JR北海道は16日、線路付近での熊の発見と衝突件数が今年度、すでに過去最多となったことを発表した。11月30日時点で、熊の発見・衝突による運行影響件数は76件に達し、これまでで最も多い水準になったとしている。
熊の発見・衝突による運行影響件数の推移を見ると、2020年度は56件、2021年度は68件、2022年度は63件、2023年度は71件。2024年度は35件でいったん減少したものの、2025年度は現段階ですでに過去の年間実績を上回っている。
ここで言う「熊の発見」とは、線路内または線路付近での出没または死骸の発見によって列車を停止したケースと、熊が列車の前を走っていたために徐行運転を行った事象を指す。このうち列車と熊が実際に衝突した件数は57件にのぼり、総件数、衝突件数ともに過去最多を更新した。JR北海道によると、列車が熊と衝突した場合、処理にあたってハンターの手配や専用機材による対応が必要となるため、列車の大幅な遅れと運休が発生するなど、運行に大きな影響が出るという。
一方、鹿との衝突件数も増加傾向が見られる。今年度は11月30日時点で2,129件となり、前年同時期を上回るペースで推移している。過去には一時的に減少した年度もあったが、近年は再び増加基調に転じており、動物との接触が鉄道運行に与える影響が改めて顕在化している。
