JR東日本は3日、蒸気機関車C58形を活用した観光列車について、2029年春以降の運行開始をめざし、検討を開始すると発表した。運行区間は東北本線一ノ関~盛岡間の予定。地域の観光資源のさらなる活性化と東北地方へのインバウンド誘致をめざす。
蒸気機関車C58形239号機は、1940(昭和15)年6月に製造され、1972(昭和47)年に用途廃止となるまで32年間のうち27年間、宮古機関区(当時)を中心とした岩手県の山田線や釜石線などで活躍。盛岡市の岩手県営運動公園内にある交通公園で静態保存された後、東北地方の復興支援と地域の活性化を目的としたSL復元を経て、2014(平成26)年に運行開始した「SL銀河」の牽引機となった。釜石線の花巻~釜石間で土日を中心に運行していたが、旅客車(キハ141系)の老朽化にともない、2023年6月をもって運行終了している。
JR東日本は現在、北東北の魅力を国内外に発信し、観光誘客と地域活性化をめざす新たな観光列車の構想を進めているという。C58形を活用し、国内外の利用者らへ新たな旅の魅力を提供することで、観光需要の喚起を図るとしている。
新たな観光列車は東北本線の盛岡駅から一ノ関駅までを運行エリアとし、世界遺産・平泉など人気観光地を結ぶ臨時列車として、2029年春以降に運行開始する予定。客車については既存車両の改造を予定している。今後は沿線自治体および観光関係団体と連携しつつ、客車など車両改造と運行体制・サービス内容等の詳細について検討。「北東北ならではの魅力を体験できる列車づくり」を進めるとのこと。

