(左から)福岡ソフトバンクホークスの川口冬弥、小久保裕紀監督、又吉克樹(写真:産経新聞社)

 NPBの世界では、ドラフト会議によって毎年多くのプロ野球選手が誕生する。その一方、戦力外通告などで退団する選手も同じように存在する。チームによっては“血の入れ替え”が断行され、多くの選手が非情宣告を受けることになる。ここでは、2025年オフに福岡ソフトバンクホークスを構想外となった選手を紹介する。

川口冬弥

[caption id="attachment_238660" align="aligncenter" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの川口冬弥(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:187cm/88kg

・生年月日:1999年10月26日

・経歴:東海大菅生高 - 城西国際大 - ハナマウイ - 四国・徳島

・ドラフト:2024年育成選手ドラフト6位(ソフトバンク)

 

 昨年の育成ドラフト6位で入団し、今年6月に支配下登録を勝ち取った川口冬弥。一軍、二軍ともに優秀な数字を残したが、故障もあって戦力外となり、育成再契約が打診されている。

 

 四国アイランドリーグの徳島インディゴソックスから2024年育成ドラフト6位指名で福岡ソフトバンクホークスに入団。25歳にしてNPB入りの切符を掴んだ。

 

 

 ルーキーイヤーの今季は開幕から二軍でアピールを続け、6月下旬に支配下登録。7月に一軍デビューを果たし、登板5試合を無失点に抑えた。

 

 シーズン後半は一軍登板がなかったが、二軍では32試合に登板し、1勝4セーブ、防御率0.76、奪三振率9.68と圧巻の投球を披露。

 

 しかし、腰痛を発症して今秋のフェニックスリーグは不参加。ドラフト会議後の10月27日にまさかの戦力外通告を受けた。

 

 他球団から獲得オファーが届く可能性もあるが、支配下昇格からわずか1年未満で、再び育成契約を結ぶか、注目が集まる。

村田賢一

[caption id="attachment_231451" align="aligncenter" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの村田賢一(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:179cm/88kg

・生年月日:2001年8月31日

・経歴:春日部共栄高 - 明治大

・ドラフト:2023年ドラフト4位(ソフトバンク)

 

 今季は一軍戦力に加わることができず、わずか2年で戦力外となった村田賢一。育成再契約が打診されているが、苦境に立たされている。

 

 明治大では3年春から先発の座を掴むと、4年時には大学日本代表に選出。多彩な球種を操る技巧派右腕として注目を集め、2023年ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団した。

 

 

 ルーキーイヤーの昨季は、リリーフで開幕一軍入り。しかし、デビュー戦で本塁打を被弾すると、その後は一軍登板がなかった。

 

 二軍でも12試合(51回1/3)を投げ、3勝5敗、防御率4.38と目立つ数字は残せず。

 

 プロ2年目の今季は、一軍登板なし。ファームでも27試合登板(6先発)で6勝3敗、防御率4.03といまひとつの内容に終わった。

 

 そんな中、ソフトバンクは今秋のドラフト会議で3人の大学生投手を支配下指名。ドラフト後の10月27日に戦力外通告が言い渡された。

 

 育成再契約が打診されているものの、プロ2年目にして早くも正念場を迎えようとしている。

又吉克樹

[caption id="attachment_231448" align="aligncenter" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの又吉克樹(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:179cm/76kg

・生年月日:1990年11月4日

・経歴:西原高 - 環太平洋大 - 四国・香川

・ドラフト:2013年ドラフト2位(中日)

 

 今季はまさかの一軍未登板に終わった又吉克樹。FA加入から4年でチームを去ることになった。

 

 2013年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した又吉。ルーキーイヤーから67試合に登板し、9勝1敗24ホールド、防御率2.21とフル回転の活躍を見せた。

 

 

 2021年には66試合登板、3勝2敗8セーブ33ホールド、防御率1.28の好成績を収め、同年オフに国内FA権を行使。4年契約で福岡ソフトバンクホークスに移籍した。

 

 移籍初年度はセットアッパーとして安定した投球を披露したが、故障離脱により31試合の登板に。

 

