器価格の上昇が反映されやすく、定期的な買い替え時に値上げを感じやすくなります。 一度に購入する金額は小さいものの、複数種類を同時に買うと負担感が増します。長期間使う商品だからこそ、価格変動が記憶に残りやすい点も特徴です。

選んだ理由

・「ありえない値段で目が丸くなった」(37歳女性)
・「輸入品が多く、家でよく使用するから」(39歳男性)
・「料理をするために調味料は必須なので」(41歳男性)
・「昔と比べたら高くなったと感じているから」(42歳男性)

価格高騰を感じやすい食品の傾向

ランキングの上位には、購入頻度が高く生活必需性の強い食品が多く並びました。特に主食や日常的に使う食品は、価格のわずかな変化でも家計への影響を意識しやすくなります。

また、「過去の価格を明確に覚えている食品」が多い点も共通しています。定番商品ほど比較対象がはっきりしており、値上げを実感しやすい傾向があります。さらに、内容量の変化や特売頻度の減少など、価格以外の要素も影響しています。

日々の買い物体験の積み重ねが、価格高騰という印象を強めていると言えるでしょう。

価格高騰を感じる食品のランキングを紹介しました

食品価格の上昇は、もはや一部の家庭だけの問題ではありません。今回のアンケート結果からは、米や卵、牛乳など生活に欠かせない食品ほど値上げの実感が強く、行動を変えざるを得ない状況が浮かび上がりました。

物価上昇は数字上の話にとどまらず、日々の買い物や食卓の選択にまで影響を及ぼしています。この結果は、今の暮らしを見直す一つの指標とも言えるでしょう。

調査時期:2025年12月17日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計300人(男性: 229人、女性: 71人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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