(左から)漆原大晟、板東湧梧、水上由伸(写真:産経新聞社)

 2025シーズンが終わり、今年も数々の選手が戦力外通告を受けた日本プロ野球。中には、ファームで好成績を残しながらも無念の戦力外通告を受けてしまった選手もいる。そこで今回は、二軍で好成績を残した今オフの戦力構想外選手をピックアップした。

板東湧梧

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/78kg

・生年月日:1995年12月27日

・経歴:鳴門高 - JR東日本

・ドラフト:2018年ドラフト4位

 

 ウエスタン・リーグで最優秀防御率、最高勝率に輝きながらも戦力外通告を受けた板東湧梧。読売ジャイアンツとの育成契約が発表された。

 

 鳴門高からJR東日本を経て、2018年ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスへ入団。プロ1年目の一軍登板はなかったが、2020年に一軍デビュー。

 

 

 同年に15試合に登板し2勝2敗、2ホールド、防御率2.56の成績をマーク。主にロングリリーフとして存在感を発揮した。

 

 2021年には44試合の登板で16ホールド、防御率2.52と安定した数字を収め、翌年以降もソフトバンク投手陣を支える働きを見せた。

 

 しかし、昨季、今季はコンディション不良で一軍登板無しに終わると、オフに戦力外に。

 

 ファームでは今季21試合に登板し9勝2敗、防御率2.48の好成績を残し、ウエスタン・リーグ最優秀防御率、最高勝率のタイトルに輝いていた。

 

 後に巨人が育成契約で獲得することを発表。新天地でウエスタン2冠投手の真価を発揮することは出来るだろうか。

マレク・フルプ

[caption id="attachment_218555" align="aligncenter" width="530"] 写真:産経新聞社[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:193cm/99kg

・生年月日:1999年1月9日

・経歴:ノース・グリンビル大学 - 米独立リーグ

 

 チェコから日本球界に初めて足を踏み入れた野球選手であるマレク・フルプ。ファームでは及第点の成績を残したが、故障の影響もあり戦力外通告を受けた。

 

 北米独立リーグで経験を重ね、2024年9月に育成契約で読売ジャイアンツへ入団。チェコ出身初のNPB選手となった。

 

 

 今年7月に支配下契約を勝ち取り、一軍デビューも果たしたが、同試合では4打数ノーヒットに終わった。

 

 しかし、翌日に代打出場しスイングをした際に左手を骨折。出場登録を抹消され、シーズンを終えてしまった。

 

 ファームでは73試合の出場で打率.273、4本塁打、31打点の成績を残していたが、巨人は今オフに、フルプとの来季契約を結ばないことを発表。

 

 チェコからの挑戦者は来季、日本球界に生き残り華を咲かせることが出来るか。今オフの動向に注目が集まる。

 

戸田懐生

[caption id="attachment_239977" align="aligncenter" width="530"] 読売ジャイアンツの戸田懐生(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:170cm/75kg

・生年月日:2000年7月22日

・経歴:KTCおおぞら高 - 四国・徳島

・ドラフト:2020年育成ドラフト7位

 

 今季支配下復帰を果たし、成長を期待された戸田懐生。ファームでは防御率2点台の成績を収めていたが、戦力外通告を受けてしまった。

 

 徳島インディゴソックスから2020年育成選手ドラフト7位で読売ジャイアンツへ入団。プロ1年目の2021年に支配下登録を勝ち取った。

 

 

 同年は一軍で3試合に救援登板しいずれも無失点に抑えるなど実力をアピールしたが、シーズン後半は一軍での出番はなかった。

 

 翌2022年はロングリリーフでプロ初勝利を記録。最終的に14試合に登板し1勝0敗、防御率6.55の成績で、翌年から育成再契約となった。

 

 その後は支配下復帰を目指し、腕を振り続けたが2023年、2024年の2年間はファームで過ごすシーズンに。

 

 それでも、今季序盤にファームで好投を続けると、3月末に支配下に復帰。ヤクルト戦で3年ぶりの一軍登板を果たしたが、サヨナラ打を浴び敗戦投手に。

 

