JR東日本は、車両側面に取り付けたカメラの画像をAIで解析し、ホーム上で人が車両に接近した際に運転士へ通知する新たなシステムを2026年2月頃から相模線に導入すると発表した。
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相模線の車両E131系
同社はワンマン運転の安全性を高めるため、車両側面に設置した乗降確認カメラの映像を運転席に表示する「車載ホームモニタシステム」を開発。東北本線や水戸線などで運用している。今回導入する新システムは、これらのカメラ画像をAIで解析し、一定のエリア内で人物を検知した場合に運転士へ知らせるものだという。ホームの混雑時など、従来よりも確実に乗降状況を把握できるようにするねらいがある。
人物検知技術は2018年に開発を開始し、カメラから遠い位置にいる人物の検知率が低下しないように、車両前後に設置した2台のカメラ画像を統合して判定する方式を確立。2024年に特許を取得した。2023年から相模線で実証試験を行い、時間帯と天候を変えた検証とAIの学習を重ねた結果、実用化できる水準に達したという。
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車両側面に取り付けた乗降確認カメラ
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システムの作動イメージ
導入線区は相模線の茅ケ崎~橋本間。2026年2月頃から順次、使用開始し、2026年度中に相模線の全編成で運用を開始する予定。今後は相模線以外でも、車両側面カメラを使用しているワンマン運転線区のうち、ホームの混雑が目立つ駅を中心に展開を検討する方針だという。