JR東日本は11日、新幹線の設備リニューアル工事や地震対策工事などの作業時間を確保するため、2026年春から東北新幹線の東京~盛岡間、上越新幹線の大宮~越後湯沢間で下り終電を20分程度繰り上げると発表した。

  • <!-- Original start --></picture></span>東北新幹線「はやぶさ」などに使用されるE5系<!-- Original end -->

    東北新幹線「はやぶさ」などに使用されるE5系

新幹線を安全に利用してもらうため、日々の夜間工事においてレールと架線の交換、トンネルの修繕など、設備のリニューアル工事を実施している。現在、これに並行して大規模地震のリスクに備えるため、線路で約2,000km、トンネルで約30km、電柱で約2万本の対策工事を進めており、工事全体の約20%が地震対策工事になっているという。

一方で、軌道工事従事員はこの10年間で約20%減少。生産年齢人口の減少を踏まえると、今後も担い手の確保が厳しい状況にある。そのため、設備のリニューアルで日々の安全安定輸送を確保しつつ、大規模地震に備えた対策工事も両立させることが課題となっている。

必要な工事をできるだけ早く着実に進めるため、機械化を加速させるとともに、2024年春に上越新幹線で、全体工事量の約20%にあたる区間で作業時間の確保を目的に終電を繰り上げたところ、施工効率を約10%向上できたという。今回、より広いエリアで作業時間を確保するため、2026年春から東北新幹線の東京~盛岡間、上越新幹線の大宮~越後湯沢間の下り終電を20分程度繰り上げることとした。これらの区間は最も経年が古く40年以上が経過しており、工事量は全体の80%以上を占めているとのこと。

現在、東北・上越新幹線の各方面における下り終電の東京駅発車時刻は、盛岡行が東京駅20時20分発、仙台行が東京駅21時44分発、那須塩原行が東京駅22時44分発、越後湯沢行が東京駅22時28分発。下り終電を10~20分程度繰り上げ、作業時間を20分程度拡大することにより、機械化とあわせて設備のリニューアル工事や地震対策工事などできる限り早くかつ着実に推進するとしている。なお、2024年春に終電を繰り上げた上越新幹線の高崎行および新潟行の終電時刻に変更はない。ダイヤの見直し時期は2026年春を予定しており、終電繰上げを含めた内容の詳細は決まり次第、改めて発表する。