 二軍では35試合の登板で4勝4敗、防御率2.42の成績をマークしたが、オフに戦力外通告を受けた。ファームでは好投を見せているだけに、新天地での奮起が期待される。

水上由伸

[caption id="attachment_184814" align="aligncenter" width="530"] 埼玉西武ライオンズの水上由伸(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:176cm/79kg

・生年月日:1998年7月13日

・経歴:帝京三高 - 四国学院大

・ドラフト:2020年育成ドラフト5位

 

 新人王、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得するなど実績十分の水上由伸だが、今オフに無念の戦力外となってしまった。

 

 埼玉西武ライオンズから2020年育成ドラフト5位指名を受け入団。プロ1年目に支配下登録を果たし、同年は一軍29試合に登板。防御率2.33の成績を残し頭角を表した。

 

 

 翌年は60試合の登板で31ホールド、防御率1.77とフル回転。最優秀中継ぎ投手、新人王のタイトルに輝いた。

 

 翌2023年も23試合に登板し、0勝2敗、5ホールド、防御率2.12と安定した成績を残したが、2024年は29試合の登板で防御率5.28と低迷。

 

 復活を期して臨んだ今季だったが、一軍登板は僅か5試合にとどまった。それでも、二軍では27試合の登板で1勝1敗5セーブ、防御率1.26の好成績をマーク。

 

 今年で27歳とまだまだプロで戦える年齢であるため、他球団の獲得も十分に考えられるだろう。

漆原大晟

[caption id="attachment_239978" align="aligncenter" width="530"] 阪神タイガースの漆原大晟(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:182cm/84kg

・生年月日:1996年9月10日

・経歴:新潟明訓高 - 新潟医療福祉大

・ドラフト:2018年育成ドラフト1位

 

 現役ドラフトで阪神タイガースに移籍し、好成績を収めていた漆原大晟。投手層の厚いチームともあって、まさかの戦力外となった。

 

 新潟医療福祉大から2018年育成ドラフト1位でオリックス・バファローズに入団。ルーキーイヤーに二軍のセーブ王に輝くなど、早くからその実力を発揮した。

 

 

 翌2020年に支配下登録を果たすと、同年は22試合の登板で5ホールド、2セーブ、防御率3.42を記録。ブルペン陣を支える働きを見せた。

 

 2021年も34試合の登板で防御率3.03と安定した成績を残したが、翌年からは状態が上がらず、2023年オフの現役ドラフトで阪神へ移籍となった。

 

 移籍初年度の昨季は38試合の登板で、1勝4敗、5ホールド、防御率3.89の成績をマーク。今季も11試合と登板数を減らしたが、防御率0.00を記録した。

 

 ファームでも31試合に登板し、防御率2.17の成績を残していたが、戦力外通告に。ブルペン陣が課題の球団には引く手あまたの投手だけに、去就が注目される。

井口和朋

[caption id="attachment_237625" align="aligncenter" width="530"] オリックス・バファローズの井口和朋(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:175cm/75kg

・生年月日:1994年1月7日

・経歴:武相高 - 東京農業大北海道オホーツク

・ドラフト:2015年ドラフト3位

 

 ファームで抜群のパフォーマンスを見せていた井口和朋だったが、無情にもキャリア2度目の戦力外通告を受けてしまった。

 

 2015年ドラフト会議で北海道日本ハムファイターズから3位指名を受け入団。プロ1年目から37試合に登板し、防御率3.86の成績を残した。

 

 

 翌年は防御率5点台と成績を落としたが、2018年からは2年連続で30試合以上に登板し、防御率2点台の数字を収めた。

 

 さらに2021年には、自己最多となる43試合に登板し、防御率1.86をマーク。投手陣を支える働きを見せたが、翌年以降は一転して調子が上がらず、再び成績が低迷。

 

 2023年は5試合の登板で防御率5.40の成績に終わると、同年に日本ハムから戦力外通告。オリックス・バファローズに活躍の場を移した。

 

 移籍2年目の今季は、一軍5試合の登板で防御率9.64と結果が出せず、再び戦力外通告を受けた井口。ファームでは40試合で防御率1.00と圧倒的なピッチングを見せているだけに、去就が注目される。

 

 

【了】