JAF(日本自動車連盟)はこのほど、夜間に路上で横たわっている人をクルマで轢いてしまう死亡事故の危険性やその状況での見え方を検証・解説した動画をYouTubeで公開した。
路上寝込み事故の危険
道路上に横たわっている人を轢いてしまう事故を「路上寝込み(路上横臥(おうが))事故」という。このような事故の多くは夜間に発生し、ドライバーが発見に遅れるなどで事故になるケースが多いと考えられる。
そこで今回、マネキンを人に見立てて、クルマのライトの「ロービーム」と「ハイビーム」の違いによる視認性や、安全に停止できるかどうかを検証した。
YouTuber木村亜美と路上横臥の危険性を学ぶ
YouTuberの木村亜美氏と制作した動画「教えて!JAF先生」では、重大事故につながりやすい特性を持つ路上寝込み事故の危険性について学ぶ内容となっている。
今回のテストでは、直前までマネキンを認識することができず、事故となるケースや、回避はできたが、急ブレーキとなり安全に停止できたとは言い難い結果となった。またハイビームの方が早めにマネキンを発見することができ、ロービームよりも手前で停止することができた。JAFは、夜間は速度を抑え、前を走るクルマや対向車に配慮をしたうえで、ハイビームを有効に活用するよう呼びかけている。

