12月12日発売の「テレビマガジン デラックス270 決定版 全ウルトラ怪獣 完全超百科 ウルトラマンメビウス~ウルトラマンオメガ編 増補改訂」(2750円)は、200ページの大ボリュームにウルトラマンシリーズ20作以上の怪獣や宇宙人を1073体つめこんだ、まさに決定版といえる1冊だ。
次々と現れる独創性にあふれた新怪獣や、懐かしい姿に新しい解釈を加えて存在感を再認識させてくれるレジェンド怪獣が、紙面にあふれている。もちろん豊富な写真に加えて、ウルトラ怪獣には欠かせない身長や体重、特殊能力や活躍なども掲載している。ファンならずとも、ウルトラマンシリーズの現在に至る道のりを知るには絶好と言えるだろう。
この本にも収録されている最新作『ウルトラマンオメガ』は、毎週土曜日の午前9時からテレビ東京系列で放送中のテレビシリーズで、ウルトラマンシリーズは初代の『ウルトラマン』から間もなく60周年を迎える。この60周年にいたるまで、テレビはもちろん映画、オリジナルビデオ、配信など多くのメディアで様々なウルトラヒーローが大活躍をしてきた。そのウルトラヒーローと共に視聴者の人気を得てきたのが、ウルトラ怪獣や宇宙人たちだ。
ウルトラ怪獣たちが人気者になっている理由の一つめとして、怪獣たちの丁寧な描き方がある。たとえば、『ウルトラマンオメガ』第6話「怪獣の探し物」では、猛突怪獣ゲドラゴの生態として、「オスはメスの前である種のモグラに似た求愛ダンスを踊る」「工事の振動をオスの求愛ダンスと勘違いしたメスが地上に出てしまう」などの生物としてのディテールが語られるとともに、それが映像的にも描かれ、さらにそのディテールがストーリーにも密接にかかわっているのだ。このように、本当に怪獣が存在するかのようなリアリティがあるからこそ、ウルトラマンオメガや人間との物語が盛り上がり、感動を生んでいる。
ウルトラ怪獣が人気者の理由の二つ目は怪獣たちの多様性にある。見た目が千差万別で、シルエットも違う怪獣たちが次々と登場するのは、ページをめくっているだけでも圧巻だ。住む場所も、好きな食べ物も、攻撃する能力も、嫌いなものも違った怪獣たちだから、それと戦う人間やウルトラマンオメガの戦い方も違ってくる。このように、一口では正義とも悪ともいいきれない、さらにはウルトラヒーローの存在の根幹にもかかわるような怪獣もいて、それがまたストーリーの奥深さを生み出しているのだ。
そして、ウルトラ怪獣が人気者の理由の最後、三つ目は怪獣のかわいらしさにある。小さくて人間の味方の友好珍獣ピグモンがかわいいのはもちろんだが、巨大な怪獣にしても、浮遊能力を失って懸命に羽をパタパタさせる無重力怪獣ペグノス、体温を上げることで巨大化しなければペットにしたいような深海怪獣キングアリゲトータスなど、実際の生き物にもありがちな「かわいいショット」を見ることができる。そのかわいさは、怪獣のリアルさにも、また倒されなければならない場合には哀愁にもつながっていくのだ。
「全ウルトラ怪獣 完全超百科」は既刊の「ウルトラQ~ウルトラマンパワード編」(2750円)、「ウルトラマンティガ~ウルトラマンマックス編」(1980円)に加えて、新発売の「ウルトラマンメビウス~ウルトラマンオメガ編 増補改訂」の3冊が発売中で、3冊を合わせると2164体の怪獣・宇宙人が大集合する。もちろん、ウルトラヒーローや仲間の怪獣たちも掲載されている。
(C)円谷プロ (C)ウルトラマンオメガ製作委員会・テレビ東京

