トータスは10月29日、親の自動車免許の返納に関する子世代の意識・実態調査の結果を発表した。調査は2025年10月7日~10月9日、70代以上の親を持つ40代~50代の男女664名を対象にインターネットで行われた。
70代以上の親の半数以上が自動車を運転
「あなたの70代以上の親の、現在の自動車の運転や免許の所持状況は、どれにあてはまるか」を尋ねる設問への回答では、1位が「日常的に運転している」で35.7%、2位が「すでに免許を返納した」で27.2%、3位が「元々免許を持っていない」で16.1%、4位が「時々運転している」で14.5%という結果になった。
1位と4位の回答を合計すると回答率50%を超える形となり、この結果から、70代以上の親の半数以上が現在も自動車の運転を続けていることがわかった。その一方で、70代以上の親の3割弱がすでに免許を返納していることも明らかになった。
約7割が親の運転に不安を感じている
70代以上の親が自動車を日常的に、あるいは時々運転していると回答した人を対象に「あなたは親の自動車の運転について、どの程度不安を感じるか」を尋ねる設問への回答では、1位が「やや不安を感じる」で53.5%、2位が「あまり不安は感じない」で23.1%、3位が「非常に不安を感じる」で18.9%という結果になった。
1位と3位の回答を合計すると回答率70%を超える形となり、この結果から、70代以上の親が自動車を運転していると回答した人の約7割が、その運転について少なからず不安を感じていることがわかった。
親と免許返納について話したことがあるか
70代以上の親が自動車を日常的に、あるいは時々運転していると回答した人を対象に「親と自動車の運転や免許返納について話したことがあるか」を尋ねる設問への回答では、「ない」が58.6%、「ある」が41.4%という結果になった。
この結果から、70代以上の親が自動車を運転していると回答した人の約6割は、親と自動車の運転や免許返納について話したことがないことがわかった。
親と免許返納について話し合う上での障壁
70代以上の親と自動車の運転や免許返納について話したことがないと回答した人を対象に「親と自動車の運転や免許返納について話し合う上での障壁となっていることは何か」を尋ねる設問への回答では、1位が「特にない」で33.3%、2位が「免許返納後の生活イメージが湧かないこと」で31.8%、3位が「親のプライドや自尊心」で20.5%という結果になった。
この結果から、自動車の運転や免許返納について話し合う上での主な障壁は、「免許返納後の生活イメージが湧かないこと」という環境的な要因に加え、「親のプライドや自尊心」といった心理的な要因もあることがわかった。
約7割が、親の免許返納に向けて具体的な行動をせず
70代以上の親が自動車を日常的に、あるいは時々運転していると回答した人を対象に「親の自動車免許返納に向けて、現在行っていることはあるか」を尋ねる設問への回答では、1位が「特にない」で70.9%、2位が「親との話し合い・説得」で13.8%、3位が「運転状況の確認と判断材料の提供」で10.5%という結果になった。
この結果から、70代以上の親が自動車を運転していると回答した人の約7割は、親の免許返納に向けて具体的な行動をしていないことが明らかになった。
親が免許を返納した後の不安
70代以上の親が自動車を日常的に、あるいは時々運転していると回答した人を対象に、「親が自動車免許を返納した後の生活について、どのようなことに不安を感じるか」を尋ねる設問への回答では、1位が「移動手段の確保」で46.6%、2位が「親の活動意欲の低下」で18.6%、3位が「親の生活の質の低下」で16.2%という結果になった。
この結果から、70代以上の親が自動車を運転していると回答した人の半数弱が、親が免許を返納した後の生活について「移動手段の確保」に不安を感じていることがわかった。