 その後も一軍戦力となっていたが、昨季は40試合登板、1勝1敗6ホールド、防御率3.54と中日時代に比べ、やや物足りない成績に終わった。

 

 今季は開幕一軍入りを逃し、開幕後はファームで先発に挑戦。しかし、二軍では27試合の登板で4勝5敗、防御率3.58と目立つ数字を残せず、一軍登板がないままシーズンが終了。

 

 そして、今オフに戦力外通告を受け、他球団で現役続行を目指すことになった。

風間球打

[caption id="attachment_197564" align="aligncenter" width="530"] ソフトバンク・風間球打[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:184cm/96kg

・生年月日:2003年10月11日

・経歴:ノースアジア大明桜高

・ドラフト:2021年ドラフト1位(ソフトバンク)

 

 ドラフト1位入団からわずか4年でチームを去ることになった風間球打。プロ入り後は故障に苦しんだ。

 

 ノースアジア大明桜高時代には、3年夏の秋田県大会で最速157キロを計測。同夏は甲子園出場を果たし、聖地で完投勝利を挙げた。

 

 

 “高校BIG3”の一角と評され、2021年ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受けてプロ入り。

 

 大きな期待が寄せられたが、入団後に腰椎分離症を発症。高卒3年目の昨季にようやく二軍登板を果たしたが、6試合の登板で防御率5.40と振るわず。

 

 今季は育成選手として再スタートのシーズンだったが、二軍戦では登板機会なし。三軍・四軍戦でも目立つ結果を残せず、2年連続で戦力外通告を受けた。

 

 現役続行を目指し、まずは他球団入りに向けてアピールしたいところだ。

濵口遥大

・投打:左投左打

・身長/体重:173cm/80kg

・生年月日:1995年3月16日

・経歴:三養基高 - 神奈川大

・ドラフト:2016年ドラフト1位(DeNA)

 

 昨オフにトレード加入も、今季は故障の影響で一軍登板がなかった濵口遥大。来季の戦力構想から外れ、わずか1年で退団となった。

 

 神奈川大から2016年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団。ルーキーイヤーから先発ローテーションに定着し、22試合(123回2/3)を投げ、10勝6敗、防御率3.57を記録した。

 

 

 その後は一定のパフォーマンスを見せるも、プロ1年目の成績がキャリアハイに。昨季は11試合の登板で2勝4敗、防御率3.25に終わった。

 

 同年オフには、三森大貴との交換トレードで福岡ソフトバンクホークスに活躍の場を移した。

 

 移籍初年度の今季はリリーフ起用となったが、開幕二軍スタート。さらに4月に国指定難病の黄色靭帯骨化症の診断を受け、手術を実施した。

 

 7月にファームで実戦復帰したが、一軍登板がないまま、シーズンが終了。

 

 二軍でも15試合の登板で1勝2セーブ、防御率3.78と目立つ数字は残せず、今オフ戦力外通告が言い渡された。

武田翔太

[caption id="attachment_234170" align="aligncenter" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの武田翔太(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:187cm/90kg

・生年月日:1993年4月3日

・経歴:宮崎日大高

・ドラフト:2011年ドラフト1位(ソフトバンク)

 

 2年連続で2桁勝利を記録するなど、一時は先発の柱を担った武田翔太。だが、近年は故障などで低迷し、プロ14年目にして、戦力構想から外れることになった。

 

 宮崎日大高時代には“九州のダルビッシュ”と称され、注目を集めた武田。2011年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団。

 

 

 ルーキーイヤーから一軍で11試合に登板し、8勝1敗、防御率1.07と傑出した数字をマーク。

 

 高卒4年目の2015年に自身初の2桁13勝を挙げ、翌2016年には27試合(183回)を投げ、14勝8敗、防御率2.95と先発の一角に定着した。

 

 しかし、その後は不調や故障が重なり低迷。2023年には救援に回ったが、29試合の登板で1勝2敗2ホールド、防御率3.91に終わった。

 

 さらに、翌2024年4月に右肘内側側副靭帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を実施。今年6月に実戦復帰したが、一軍登板には至らず。

 

 二軍では6試合の登板で1勝2敗、防御率4.43の数字にとどまり、今オフ戦力外通告を受けた。

 

 

【了】