東武鉄道と日立製作所は、両社の提供する生体認証サービス「SAKULaLa(サクララ)」の活用範囲を拡大し、鉄道改札、店舗決済、入退管理など多様なシーンでの利用を進めると発表。第1弾として、東武宇都宮線の駅改札に顔認証が可能な独立型タブレットを設置した。

  • 東武宇都宮線の東武宇都宮駅から栃木駅まで12駅に顔認証が可能な独立型タブレットを設置したという

    東武宇都宮線の東武宇都宮駅から栃木駅まで12駅に顔認証が可能な独立型タブレットを設置したという

今回の運用拡大は、従来から提供してきた指静脈認証に加え、ウォークスルーで認証できる顔認証を追加したことで実現したという。

取組みの第1弾として鉄道改札で活用し、東武宇都宮線の東武宇都宮駅から栃木駅まで12駅の改札を対象に、顔認証が可能な独立型タブレットを11月13日から設置。利用者が事前に定期券の交通系ICカード番号と顔情報を「SAKULaLa」に登録すると、駅のタブレットに顔をかざすことで定期券保持者であると判定され、そのまま改札を通過可能に。撮影された顔画像は保存されず、認証後すぐに削除されるしくみとなっている。

改札での活用は今回が初とされている。2026年春以降、オムロンソーシアルソリューションズ、日本信号、東芝、パナソニックコネクトの各社と連携し、一部の駅でカメラ内蔵型の自動改札機を導入。よりスムーズな改札通過を実現するとのこと。将来的には、東武線に限らず他の鉄道会社でも使えるように、既存改札機への組込みなど汎用性の高いシステム構築を進めていく。東武鉄道と日立製作所は、今回の鉄道利用に加え、入退室管理や決済も含めた「手ぶら社会」の実現に向けて、今後もサービス連携を広げる方針を示している。